絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑪

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この西ヨーロッパ最高峰のモンブランを主峰としてグランドジョラスなどの4000m級の山がこのエリアに塊のように存在しており、その山群の周りを1周する約170kmのロングトレイルが「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」です。

その特徴としてほぼ毎日峠越えがあり、アップダウンの累積標高差が10000mを越えるなど体力的な条件が求められますが、その分絶景を眺めることができる場所には事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」を1周するトレッキング、そしてテント泊と山小屋泊を織り交ぜて楽しんでみました。

本ページではこの絶景トレイルの超定番「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」1周のトレッキングレポートその⑪(5日目後半)を行います。

一個前のレポート(5日目前半)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。5日目前半のレポートです。

一個後のレポート(5日目後半その2)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。5日目後半その2のレポートです。

今回のトレイル情報

まず、TMBはどこにある?

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上の地図上赤のピンが西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(Mont Blanc, 4480m)です。その周囲にはグランドジョラスなどの4000m級の山塊があり、その周りをぐるっと一周するトレイルがTMB(上の地図のブルーのライン)です。

参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、ドイツフランクフルト空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

TMBに最も近いスイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

次に、TMBの概要について

TMB(Tour du Mont Blanc、ツール・ドゥ・モンブラン)フランス・イタリア・スイスの3国にまたがる約170㎞のロングトレイルです。

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TMBの西側半分がフランス内(ブルーのライン)にあり、TMBの南側がイタリア内(グリーンのライン)、TMBの北東側がスイス国内(赤のライン)にあります。

フランス側のシャモニーやレズ―シュからのスタートが一般的ですが、TMBをどこからスタートするか、時計回り・反時計回りにどちらに周るかは完全に自由です。

TMBの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、トレッキング以外にも観光で楽しむシャモニーの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその①を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその②を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその③を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。本ページは実際にTMB1周トレッキング中に、またはプランニングの際に調べる・利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

TMB1周初日はTré-le-champからLac de cheserysまで登り、シェズリー湖畔で野営、ワイルドキャンプで一晩を過ごしました。

2日目Lac de cheserys → La Flégère → Planpraz までトレッキングを行い、Le Bréventに立ち寄った後、Chamonix → Les Houches → Le Prarionという行程で、綺麗な夕焼けを楽しんだ後、Hôtel Le Prarionで一晩を過ごしました。

3日目、Hôtel Le Prarionからモンジョワ谷の底部を歩き続け、Les Contamines(レ・コンタミンヌ)の町を通過し、その先のCamping du Pontetでテント泊を行いました。

4日目、Camping du Pontetからの長い登りを終え、Refuge du Cols de la Croix du Bonhomme(ボンノム小屋)周辺でテント泊を行いました。

5日目、ボンノム小屋→Col des Fours (フール峠)を越え→La ville des Glaciers経由→モッテ小屋まで歩いてきたところです。

前回のレポートの通り、今日TMB1周5日目の予定のおさらいです。

Refuge du Cols de la Croix du Bonhomme → Col des Fours (フール峠)越え → La ville des Glaciers経由 → Col de la Seigne (峠)越え → エリザベッタ小屋通過 → コンバル湿原通過 → La Visailleの集落まで歩いて、そこからローカルバスでCourmayeur(クールマイユール)へ

です。

では5日目後半の模様のレポートをしていきます。

モッテ小屋を出発したところから話を再開します。

休憩もそこそこにしてモッテ小屋を出発しCol de Seigneに向けて登り始めます。

つづら折りの登りが続いており、モッテ小屋からCol de Seigneまで2時間と標識にありましたので、3時間ずっと上り続けることを覚悟しています。

つづら折りの登りですので、時には南向きに登ったり

また時には北向きに登ったり、を繰り返していきます。下に見えるのがモッテ小屋で、写真中央上に見えるのがAiguille des Glaciers (3815m)です。

右の一番高いピークがAiguille des Glaciers(3815m)で、鞍部がCol des Glaciers、そして左にまたピークになっているのがPain de sucre du Mont Tondu (3169m、奥)Mont Tondu(3192m、手前)です。

撮影もほどほどに、ひたすら登り続けます。

そして繰り返されるヘアピンカーブ。

と、物資を運ぶ馬。

そして、また同じような登り。の繰り返しが当分続きます。

モッテ小屋からのつづら折りの登りが一旦終わって、続いて直線上の登りになってきました。

Aiguille des Glaciers(3815m)に直接近づいていく方角の直線の登りです。

しかしまだまだCol de Seigneのメイン部分は見えてきません。ひたすら登るのみです。

渡渉もありますが、浅く特に問題なく渡ることができるレベルです。

Aiguille des Glaciersが近くに見えるようになってきました。ここでちょっと左を見てみましょう。

左のピークはMont Tondu(3192m)です。そして鞍部(Col des Glaciers)の下に何か建物(上の写真では黒い点に見えます)が見えます。ズームしてみましょう。

Refuge Robert-Blancです。TMB本道からは外れますが、標高2750mの場所にあり実はとても人気の山小屋です。

またまた撮影はほどほどに、登りを再開します。

何か行く先がコルっぽくなってきました。近いのか?!

登れど登れど、なかなかコルの確信を得られる景色が見えてきません。

見えた!もう少しでCol de Seigne(セーニュのコル)を登りきります。

Col de Seigne(セーニュのコル)です。ここから先に進むとフランスからイタリアに変わります。 

南の方角を見てみると石が積み重ねてある場所と標識があります。行ってみましょう。

Refuge Robert Blancへは3時間15分と書いてある標識でした。

またその近くには方角と各山がどの方向に見えているかの説明板もあります。

今まで来た道を振り返ると最後の直線の登りのみ見えているような状況です。その下にはつづら折りの今までの登りがあるのですがもうコル上部からは見えなくなっています。

Col de Seigne(セーニュのコル)からイタリア側は雲が充満し始めています。せっかく登ってきたのでゆっくりしたかったのですが、休憩はほどほどにして今度はイタリア側に下り始めることにしました。

もう下りは悲しいほどに楽です。

しばらく下り続けていると、La Casermettaという建物を通過します。

ずっと長い下りのトレイルが続いています。

橋を渡ったり、

ウシの群れの中を通過したり、景色がどんどん変わっていきます。

なお、牛達の群れのなかを進んでいくこの場所はTza De La Blancheというエリアです。急峻にそそり立つLes pyramides calcaires(2726m)という山の麓になります。

緩やかに下りがずっと続きます。なお、この谷が「ヴェニ谷」です。

そらに雲が充満していて少し残念ですが、ヴェニ谷には熊の足ツメクサがいっぱいに咲き乱れていて黄色い絨毯のようになっていました。

一瞬パッと太陽の光が雲の切れ間から漏れて周りが明るくなった瞬間にパチリ。

撮影もほどほどに、またトレッキングを再開します。このあたりは平坦なトレイルになっています。

ずっと歩いていると、何か建物跡のような場所を通過します。ここで左を見てみましょう。

上方にエリザベッタ小屋が見えてきます。

トレイルを歩き続けているとだんだんエリザベッタ小屋に近づいていきます。しかしTMB本道からは分岐してすこし登った先にありますので、今回は下から眺めて通過することにしました。

TMB本道から分かれてエリザベッタ小屋に登る分岐に建っている標識です。コンバル小屋までは55分、メゾン・ヴェイユ小屋までは2時間55分、Visailleの村まで1時間25分、クールマイユールまでは4時間30分とあります。いつものように1.5倍して見積もります。

ボンノム小屋から2つの峠越えを経て、予定通りVisailleの村まで歩くぐらいがちょうどいいような現時点の疲れ具合になってきました。

エリザベッタ小屋を通り過ぎて離れていく前にもう一度振り返って写真を撮っておきます。向かって左に小屋の背後にAiguille des Glaciers(3815m)Aiguille d’Estellette(2975m)、その右の氷河がGhiacciaio della Lex Blanche(Lex Blanche glacier、Lex Blanche氷河)、氷河を挟んで右にある塊のような山がAiguilles de Tré-la-tête(3920m)が見えています。

そしてこれから進んでいく先のヴェニ谷を眺めます。左にコンバル湿原が見えています。

ではエリザベッタ小屋真下を後にして下って行きます。

過去氷河が存在した場所の土は色が違いますので、Lex Blanche氷河が年々後退しているのが分かります。それとは別に、少し雲が多くなってきました。少し速足で歩くことにします。

何回もヘアピンカーブを繰り返しながらどんどん下っていきます。

ヴェニ谷の底部まで下ってきました。ちょっと振り返って見てみます。

Lex Blanche氷河Aiguilles de Tré-la-tête(3920m)の迫力ある風景です。

ここから長い長い直線のトレイルになります。左手にはコンバル湿原です。またちょっと振り返ってきた道を見てみます。

右に見える一番高いピークはAiguille des Glaciers(3815m)です。そして写真中央やや左上のそそり立つ急峻な壁がLe Pyramides Calcaires(2726m)です。

左にものすごく尖がっている山がありますが、Aiguille Noire de Peuterey(3772m)です。そのままの続きで視線をあげていくとMont Blancに到達する稜線になります。今日は雲が充満していてAiguille Noire de Peutereyより上はなかなか見えません。

コンバル湿原を左に見ながら平坦なトレイルを進み続けます。

コンバル湿原、雰囲気のいいまさに「湿原」です。尖ったピークが特徴的なAiguille Noire  de Peuterey(3772m)の向かって左のピークはAiguilles Blanches de Peuterey(4112m)です。もうちょっと晴れていればMont Blanc de Courmayer(モンブランのイタリアサイド)が見えるのですが残念!

コンバル湿原を過ぎて、しばらくそのままトレイルを進んでいきます。

すると分岐が現れます。ここがポイントです。ここで右の登りを選択するとTMB本道です。結構登ってから山の中腹を北東方向にクールマイユールに向かって進むトレイルになります。Rifugio Maison Vielle (メゾン・ヴェイユ小屋)に行くなら右の登りを選択することになります。

左に進むとRifugio Combal(コンバル小屋)La Visailleの村に行くトレイルになります。

ハイカー達がどちらに進むか議論しているようです。標識を拡大してみてみます。

Visailleの村までは50分、コンバル小屋までは10分とあります。

では右方向のトレイルに関しての標識も見てみます。

メゾン・ヴェイユ小屋まで2時間15分、クールマイユールまで3時間50分とあります。

筆者自身の予想通り、いまからまた登って・・というのは体力的・時間的にクールマイユールまではキツそうです。

予定通り、ここで左のトレイルを選択してVisailleの村に向かうことにしました。

トレイルは橋で川を渡って対岸に向かいます。橋を渡ってから左にいけばコンバル小屋です。

筆者はVisailleの村に向かいますので橋を渡って右に進みます。

ここからもひたすら下っていきます。半分舗装されているような道で歩きやすい道です。

途中から完全舗装路になっていきます。しかし登山靴的には土の方が歩きやすかったりします。標高も下がってきたため木々が増えてきました。

一般車が入ってくることができる限界のエリアまで下ってきました。多くの車が路肩に駐車されています。

ひたすら下って、夕方の6時です。今日は朝の8時から歩き続けること10時間が経過しました。橋を渡った先に何かバス停らしきものがあるのが見えてきました。

FERMATA」はイタリア語で、英語でいう所の「BUS STOP」です。やっとVisailleのバス停に到着しました。

特に印象的だったのは、このバス停の向かいにあるレストラン「Chalete del Miage」の背後にそびえ立つMont Rouge de Peutery(2941m)とその奥に見えるAiguille Croux(3256m)、そしてそれを取り囲む3500m~4000m級の山々です。雲がかかって部分しか見えていませんが、それでもそれぞれ部分的に見えたときは思わず声が漏れるほどの迫力です。天気がよければモンブランまで見える方向です。

バスの出発時刻になりました。前乗りで運転手に直接行先を伝えて、料金を現金で支払います。今からクールマイユールの中心、「Piazzale Monte Bianco」に向かいます。ちなみにバスの運転手にはクールマイユール、もしくはクールマイユール・モンテビアンコと伝えましょう。

さて、この後無事クールマイユールの街に到着しました。

クールマイユールでどう過ごすのか?!続きは次のレポートで!

次のレポートTMB1周5日目後半その2に続く!

次のレポート(TMB1周5日目後半その2)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。5日目後半その2のレポートです。

最後に

いかがでしたか?絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑩。TMB1周開始5日目後半の模様をレポートしました。セーニュのコルを越えてイタリアに入り、そのあとはひたすら下ってきて無事Visailleの村のバス停からクールマイユール行きのバスに乗ることができました。クールマイユールでどう過ごしたのか?続きは次のレポ―トです。とにかく怪我のないように注意しながらTMB1周を続けることが大事です!次のレポートをお楽しみに!

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