大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑨

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この世界が誇るヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイルが「Haute route(オートルート)」です。

Haute routeもその特徴としてTMB同様ほぼ毎日峠越えがあり、毎日1500m~2000mのアップダウンの標高差があります。そのため絶景を見るポイントには事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」をトレッキングで1周した後に、そのままChamonixからLe Châbleに移動し、Le ChâbleからスタートでこのHaute routeのトレッキングを楽しんでみました。なお、最終目的地はツェルマットです。

本ページでは絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」、ツェルマットまでのトレッキングレポートその⑨(4日目後編)を行います。

一個前のトレッキングレポート(4日目前編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング4日目前編のレポートを行います。

一個後のトレッキングレポート(5日目前編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング5日目前編のレポートを行います。

今回のトレイル情報

まず、Haute routeはどこにある?

フルスクリーン表示

モンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)という世界に誇るこのヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイル(総距離150㎞超)が「Haute route(オートルート)」です。

位置関係がわかるように参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

スイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。

4000m超級の山々、大迫力の氷河、美しい湖など、大自然が織りなす景色には事欠かない国、スイス。公共交通機関の発達により観光が快適簡単になっています。今回はそのスイスの観光を支える大黒柱「スイス鉄道・ポストバス」の乗車チケットを自動券売機で購入する方法の徹底解説を行います。

次に、Haute routeの概要について

フルスクリーン表示

Haute route(オートルート)フランス・シャモニーからスイス・ツェルマットまでのトレイルの総距離としては約150㎞以上となります。

Haute routeを通して歩く人とっては、シャモニーやル・シャーブルからツェルマットに向かって歩き、ツェルマットが終点になるような行程がメジャーです。しかしどちら向きに歩くかは完全に自由です。実際歩いた印象としては、通しで歩くひとはツェルマット向きで歩いている人が9割シャモニー向きに歩いている人が1割です。

そして

・Chamonix(シャモニー)⇔Champex(シャンペ)の区間はTMB(Tour du Mont Blanc)のトレイルと重複していること(上のマップ、ピンクの部分)。

・Champex→Sembrancher→Le Châbleの区間が比較的標高の低い谷底をずっと歩くことになること

このことから、

スイスの「Le Châble(ル・シャーブル)」や「Verbier(ヴェルビエ)」をHaute routeの始点もしくは終点にするケースも多いです。

そしてHoute routeの終盤についてですが、Europewegが整えられたためこのトレイルを最後に歩くのが最近は人気となっています。またBrig – Visp – Zermatt間の登山列車も谷底を走行していますので、列車を利用しても独特な面白い風景を眺めることができます。

Haute routeの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、またトレッキング以外にも観光で楽しむシャモニー・ヴェルビエの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその①を行います。
モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその②を行います。
モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその③を行います。
モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。実際トレッキング中・プランニング中に利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

Haute Route(オートルート)トレッキング開始初日

Le Châble(ル・シャーブル)→Verbier(ヴェルビエ)→Les Ruinettes→La Chaux(ラ・ショー) →Les Gentianes→Mont-Fort展望台、頂上→Les Gentianes→La Chaux、La ChauxからトレッキングでCabane du Mont Fort、Cabane du Mont Fortで一晩を過ごしました。

2日目:

Cabane du Mont Fort → Col Termin(2648m) → Col de Louvie(2921m) → Col de Prafleuri → Cabane de Prafleuri (Prafleuri小屋)、Cabane de Prafleuriで一晩を過ごしました。

3日目:

Cabane de Prafleuri → Col des Roux → Lac des Dix(ディス湖) → Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル) → Arolla、Hotel du Pigneで一晩を過ごしました。

そして今日4日目の行程は以下を予定しています。

Arolla、Hotel du Pigne → Les Haudères(レ・ゾデール)でバス乗り換え → La Sageからトレッキング開始 → Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) → Lac de Châteaupré(シャトープレ湖) → Cabane de Moiry(モワリー小屋)

今日の行程のポイントは前日同様、2つの急な登りです。

・La Sage → Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) :急登で距離が長い

・Lac de Châteaupré(シャトープレ湖) → Cabane de Moiry(モワリー小屋):モワリー小屋までのラスト標高差300mの急登

前回Haute route(オートルート)トレッキング4日目前編ではArollaからLac du Tsatéまでをレポートしました。

今回、4日目後編ではLac du Tsatéから出発の時点からレポートを再開します。

でははじめましょう。

しばらくするとまた雲が増えてきました。そろそろ休憩を終えてまた登り始めることとします。

Lac du Tsatéを後にして、Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) に向かって再び登り始めます。

小雨がまた降り始めてきました。フードに雨が当たる音を聞きながら登り続けます。

Lac du Tsatéからしばらく登山ルートのマークがありません。maps.meアプリのGPSを便りに歩き続けます。

マークはありませんが、トレイルらしき場所に復帰しました。登っていきます。

小高い丘を登り切ると見晴らしが良くなりました。まずは下って、左方向にまた登っていくようです。

先程みえていた底の部分まで下ってきました。さあここからCol du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m)までひたすら登りです。

もちろんまだCol du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m)自体が見えているわけではありませんが、この先真上がコルになっていることは想像がつきます。ジグザグではありますが、今日は直登傾向が続きます。

あっち向いて登ったり、

こっち向いて登ったり、

はたまた滑り落ちそうになりながら登ったり、をただひたすら続けます。

上の視界が開けてきました。コルまでまだ距離がありますが、見えてくると頑張れます。

筆者の願いは、ただ雨が止んでほしい、それだけです。フードに当たる雨粒の音がパツパツとひっきりなしに鳴っています。

もうすぐです。もうあと10歩も登ればCol du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m)に到着です。

朝からのひたすらの長い登りのあと、やっとCol du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m)に到着しました。晴れていたら色々見える眺めの場所ですが、今日は大雨でキリで真っ白です。とりあえず遠くは見れないので筆者の後ろの景色を撮ることにします。

標識とは逆方向の景色です。まさにコルと言った感じです。TMBのアルペットの窓ほどではありませんが、非常に狭いコルです。筆者は右の下の世界から登ってきました。今からは左の下の世界に下っていきます。

筆者が登ってきた道を振り返ると大雨と濃い霧でほとんど真っ白です。

筆者がこれから進んでいく方向を見ると、これまた真っ白ですが、下にかすかに白っぽい湖が見えます。この湖がLac de Châteaupré(シャトープレ湖)です。

Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m)に立っている標識を見ておきます。筆者はLa Sageから登ってきました。そして今からはモワリー小屋に向かいます。Lac de la BayenneはLac de Châteaupréよりも手前にある湖です。Moiry Barrageはモワリー湖のダムを意味します。

大雨でフードの前方の先から滝のように雨水がしたたり落ちます。せっかく登ってきたCol du Tsatéですが、ゆっくりしていても雨風に吹きさらされるだけですので、もったいないですがすぐ下りはじめることにしました。

みごとなジグザグルートです。ずっとこのジグザグが続きます。テンポよく降りて行きましょう。

ジグザグの下りを終えると大分下ってきたことが分かります。

ゴロゴロした岩のトレイルから土のルートに変わってきました。

降りしきる雨のためにでカメラのレンズにも雨粒が沢山ついてしまいました。拭き取りたいですがまだバックパックをおろす余裕のある場所はまだ先になりそうです。

下り続けていると雨が突然止んで、右手に湖が出てきました。この湖がLac de la Bayenneです。その奥にGlacier de Moiryが見えています。雨でびしょ濡れになったカメラのレンズも拭きたい気もします、湖に寄って少し休憩することにします。

不幸中の幸いなのか、ちょうどほんの少し青空が出ました。

ほんの少しの間かもしれませんが、青空が出て雨が止んでいる内にバックパックを下ろして休憩です。一番右端に見えているピークがPointe de Moiry(3302m)で、その左に見えているピークがPointes de Mourti(3563m)です。Glacier de Moiryを挟んでさらに左に見える一番高いピークがPigne de la Lé(3395m)です。

湖畔で写真を撮っていると、またパラパラと雨が降り始めてきました。バックパックを背負いなおしてフードを被って再出発です。

Lac de la Bayenneのそばに標識が立っています。この標識にはLac de Châteaupré(シャトープレ湖)への方向は書いてありません。上の写真はモワリー氷河の方向を見て撮影しています。進行方向右手にLac de la Bayenneがあるのが見えると思います。Lac de Châteaupré(シャトープレ湖)に下って行くにはLac de la Bayenneを右手にみて進むトレイルを選択します。写真でいう所のまっすぐです。

右手にLac de la Bayenneがあります。湖畔のトレイルを進んできました。ここで目の前の石に白いペイントで左方向の矢印マークが書いてあるT字が出てきます。

Lac de Châteaupré(シャトープレ湖)に下って行くには、ここで左に進路を選択します。

先程のT字で左を選択するとこのようなトレイルを最初は緩やかに下っていくことになります。

しばらく下っていると、眼下にLac de Châteaupré(シャトープレ湖)が見えてきます。

途中からしばらく岩場の下りや、ジグザグの下りルートになって時には逆方向のモワリー湖方面を見ながら下っていくこともあります。

大分下ってきました。雨も結構強く降っていますので滑らないように気を付けます。

もうちょっとでLac de Châteaupré(シャトープレ湖)に到着します。

晴れていたら写真を湖畔でゆっくり撮りたいのですが、フードがから雨が滝のようにしたたり落ちる今日は眺めて通過です。明日、モワリー小屋から降りてくる際にも近くを通る予定ですので、その時のお楽しみにしておきます。

さあ、筆者はLac de Châteaupré(シャトープレ湖)まで下ってきました。ここを最低点として、いまから本日最後の登り、モワリー小屋までのひたすらの登りが始まります。

勿論、雨と霧でモワリー小屋がどこにあるかは全く見えていません。ただ進み続けます。

カメラにも盛大に雨粒が付きます。この大雨の中、もうモワリー小屋までバックパックを下ろす余裕のある場所はありません。ちなみに時刻は午後4時前です。モワリー小屋から下ってくる人はいても筆者の後に登ってくる人はいません。

黙々と登りつづけます。

レンズに付く水滴も多くなってきました。

ある程度登ると一旦平坦な場所になります。中央の奥小高い所にチョコンと小屋が見えています。あれがCabane de Moiry(モワリー小屋)です。

しばらく平坦なトレイルで少し助かります。明日は同じ道をモワリー小屋から下って通ります。

雨の勢いが増してきました。レインジャケットも水を弾くレベルを超えて、ただ濡れたナイロンのようになっています。レインジャケットのポケットに入れたiphoneがびしょ濡れでちょっと心配です。

しばらくこの稜線のような場所を登っています。

稜線登りはココで終了、左下に少し下って、その後は雪のトレイルになります。

アイゼンや軽アイゼンは無くても大丈夫ですが、ストックはやはりあった方が助かります。

雪のトレイルを登ったあとは岩場の登りです。

雨でとても滑りやすいので十分な注意が必要です。

岩場が終わると、次は雪渓トラバースです。ここはかなり滑りやすいので要注意です。

雪渓トラバースが終わると今度は、壁のような斜面の登りが待っています。

さすがに垂直のような部分は鎖が備え付けられています。雨が降っている中での鎖場は手も滑りますので注意です。

鎖場を越えたら小屋が見えるのかと思いきや、ところがどっこい、ココからがモワリー小屋までの登りの正念場のスタートです。ここから何十回にもわたるつづら折りの登りを登っていくことになります。

ちなみにこの場所まできたら、角度的な問題で小屋直前までモワリー小屋を見ることはできません。

大雨の中フードから滴る滝のような水滴を見ながら黙々と登り続けます。

とうとうカメラの中央近くに大きな水滴がついてしまいましたが、立ち止まる場所がありません。修行僧のように黙々と登り続けます。

こういう岩場が雨の時に一番気を付ける必要のある場所の内の一つです。慎重に足を進めていきます。

Lac de Châteaupré(シャトープレ湖)から大雨の中ひたすら登り続けること約2時間、やっとCabane de Moiry(モワリー小屋)に到着しました。

Cabane de Moiry(モワリー小屋)のエントランスです。オートルート上にある山小屋の中でも最もオーガナイズされた山小屋の一つです。まず入口から入って、右の黒い建物(1階がレストランになっています)のカウンターで本日宿泊予約をしている旨を告げます。

筆者が到着したのが17時30分、レストランはすでに到着した人たちがくつろいでいました。みな筆者のびしょ濡れ具合を見て驚いている様子です。

チェックインの後、レストラン出口付近でMont-Fort小屋から行程が一緒のアメリカ人のGさんと再会し、最後の登りがきつかったねーと言ってお互いの無事をたたえ合います。

筆者は本日夜はドミトリールームに宿泊です。食事の前にシャワーに入ってさっぱりすることにしました。

Cabane de Moiry(モワリー小屋)については以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回のレポートはCabane de Moiry (モワリー小屋)特集です!。

次のレポート「Haute route(オートルート)トレッキング5日目前編」に続く!

次のレポート(5日目前編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング5日目前編のレポートを行います。

最後に

いかがでしたか?大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑨。Haute routeトレッキング4日目後編の模様をレポートしました。。天気や状況次第では突然の予定変更を考える柔軟さも高標高のロングトレイルではその必要があります。まずは怪我のないように注意しながらHaute route(オートルート)をツェルマットに向かって進み続けます!次のレポートをお楽しみに!

スポンサーリンク
レクタングル(大) 336 x 280 ①
レクタングル(大) 336 x 280 ①

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする