大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑥

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この世界が誇るヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイルが「Haute route(オートルート)」です。

Haute routeもその特徴としてTMB同様ほぼ毎日峠越えがあり、毎日1500m~2000mのアップダウンの標高差があります。そのため絶景を見るポイントには事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」をトレッキングで1周した後に、そのままChamonixからLe Châbleに移動し、Le ChâbleからスタートでこのHaute routeのトレッキングを楽しんでみました。なお、最終目的地はツェルマットです。

本ページでは絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」、ツェルマットまでのトレッキングレポートその⑥(3日目前編)を行います。

一個前のトレッキングレポート(2日目後編その②)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング2日目後編のレポートを行います。

昨晩泊まった山小屋、Cabane de Prafleuriについてはこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回のレポートはCabane de Prafleuri特集です!。

一個後のトレッキングレポート(3日目後編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング3日目後編のレポートを行います。

今回のトレイル情報

まず、Haute routeはどこにある?

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モンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)という世界に誇るこのヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイル(総距離150㎞超)が「Haute route(オートルート)」です。

位置関係がわかるように参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

スイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。

4000m超級の山々、大迫力の氷河、美しい湖など、大自然が織りなす景色には事欠かない国、スイス。公共交通機関の発達により観光が快適簡単になっています。今回はそのスイスの観光を支える大黒柱「スイス鉄道・ポストバス」の乗車チケットを自動券売機で購入する方法の徹底解説を行います。

次に、Haute routeの概要について

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Haute route(オートルート)フランス・シャモニーからスイス・ツェルマットまでのトレイルの総距離としては約150㎞以上となります。

Haute routeを通して歩く人とっては、シャモニーやル・シャーブルからツェルマットに向かって歩き、ツェルマットが終点になるような行程がメジャーです。しかしどちら向きに歩くかは完全に自由です。実際歩いた印象としては、通しで歩くひとはツェルマット向きで歩いている人が9割シャモニー向きに歩いている人が1割です。

そして

・Chamonix(シャモニー)⇔Champex(シャンペ)の区間はTMB(Tour du Mont Blanc)のトレイルと重複していること(上のマップ、ピンクの部分)。

・Champex→Sembrancher→Le Châbleの区間が比較的標高の低い谷底をずっと歩くことになること

このことから、

スイスの「Le Châble(ル・シャーブル)」や「Verbier(ヴェルビエ)」をHaute routeの始点もしくは終点にするケースも多いです。

そしてHoute routeの終盤についてですが、Europewegが整えられたためこのトレイルを最後に歩くのが最近は人気となっています。またBrig – Visp – Zermatt間の登山列車も谷底を走行していますので、列車を利用しても独特な面白い風景を眺めることができます。

Haute routeの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、またトレッキング以外にも観光で楽しむシャモニー・ヴェルビエの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその①を行います。
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モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。実際トレッキング中・プランニング中に利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

Haute Route(オートルート)トレッキング開始初日

Le Châble(ル・シャーブル)→Verbier(ヴェルビエ)→Les Ruinettes→La Chaux(ラ・ショー) →Les Gentianes→Mont-Fort展望台、頂上→Les Gentianes→La Chaux、La ChauxからトレッキングでCabane du Mont Fort、Cabane du Mont Fortで一晩を過ごしました。

2日目:

Cabane du Mont Fort → Col Termin(2648m) → Col de Louvie(2921m) → Col de Prafleuri → Cabane de Prafleuri (Prafleuri小屋)、Cabane de Prafleuriで一晩を過ごしました。

そして3日目の今日、以下の行程を進む予定にしています。

Cabane de Prafleuri → Col des Roux → Lac des Dix(ディス湖) → Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル) → Arolla

今日の行程のポイントは2つの急な登りです。

・Cabane de Prafleuri → Col des Roux:急登ですが距離は短い

・Lac des Dix(ディス湖) → Pas de Chèvres:急登でかつ距離が長い

ではHaute routeトレッキング3日目の模様をレポートしていきます。

今日は午後から大雨の予報になっていますので朝の7時前にはCabane de Prafleuri(Prafleuri小屋)を出発です。振り返ると立派な角を持ったアイベックスが逆光シルエットでカッコ良い感じで立っていました。

Prafleuri小屋の前に立っている標識です。出発前に確認しておきます。

筆者はArollaに向かいますので左向きの標識の内容になります。6時間とありますのでいつものように1.5倍の所要時間9時間で見積もります。

Prafleuri小屋に朝日が差し込む前にスタートです。

目の前に見えているCol des Rouxを越えるために登りが始まります。

寝起きでまだ頭も働かない内の登りのほうが、昼過ぎの登りより楽です。無心で登れるからでしょうか。疲れがないからでしょうか。結構急ですが、距離は長くありません。一気に登ってしまいます。

Prafleuri小屋を出て30分登り続けるとCol des Roux(2804m)に到達です。下に見えているのがLac des Dix(ディス湖)です。

Col des Roux(2804m)から見た東方向の景色です。まさに今、太陽が昇ってきています。太陽のすぐ右にあるピークがPointe de Vouasson(3489m)、その右にギザギザを伴った山がAiguilles Rouges d’Arolla(3594m)です。そして写真で見えているトレイルが今後進んでいく道です。

Col des Roux(2804m)から見た南東方向の景色です。正面奥の左のピークはPigne d’Arolla(3789m)、その右に高くあるピークはMont Blanc de Cheilon(3870m)です。さらにその右奥にLa Ruinette(3875m)のピークが見えています。さらに右手前に見えるピークはLa Luette(3548m)です。

図解すると上のようになります。

今日の午後から崩れる天気を考えるとここであまり長くとどまれません。景色を堪能したら出発します。

Lac des Dix(ディス湖)に向かってつづら折りの下りを下っていきます。写真中央から右上に見えている氷河がGlacier des Ecoulaiesです。3000m超のピークが王冠のようにならんで内部が綺麗なボウル状になっています。景色が近いため大迫力です。

各ピークを図解すると上のようになります。

Glacier des Ecoulaiesを見ながらつづら折りの下りをひたすら下っていきます。

大分下ってきて、下り傾斜が緩やかになってきました。

アイベックスやマーモットなどこの周辺に住む動物たちの説明標識があります。

Lac des Dix(ディス湖)が近くなってきました。まだまだ下り続けます。

もうすこし下ると後はLac des Dix(ディス湖)を左手に見ながら平坦なトレイルで南へ進むことになります。

小さな小屋を右手にみてさらに下っていきます。なおこの小屋はRefuge de la Barmazではありません。Refuge de la Barmazはもう少し進んだ先にある川を渡って、さらに先にあります。

先程の小屋を過ぎるとトレイルは一気にディス湖に向かって下っていく向きになります。

正面左に見えているなだらかなピークはPointe de Vouasson(3489m)、右に見えているギザギザ頭はAiguilles Rouges d’Arolla(3594m)です。

先のトレイルがプツっと切れてまた向こう側でトレイルが出てきています。もうお分かりの通り、この先川が流れる谷があって、そこには橋が架かっています。

この先橋を渡って進んでいくとRefuge de la Barmazに向かうことになります。少し登りになりますので、筆者はこのまま今日は下っていくルートを選択することにしました。

橋が架かっているこの川はGlacier des Ecoulaiesの氷河の雪解け水が作り出しています。

Lac des Dix(ディス湖)のそばのトレイルに合流する直前で標識が出てきます。ちょっと確認しておきます。

Arollaまで4時間50分とあります。今日の行程はまだまだ先が長いです。頑張って歩いて行きましょう。

ディス湖のそばの平坦なトレイルまで下ってきました。このT字で右に向かいます。

ここから長い長い平坦なトレイルが始まります。左手にずっとディス湖を見ながら進むことになります。

平坦であまり楽しみのない道かと思いきや、

なんと、

ありました。

咲いています。

野生のあの花です。そう、見たらその日一日をラッキーな気持ちにしてくれるあの花です。

ではお見せしましょう。

そう、エーデルワイスの花です。野生のエーデルワイスはなかなかみることができなくなった最近ですが、ここオートルートの中でもディス湖周辺以降から多くのエーデルワイスを見ることができます。

可憐な花です。特徴としては1つのエーデルワイスを見つけたら、その周囲に群生していることが多いですので、1つのエーデルワイスの周りを良く見てみましょう。逆にエーデルワイスがポツンと一人で孤独に野原に咲いていることはまずないと考えてよいです。

写真のように2つの花が寄り添っているような感じでよく見つけることができます。

ディス湖を左手に見ながら平坦なトレイルをずっと歩いていきます。

ちょっとずつ天気が怪しくなってきました。平坦なトレイルですので少し歩くスピードを上げます。

ディス湖の南端に近づいてきました。

ここでPrafleuri小屋で一緒だったイスラエル人の青年とトレイル上でも一緒になります。宗教の話や日本食の話をしながら一緒にしばらく歩きます。彼は一人旅で京都・広島・東京に行ったことがあって、日本食をとても気に入っているとのことです。なお、かれはMont-Fort小屋でも同じ部屋でした。

ずっと平坦な道を歩いて、ディス湖の南端までやってきました。せっかくなので最後にディスコを撮影しておきます。

もう今にも雨が降り出しそうな天気です。あまり見たくないですが、ディス湖のグレーカラーと空のグレーカラーの競演です。

さあ、ディス湖南端に立っている標識を見てみましょう。

Arollaまで3時間35分とあります。1.5倍の約5時間これからかかると思えば、まだまだ先は長いです。

ディス湖南端からは一気に登りが始まります。最初から結構な急登です。

ちょうどつづら折りの登りになった頃、ポツポツと肌に何かが当たり始めました。

来ました。

雨です。

とうとう降り出し始めました。

バックパックを急いでおろして、ザックカバーを掛けます。

レインジャケットとレインパンツを着用します。

ここからしばらく荷物を下ろして休憩というのが考えられないぐらいの本降りになってきましたので、水分補給を済ませておきます。

さあ、完全防備で降りしきる雨のなか登りを再開します。

上を見上げるとまだまだ登りが続くことがわかります。雨の中フードを被って修行僧のような感じで黙々と登り続けます。

途中緩やかになっても基本ずっと登りです。

Cabane des Dix(ディス小屋)はこのまままっすぐというマーキングが登場します。このまま雨となると、Cabane des Dix(ディス小屋)に寄って、それから氷河を横切るトレイルは危険を伴いそうです。この天候からはディス小屋・氷河を通らないルートを選択したほうが賢明です。しかしまずはまだまだこの方向に進んでいくことが必要です。黙々と登りつづけます。

雨が強く降って先の見通しが悪くなってきました。足元も滑りやすい岩が多いので要注意です。

先の見通しは非常に悪いですが、進み続けるのみです。他のハイカーも黙々と登り続けています。

この先を登った後に標識が立っているようです。進行方向まっすぐ進み続ければCabane des Dix(ディス小屋)方向ですが、ディス小屋を経由せずPas de Chèvres(パ・ド・シェーブル)やCol de Riedmattenを越える場合は左方向に向かうルートになります。

その分岐にたっている標識になります。まっすぐ行けばディス小屋、左に行けばCol de RiedmattenやPas de Chèvres(パ・ド・シェーブル)方向、さらにはArollaに向かいます。

この分岐に到着時、いままでの雷雨がおさまり小雨に変わりました。今後の進行方向を決める重要ポイントでもあり、Mont-Fort小屋、Prafleuri小屋で一緒になった日本人ハイカーの方々とも休憩しながら今後の進む方向について話合います。

やはりこの天気ではディス小屋→氷河(Glacier de cheilon)トラバース→Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル)は危険を伴う可能性が高いと判断し、ディス小屋に寄らずここから左方向にすすんで直接Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル)に向かうことにしました。

先程の分岐を左に進むと、下りトレイルになります。一旦底まで下ってからPas de Chèvres(パ・ド・シェーブル)やCol de Riedmattenに向かうというトレイルです。

Monts Rouges(3167m)が正面に見えています。底に向かってどんどん下っていきます。

水量の非常に多い川に架かる橋を渡ります。この川はGlacier de Cheilonの氷河の雪解け水からなる川です。

橋を渡ったあとは右に進んで登っていきます。正面奥にはMont Blanc de Cheilon(3870m)がそびえ立っていますが、今日は天気が悪く雨も降っており雲で隠れています。

ずっと登っていると、この先が少し平坦になっていそうです。どんな景色なのでしょう。

平坦な場所になっていて、右にはMont Blanc de Cheilon(3870m)、その左横にある氷河Glacier de Cheilonが見えています。ディス小屋を経由した場合はこのGlacier de cheilonをトラバースするルートになります。

筆者の進むトレイルはここからしばらくMont Blanc de Cheilon(3870m)とは逆向きの方向に進んで、登りが続きます。

岩に塗られた赤と白のペイントが目印です。その目印を追いながら進んでいきます。

ずっとずっと登りが続いています。写真右端の方向に登りがまだまだ続いているのが見えます。

登りながら北方向を見てみるとディス湖が遠くに見えています。今日はディス湖北端の奥の峠向こうから越えて来て、ディス湖沿いを歩き、ここまで登ってきています。

黙々と登り続けます。

登っても登っても、

登っても登っても、

まだまだ登りが続きます。飽きるぐらい長く続く登りです。

疲れとともに注意力が散漫になって怪我をすることだけは絶対に避けないといけません。

それにしても、いやになるほどのまだまだ続く登りです。

天気も悪く、雷もゴロゴロとしょっちゅうなっています。

果たしてArollaにたどりつけるのか?!

次のレポート「Haute route(オートルート)トレッキング3日目後編」に続く!

次のレポート(3日目後編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング3日目後編のレポートを行います。

最後に

いかがでしたか?大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑥。Haute routeトレッキング3日目後編の模様をレポートしました。初日から好天が続いていましたが、3日目の今日ここにきて天気が崩れました。天気や状況次第では突然の予定変更を考える柔軟さも高標高のロングトレイルではその必要があります。まずは怪我のないように注意しながらHaute route(オートルート)をツェルマットに向かって進み続けます!次のレポートをお楽しみに!

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