絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑭

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この西ヨーロッパ最高峰のモンブランを主峰としてグランドジョラスなどの4000m級の山がこのエリアに塊のように存在しており、その山群の周りを1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」です。

その特徴としてほぼ毎日峠越えがあり、アップダウンの累積標高差が10000mを越えるなど体力的な条件が求められますが、その分絶景を眺めることができる場所には事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」を1周するトレッキング、そしてテント泊と山小屋泊を織り交ぜて楽しんでみました。

本ページではこの絶景トレイルの超定番「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」1周のトレッキングレポートその⑭(6日目後半)を行います。

一個前のレポート(6日目前半)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。6日目前半のレポートです。

一個後のレポート(6日目後半その2)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。6日目後半その2のレポートです。

今回のトレイル情報

まず、TMBはどこにある?

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上の地図上赤のピンが西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(Mont Blanc, 4480m)です。その周囲にはグランドジョラスなどの4000m級の山塊があり、その周りをぐるっと一周するトレイルがTMB(上の地図のブルーのライン)です。

参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、ドイツフランクフルト空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

TMBに最も近いスイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

次に、TMBの概要について

TMB(Tour du Mont Blanc、ツール・ドゥ・モンブラン)フランス・イタリア・スイスの3国にまたがる約170㎞のロングトレイルです。

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TMBの西側半分がフランス内(ブルーのライン)にあり、TMBの南側がイタリア内(グリーンのライン)、TMBの北東側がスイス国内(赤のライン)にあります。

フランス側のシャモニーやレズ―シュからのスタートが一般的ですが、TMBをどこからスタートするか、時計回り・反時計回りにどちらに周るかは完全に自由です。

TMBの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、トレッキング以外にも観光で楽しむシャモニーの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその①を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその②を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその③を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。本ページは実際にTMB1周トレッキング中に、またはプランニングの際に調べる・利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

TMB1周初日はTré-le-champからLac de cheserysまで登り、シェズリー湖畔で野営、ワイルドキャンプで一晩を過ごしました。

2日目Lac de cheserys → La Flégère → Planpraz までトレッキングを行い、Le Bréventに立ち寄った後、Chamonix → Les Houches → Le Prarionという行程で、綺麗な夕焼けを楽しんだ後、Hôtel Le Prarionで一晩を過ごしました。

3日目、Hôtel Le Prarionからモンジョワ谷の底部を歩き続け、Les Contamines(レ・コンタミンヌ)の町を通過し、その先のCamping du Pontetでテント泊を行いました。

4日目、Camping du Pontetからの長い登りを終え、Refuge du Cols de la Croix du Bonhomme(ボンノム小屋)周辺でテント泊を行いました。

5日目、ボンノム小屋→Col des Fours (フールのコル、フール峠)越え→La ville des Glaciers→モッテ小屋→Col de Seigne(セーニュのコル、セーニュ峠)越え→エリザベッタ小屋→La Visaille→Courmayeur(クールマイユール)にやってきて、クールマイユールのホテルで一晩を過ごしました

6日目前半、クールマイユールの2つ目のホテルに荷物を置いたあと、メゾン・ヴェイユ小屋・シュクルイ湖まで行き、再びクールマイユールに帰ってきました。

では6日目後半の模様のレポートをしていきます。

メゾン・ヴェイユからクールマイユールのバスターミナル モンテ・ビアンコ広場に帰ってきた時点から話を再開します。

モンテ・ビアンコ広場に戻ってきました。

これからが今日の後半戦です。

今からモンテ・ビアンコ広場→Camping Grandes Jorassesまでバスで行って、そこからMont della Saxeの中腹トレイル、尾根上のトレイルを歩いて、ベルトーネ小屋を経由してクールマイユールに帰ってくる予定です。

筆者がこれから向かうCamping Grandes Jorassesバス停までのバスチケットを買いに行きます。SAVDAバスのオフィスで購入します。

チケットカウンターでCamping Grandes Jorassesまで行く旨を伝えると、紙製のチケットを渡してくれます。なお、こちらは英語で伝えますが、わざとなのか、スタッフは完全にイタリア語で対応します。

時間通りにバスが来たー!と喜んで飛び乗ったら、筆者の行きたい方向とは全く逆向きのバスでした。

よくよく見ると行先表示に「VAL VENY (= ヴェニ谷)」と書いてありました。

チケットオフィスで購入したチケットが乗車時の機械でエラーがでて、それで気づきました。

しかしバスの機械に通してしまったので、またオフィスでチケットを更新しないといけない羽目になってしまいました。反省です。

なお、バスの運転手は完全にイタリア語です。多少のイタリア語を知っておくと便利です。

間違って乗り込んだバスを降りて、オフィスでチケットを更新してしばらく待っていると筆者の乗るべきバスがやってきました。筆者の行く先は「VAL FERE (=フェレ谷)」です。

写真のように、同じ時間帯に数台のバスが到着したりしますので、見逃さないように注意しておきましょう。

バスに乗ってクールマイユールから北東方向へ約30分、Camping Grandes Jorassesに到着しました。

このCamping Grandes Jorassesはクールマイユールから東方向にあるキャンプ場としては最も近く、名前のとおりグランドジョラスのまさに麓にあるということ、なんとPizzariaが中にあるということ、広く整った施設ということで人気があります。ちょっと中を見てみましょう。

筆者がTMB1周3日目に宿泊したCamping du Pontet(Le Pontet、フランス)と同じく、洗濯機やその他の洗濯場所もあります。

水道もたくさん設けられていました。念のためレセプションで飲用水について聞いてみましたが、この水道でいくらでもどうぞということでした。今日の前半で手持ちの水を飲み干していたため、ここで飲用水を補充します。

Camping Grandes Jorassesを出て、フェレ谷をそのまま道なりに北東方向に登っていきます。ちょっと振り返って後ろを見てみましょう。

その尖った形が特徴的なAiguille Noire de Peuterey(3772m)、右の隣のピークはAiguilles Blanches de Peuterey(4112m)です。そのまま右上に視線を上げると、Mont Blancが見えています、ここにきてやっとモンブランが見えました。要は雲のある場所と、どの方角から見るかの問題です。

しばらく歩いているとRif. bertone bivio(イタリア語としては、ベルトーネ小屋入口もしくは十字路的なニュアンスの意味があります)のバス停に到着します。このバス停が次に向かうトレイルの目印になります。右に見える駐車場から右に流れる川を渡る橋がありますので、そこに行きましょう。

この橋を渡って、まずLechey DesotAlpage La Lecheという順にトレイルを登っていく予定にしています。橋に建っている標識を見てみましょう。

Alpage La Lecheまで1時間15分とあります。今日はサブパックで軽装なので時間どおりで見積もっておきます。

Mont della Saxeの中腹に向かって緩やかに登っていきます。

振り返るとすでに圧巻の景色です。

中腹に向かって大きくジグザグに登っていくトレイルです。ですので、

北東向きに進んでいるときは、フェレ谷を見通しながらグランドジョラスを楽しみ、

南西向きに進んでいるときは、モンブランを見ながら歩くことになります。

南西向きに登っているときの右手には大迫力のグランドジョラスがどーんと構えています。

北東向きに登っているときは、左手にグランドジョラスを見ながらフェレ谷を見通しています。

南西向きに登っているときにはモンブラン。筆者個人的にはモンブランから左へ視線を下ろした時に見える、ひと際尖っているAiguille Noire de Peuterey (3772m)がお気に入りです。

小さな小屋を通過します。Lechey Desotと言われる場所になります。

ずっと進行方向右にモンブランやAiguille Noire de Peutereyを見ながら、登っていきます。

ここでトレイルは左に曲がって登り続けていきます。

結構登ってきました。左手を見ると、

大迫力の風景がどーんと相変わらず居座っています。

ここで分岐に到着します。ここが重要ポイントです。Alpage La Leche Sup.と表記される場所になります。ここで右のトレイルを選択するとRifugio Giorgio Bertone vecchio(ベルトーネ小屋)へ、左のトレイルを選択するとLecheRifugio Walter Bonatti(ボナッティ小屋)へ向かうことになります。

筆者はここからLecheに行きたいので左を選択します。

つまりここでTMB本道に復帰したことになります。いまから東向きに進んでLecheに行ってみます。

フェレ谷を見通しながら歩きやすいトレイルを歩いて行きます。あまりアップダウンはありません。トレイルとしては、Mont della Saxeの中腹をトラバースしています。勿論左手の景色はずっと、

どーん、です。見えている山々を少し図解しておきます。

Grandes Jorasses (グランド・ジョラス)Pointe Walker(ウォーカー峰、4208m)を最高点として、約1㎞にわたる頂稜には6つのピークがあります。二番目に高いピークがPointe Whymper (ウィンパー峰、4184m)でその他、写真で見えているものでマルグリット峰(4066m)などがあります。ウィンパー峰は1865年にEdward Whymperらが初登頂、最高点のウォーカー峰は1868年にHorace Walkerらが初登頂しました。それぞれの名前が付けられていることになります。

なおグランド・ジョラス北壁はヨーロッパ3大北壁の1つであり、北壁ウォーカー側稜は1938年にRiccardo Cassinらが初登攀に成功しました。知名度はアイガーやマッターホルンに及びませんが、難易度は最難関と言われるのがグランド・ジョラスの北壁です。

なお、TMB本道からみたこのグランドジョラスは南からみたグランドジョラスで、北壁は見えません。

TMB本道にもなっているこの中腹のトレイルは、その形が印象的な4000m超の3ピークとグランドジョラス、そしてフェレ谷の全体を見通すこともできます。

Lecheに向かって若干下りが多いトレイルです。

Lecheに近づくにつれて、グランドジョラスモンブランが一枚の写真に収まるようになってきました。

随分フェレ谷が見通せるようになってきました。グランドジョラスも近く感じます。フェレ谷側はまだ天気がマシですが、モンブラン側の天気が悪くなってきているようです。モンブランが見えなくなるまでに一度しっかり見ておくことにします。

雲が多くなって、背後が暗くなってきています。もしかしたら見納めになる可能性もあると思って良くみておくことにしました。ではいつものように少し図解しておきます。

Mont Blanc de CourmayerとMont Blancは、実際は肉眼的にほとんど同じ高さのように見えます。

Mont Blancからそのまま右に視線をずらしていくピョンッと可愛く尖ったピークがあります。そのピークはMont Maudit (4465m)というフランス内の山になります。 

まだしばらく平坦なトレイルを歩き続けます。

このポイントからまっすぐのトレイルを歩き続けるとLeche(小さな小屋建っています)になります。筆者はLecheからLechereに向かう予定ですので右に少し登っていくトレイルを選択します。右のトレイルを選択してもLecheの小屋に行くことは簡単に可能です。要はどちらを選択してもあまり違いはありません。

しばらく歩くとLecheの小屋が左手下に見えてきました。筆者はLechereに向かいますので下りません、そしてボナッティ小屋に行くわけでもありませんので直進もしません。筆者が歩いているトレイルの少し山手に出現するさらに上に登っていくトレイルでLechereに向かいます。じつはこの少し山手に出現するさらに登っていくトレイルというのが見つけにくくて要注意です。

写真左に「道」として見えているのがTMB本道のボナッティ小屋に向かうトレイルです。写真右寄りに見えている「踏み跡」として見えているのがLechereに登っていくトレイルです。

次第にちゃんとしたトレイルの様相になってきました。

おそらくこのLecheからLechereに向かうトレイル、1年を通して通る人があまりいないのだと思います。草をかき分けて進まないといけないときも多々あります。

とても厚い雲におおわれていたモンブランですが、突然太陽の光が差し込んだり、辺りが急に暗くなったり、何か不思議な天気になってきました。

TMB本道ほどの踏みならされた跡がないのでたまに不安になりますが、GPSが効くmaps.meアプリでその都度チェックしてこのままで進んでいいことを確認します。

Lechereは牧場になっていて、牛のすぐ隣を通過してそのまま登ってきました。グランドジョラスやモンブランを毎日見てゆっくりできる牛は幸せですね。

特にマークがあるわけではないですが、踏み跡が残ってますのでトレイルと判ります。Lechere以降はずっとモンブラン方向を見ながら登り続けていきます。

もうしばらく同方向への登りが続きます。

モンブラン方向はもう雲が厚くかかってモヤがかかっているような感じになっています。グランドジョラスは堂々と見えているものの空の青空成分がほとんどなくなって雲で灰色になってきました。

このまま登り続けて、Mont della Saxeの尾根上に出てベルトーネ小屋まで行って、クールマイユールに降りていく予定です。

天気が悪くなってきているのが心配ですが、Mont della Saxeの尾根上に出たらどんな景色を眺めることができるのか期待して登り続けます。

次のレポートTMB1周6日目後半その2に続く!

次のレポート(6日目後半その2)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。6日目後半その2のレポートです。

最後に

いかがでしたか?絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑭。TMB1周6日目後半の模様をレポートしました。午前中はちょうど雲がかかって肝心のモンブランが見えませんでしたが、午後の北東側からの視点ではモンブランを見ることができました。それと何と言ってもグランドジョラスの堂々とした様子を眺めることができるのも今日の後半のルートの特徴です。あと、このまま登りつづけてどんな景色が待っているのでしょうか?!とにかく怪我のないように注意しながらTMB1周を続けることが大事です!次のレポートをお楽しみに!

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