ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)とマッターホルン(Matterhorn、4478m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この世界が誇るヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイルが「Haute route(オートルート)」です。
Haute routeもその特徴としてTMB同様ほぼ毎日峠越えがあり、毎日1500m~2000mのアップダウンの標高差があります。そのため絶景を見るポイントには事欠きません。
さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」をトレッキングで1周した後に、そのままChamonixからLe Châbleに移動し、Le ChâbleからスタートでこのHaute routeのトレッキングを楽しんでみました。なお、最終目的地はツェルマットです。
本ページでは絶景ロングトレイルの新定番「Haute route (オートルート)」の山小屋(ホテル)特集その③「Hotel du Pigne」をレポートします。
一個後のレポート(4日目前半)はこちら

今回のトレイル情報
まず、Haute routeはどこにある?
モンブラン(Mont Blanc, 4810m)とマッターホルン(Matterhorn、4478m)という世界に誇るこのヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイル(総距離150㎞超)が「Haute route(オートルート)」です。
位置関係がわかるように参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、フランスパリシャルルドゴール空港に水色のピンを打ってみました。
スイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。

次に、Haute routeの概要について
Haute route(オートルート)はフランス・シャモニーからスイス・ツェルマットまでのトレイルの総距離としては約150㎞以上となります。
Haute routeを通して歩く人とっては、シャモニーやル・シャーブルからツェルマットに向かって歩き、ツェルマットが終点になるような行程がメジャーです。しかしどちら向きに歩くかは完全に自由です。実際歩いた印象としては、通しで歩くひとはツェルマット向きで歩いている人が9割、シャモニー向きに歩いている人が1割です。
そして
・Chamonix(シャモニー)⇔Champex(シャンペ)の区間はTMB(Tour du Mont Blanc)のトレイルと重複していること(上のマップ、ピンクの部分)。
・Champex→Sembrancher→Le Châbleの区間が比較的標高の低い谷底をずっと歩くことになること
このことから、
スイスの「Le Châble(ル・シャーブル)」や「Verbier(ヴェルビエ)」をHaute routeの始点もしくは終点にするケースも多いです。
そしてHoute routeの終盤についてですが、Europewegが整えられたためこのトレイルを最後に歩くのが最近は人気となっています。またBrig – Visp – Zermatt間の登山列車も谷底を走行していますので、列車を利用しても独特な面白い風景を眺めることができます。
Haute routeの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、またトレッキング以外にも観光で楽しむシャモニー・ヴェルビエの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。




Hotel du Pigne レポート!
筆者がHotel du Pigneに到着した日は下の様な行程でした。
Cabane de Prafleuri → Col des Roux → Lac des Dix(ディス湖) → Pas de Chèvres(パ・ド・シェーブル) → Arolla、Hotel du Pigne
Hotel du Pigneの予約はこちら
Hotel du Pigneのウェブサイト(https://www.hoteldupigne.ch/)
Booking.comでの紹介
ホテルのウェブサイト、Booking.com等のホテル予約サイトからの予約ができますので便利です。
では3日目の最後、Hotel du Pigneに到着した時点から話を再開します。
ショートカットして下っていく登山道もあるのですが、疲れていたこともありこのまま車道を歩き続けることにしました。
下にArollaの村の中心が見えてきました。スイスの村はその中心にかならずPostか郵便局があり、かならず村の中心のバス停の名前はArolla, Postという風にPostが付きます。下に見えている黄色のバスがポストバスと言われるスイスの公共バスです。スイスの山岳エリアをカバーする貴重な交通手段です。下に見える左の白い建物がHotel du Pigneです。
Arollaの村の中心に到着しました。先ほどまで一旦晴れ間がありましたが、また雨が降り始めました。本日の宿、Arolla,postのバス停前にあるホテル「Hotel du Pigne」です。チェックインを済ませます。
ホテルの方にも余裕があるのか受付のスタッフが部屋まで一緒に来てくれて案内してくれます。登山靴やストックを置く特定の場所はありませんが、部屋の中に汚れたものが置けるようにトレーが用意されていました。
テレビにコーヒーマシンがあったりと久しぶりに近代化された生活に戻ってきました。
筆者一人にはもったいない2つのベッドです。バルコニーからは右手にモンコロンが見えますが、チェックイン後に外は大雨になったため部屋の中でくつろぐことにしました。
山小屋での不自由な生活を続けている中で、バスタブがあるのは本当に嬉しいです。
まず洗濯を済ませて干し終えたら、お湯を張って風呂に浸かってリラックスです。シャンプーや石鹸、ドライヤーも備え付けられていました。
もちろんホテルですので水道水は飲用可です。
さらに、
このホテルの素晴らしい点として、レストランを併設していることに加え、村で唯一のスーパーマーケット(夕方6時くらいまで営業)にもホテル1階部分がつながっています。
翌朝も雨でした。Hotel du Pigneを出ると目の前がArolla, Posteのバス停です。写真右に少し写っているのがHotel du Pigneのレストランです。
Arolla, Posteのバス停から少し歩いたところにもホテルがあります。Hotel du Glacierというホテルで、このホテルもBooking.comからも予約可能です。実質バスへのアクセスを考えるとArollaでの宿泊はHotel du PigneかHotel du Glacierの2択になると思います。
ポストバスがやってきました。ArollaからこれからLes Haudères(レ・ゾデール)に向かいます。
次のレポート「Haute route(オートルート)トレッキング4日目前半」に続く!
次のレポート(4日目前半)はこちら

最後に
いかがでしたか?Haute Route (オートルート)山小屋(ホテル)特集③「Hotel du Pigne」!をレポートしました。天気もよく幸先良いスタートとなりましたが、今後どうなるのか?天気や状況次第では突然の予定変更を考える柔軟さも高標高のロングトレイルではその必要があります。まずは怪我のないように注意しながらHaute route(オートルート)をツェルマットに向かってスタートです!次のレポートをお楽しみに!
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