大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑧

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この世界が誇るヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイルが「Haute route(オートルート)」です。

Haute routeもその特徴としてTMB同様ほぼ毎日峠越えがあり、毎日1500m~2000mのアップダウンの標高差があります。そのため絶景を見るポイントには事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」をトレッキングで1周した後に、そのままChamonixからLe Châbleに移動し、Le ChâbleからスタートでこのHaute routeのトレッキングを楽しんでみました。なお、最終目的地はツェルマットです。

本ページでは絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」、ツェルマットまでのトレッキングレポートその⑧(4日目前編)を行います。

一個前のトレッキングレポート(3日目後編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング3日目後編のレポートを行います。

昨晩泊まったホテル、Hotel du Pigneについてはこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回のレポートはHotel du Pigne特集です!。

一個後のトレッキングレポート(4日目後編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング4日目後編のレポートを行います。

今回のトレイル情報

まず、Haute routeはどこにある?

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モンブラン(Mont Blanc, 4810m)マッターホルン(Matterhorn、4478m)という世界に誇るこのヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイル(総距離150㎞超)が「Haute route(オートルート)」です。

位置関係がわかるように参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

スイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。

4000m超級の山々、大迫力の氷河、美しい湖など、大自然が織りなす景色には事欠かない国、スイス。公共交通機関の発達により観光が快適簡単になっています。今回はそのスイスの観光を支える大黒柱「スイス鉄道・ポストバス」の乗車チケットを自動券売機で購入する方法の徹底解説を行います。

次に、Haute routeの概要について

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Haute route(オートルート)フランス・シャモニーからスイス・ツェルマットまでのトレイルの総距離としては約150㎞以上となります。

Haute routeを通して歩く人とっては、シャモニーやル・シャーブルからツェルマットに向かって歩き、ツェルマットが終点になるような行程がメジャーです。しかしどちら向きに歩くかは完全に自由です。実際歩いた印象としては、通しで歩くひとはツェルマット向きで歩いている人が9割シャモニー向きに歩いている人が1割です。

そして

・Chamonix(シャモニー)⇔Champex(シャンペ)の区間はTMB(Tour du Mont Blanc)のトレイルと重複していること(上のマップ、ピンクの部分)。

・Champex→Sembrancher→Le Châbleの区間が比較的標高の低い谷底をずっと歩くことになること

このことから、

スイスの「Le Châble(ル・シャーブル)」や「Verbier(ヴェルビエ)」をHaute routeの始点もしくは終点にするケースも多いです。

そしてHoute routeの終盤についてですが、Europewegが整えられたためこのトレイルを最後に歩くのが最近は人気となっています。またBrig – Visp – Zermatt間の登山列車も谷底を走行していますので、列車を利用しても独特な面白い風景を眺めることができます。

Haute routeの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、またトレッキング以外にも観光で楽しむシャモニー・ヴェルビエの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその①を行います。
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モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキングまとめその③を行います。
モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。実際トレッキング中・プランニング中に利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

Haute Route(オートルート)トレッキング開始初日

Le Châble(ル・シャーブル)→Verbier(ヴェルビエ)→Les Ruinettes→La Chaux(ラ・ショー) →Les Gentianes→Mont-Fort展望台、頂上→Les Gentianes→La Chaux、La ChauxからトレッキングでCabane du Mont Fort、Cabane du Mont Fortで一晩を過ごしました。

2日目:

Cabane du Mont Fort → Col Termin(2648m) → Col de Louvie(2921m) → Col de Prafleuri → Cabane de Prafleuri (Prafleuri小屋)、Cabane de Prafleuriで一晩を過ごしました。

3日目:

Cabane de Prafleuri → Col des Roux → Lac des Dix(ディス湖) → Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル) → Arolla、Hotel du Pigneで一晩を過ごしました。

そして今日4日目の行程は以下を予定しています。

Arolla、Hotel du Pigne → Les Haudères(レ・ゾデール)でバス乗り換え → La Sageからトレッキング開始 → Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) → Lac de Châteaupré(シャトープレ湖) → Cabane de Moiry(モワリー小屋)

今日の行程のポイントは前日同様、2つの急な登りです。

・La Sage → Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) :急登で距離が長い

・Lac de Châteaupré(シャトープレ湖) → Cabane de Moiry(モワリー小屋):モワリー小屋までのラスト標高差300mの急登

ではHaute route(オートルート)トレッキング4日目の様子をレポートしていきます。

時刻は朝の8時15分です。朝食を済ませた後、Hotel du Pigneをチェックアウトしてすぐ目の前がバス停Arolla Postです。

ArollaからLes Haudères(レ・ゾデール)までは今回、バスを利用することにしました。Mont-Fort小屋からここまでの行程が、偶然にも一緒だった日本人ハイカーのTさんとバスが来るのを待ちます。Tさんはココから以降の行程が異なりますが、数日後にGrubenでの宿泊場所でまた再会するという偶然の一致が起こります。そしてMont-Fort小屋からここまでずっと行程が一緒だったイスラエル人の青年とはこのArollaでお別れです。このイスラエル人の青年はArollaからもずっと歩き通す予定とのことです。

しばらくバス停前で待っていると、時刻通りにバスがやってきました。

Les Haudères(レ・ゾデール)行きのバスです。これに乗ってまずLes Haudères(レ・ゾデール)に行きます。バスに乗り込もうとしていると、これまたMont-Fort小屋から偶然にも行程がずっと一緒のアメリカ人のGさんとEさんがバス停にやってきて握手です。

ポストバスは基本前から乗り込みます。筆者はいつも現金で支払います。支払う時に運転手に行先を告げます。すると運転手から必ず聞かれるのが「スイスパスを持っているか?」「ハーフパスを持っているか?」です。ただ注意点としてはフランス語になることです。ローカル路線のバスでは英語は基本話してくれません。英語で返事すると理解はしてくれます。ちゃんと聞いてくれる所が嬉しいですね。

途中La Gouilleの集落のバス停から、これまた偶然にもMont-Fort小屋からずっと行程が一緒だった日本人ハイカーのNさん夫妻が同じバスに乗車してきました。Nさん達はLac Blu(ブルー湖) へのトレッキングも昨日楽しんで、そのあと付近の宿泊施設で一晩を過ごしたとのことです。日本人ハイカーは皆TMB経験者であったり、Haute route経験者というベテランで、バスの中で話が盛り上がります。

Les Haudères(レ・ゾデール)、Posteのバス停に到着しました。筆者達が乗っていたバスはそのままSionに向かうバスになりましたので、Mont-Fort小屋からここまで一緒だった日本人ハイカーのNさん夫妻、Tさんとはメールアドレス等連絡先を交換してここでお別れです。

筆者とアメリカ人のGさんとEさんがこのLes Haudères(レ・ゾデール)からLa Sageに向かうバスに乗り換えです。

Les Haudères(レ・ゾデール)のバス停の横には朝早くから営業しているパン屋があり、筆者がバス停で待っている間も地元の人々がひっきりなしに店にパンを買いに入っていきます。

バス停の正面にはテラスがあるレストラン。

バス停の横にはHotel des Hauderesがあります。その他近くにスポーツ用品店がありました。Arollaで宿泊ができないなどの場合はこのLes Haudères(レ・ゾデール)も宿泊のオプションになると思います。

Les Haudères(レ・ゾデール)のバス停でLa Sageに行くためのバスを待っている筆者達3人のバックパックが並んでいます。赤と白の旗はスイス・ヴァレー州の旗です。ヴァレー州では、いたるところでこの旗をみることができます。

Les Haudères(レ・ゾデール)のバス停にある標識です。La Sageまで50分とあります。この部分を今回はバスで移動することにします。

そうこうしている内にバスがやってきましたので、バスに乗り込みます。

今回は登山道の場所の関係でPosteではなく、La Sage Villageバス停で降ります。

La Sage Villageバス停から少し、バスが通ってきた道を戻る感じで下っていきます。

ここで車道から左に逸れて登っていく道を進んでいきます。

最初は舗装されている道です。

舗装路が終わっても車が通行できるような加工がしてある道が続きます。このあたりは急ではありますが、比較的登りやすいのでテンポよくどんどん登っていきます。

それなりに急な傾斜がつづきます。歩きやすいうちにどんどん進んでいきましょう。

T字に標識が出てきました。ここで登り方向、左を選択します。

Col du Tsatéへの方向が、筆者が向かう方向です。

ヘアピンカーブを何回も繰り返しながら登り続けます。

木々の向こうのアルプが見えてきました。もう少しで視界が開けそうです。

パッと視界が開けます。が、まだまだヘアピンカーブつづきの登りです。

しばらく登りつづけていると集落が見えてきました。

Mayens de Motauという場所になります。集落を抜けて歩いて行きます。

標識もでてきます。ちょっと見ておきましょう。

Col du Tsatéがとりあえずの向かう方向です。2時間35分とありますが、いつも通り1.5倍で約3.5時間ぐらいのつもりで登っていきます。

先程の集落を過ぎると緩やかな登りがつづきます。

ジグザグではなく直登方向ですので意外と足にこたえる登りが続きます。

意外とボディーブローのように効いてくる長い直登方向です。

標高も上がって、周りの木々が無くなってきました。

アルプの中をずっと直登です。雨も先程から強くなってきました。今日は朝から小雨が降っていましたので、最初からレインジャケット、レインパンツ、バックパックにレインカバーというフル装備です。

ひたすらアルプの中の直登を続けていると右手に集落が見えてきました。

トレイルはそのまままっすぐ直登方向ですが、右に逸れてちょっと集落に寄ってみます。

Le Tsatéの集落です。この中を通り抜けていきます。

Le Tsatéの集落を抜けたら先程の直登の本道に戻ります。

右に登っていくトレイルを進んでいきます。

まだまだ超えるべきColが見える段階ではありませんが、とりあえず上を見上げて溜息をつきます。

まだまだ直登方向が続きます。

ひたすらの登りの中でも、小雨になってくれたのが救いです。

小屋が見えてきました。特に無人の小屋で通過します。

小屋を通過すると、このように横断する感じのトレイルになります。そのまままっすぐ登り続けます。

まだ真上向きに登り続けています。

先程の真上方向から右へ右へトラバースしながら登る方向にトレイルが変化していきます。

時に雲の切れ目から陽の光が差しますが、今日は青空をみることはありません。

登る先に小屋の屋根が見えてきました。

Remointse du Tsaté(2480m)という場所に到着です。ウシ用のビニール柵を乗り越えます。

ウシ小屋に標識が張り付けてあります。Col du Tsatéへは小屋を過ぎて右方向へ進むトレイルが最短になります。

筆者はLac du Tsatéに寄って見たかったため、右に進まず、左へ進むことにしました。このLac du Tsaté経由のトレイルは結構遠回りになりますので、体力や時間を併せて考えてトレイルを選択することが大切です。

Remointse du Tsatéの牛小屋過ぎてすぐ左へ進むトレイルを進んでいきます。通る人が少ないためか少しわかりにくいです。

トラバース気味に登っていきます。

トラバース気味にぐるっと回り込むように登りつづけています。

少し頭上に青空が出てきました。今日初めての青空を見ます。

通る人も少ないためか土のトレイルと草のトレイルの混合になってきました。

しばらく川沿いを登り続けます。トレイル自体はこの先左へ回り込んでいきます。

この川はLac du Tsatéから流れ出ています。川に沿って登っていきます。

Lac du Tsatéまでもう少し、気を付けて登りましょう。

少しの間だけですが、沢登的なトレイルになります。

Lac du Tsatéに到着しました。天気が悪いのが残念ですが、霧がかっていてちょっと神秘的でもあります。

雪も残っている場所がありますので滑らないように注意して進みます。

ずっと登りばかりで少し疲れましたので、ここで一旦休憩です。バックパックを置いて、ワタスゲが沢山群生していますので写真に収めておきます。

ワタスゲ自体は良くみる花ですが、これだけまとまって咲いているとまた綺麗です。

特に珍しくもないワタスゲですが、水辺に群集しているといつもと少し違う印象さえします。

写真を撮りながら休憩していると、少し青空が見えてきました。今日はいつでも雨が降り出しそうな空模様ですので晴れ間があるうちに写真を撮っておきます。

やはり青空があると綺麗に反射してくれます。

しばらくするとまた雲が増えてきました。そろそろ休憩を終えてまた登り始めることとします。

Lac du Tsatéを後にして、Col du Tsaté(コル・デュ・タテ、2868m) に向かって再び登り始めます。

小雨がまた降り始めてきました。フードに雨が当たる音を聞きながら登り続けます。

天気は今後どうなっていくのか?!今日の最終目的地モワリー小屋まではまだまだです。

無事モワリー小屋にたどり着けるのでしょうか?!

次のレポート「Haute route(オートルート)トレッキング4日目後編」に続く!

次のレポート(4日目後編)はこちら

モンブラン(4810m)のお膝元フランス・シャモニーからマッターホルン(4478m)のお膝元スイス・ツェルマットをつなぐ絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」。今回はこのHaute routeのトレッキング4日目後編のレポートを行います。

最後に

いかがでしたか?大迫力の絶景トレイル!Haute Route (オートルート)トレッキングレポート⑧。Haute routeトレッキング4日目前編の模様をレポートしました。。天気や状況次第では突然の予定変更を考える柔軟さも高標高のロングトレイルではその必要があります。まずは怪我のないように注意しながらHaute route(オートルート)をツェルマットに向かって進み続けます!次のレポートをお楽しみに!

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