絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑩

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この西ヨーロッパ最高峰のモンブランを主峰としてグランドジョラスなどの4000m級の山がこのエリアに塊のように存在しており、その山群の周りを1周する約170kmのロングトレイルが「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」です。

その特徴としてほぼ毎日峠越えがあり、アップダウンの累積標高差が10000mを越えるなど体力的な条件が求められますが、その分絶景を眺めることができる場所には事欠きません。

さて今年は「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」を1周するトレッキング、そしてテント泊と山小屋泊を織り交ぜて楽しんでみました。

本ページではこの絶景トレイルの超定番「Tour du Mont Blanc (TMB: ツール・ドゥ・モンブラン)」1周のトレッキングレポートその⑩(5日目前半)を行います。

一個前のレポート(4日目後半)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。4日目後半のレポートです。

一個後のレポート(5日目後半)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。5日目後半のレポートです。

今回のトレイル情報

まず、TMBはどこにある?

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上の地図上赤のピンが西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(Mont Blanc, 4480m)です。その周囲にはグランドジョラスなどの4000m級の山塊があり、その周りをぐるっと一周するトレイルがTMB(上の地図のブルーのライン)です。

参考として、スイスジュネーブ空港・チューリッヒ空港、ドイツフランクフルト空港、フランスパリシャルルドゴール空港水色のピンを打ってみました。

TMBに最も近いスイスジュネーブ空港からTMB(シャモニ・モンブランの街)へのアクセスについては以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプスを堪能する2大人気ロングトレイルTMBとHaute route。それらの基点となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)です。今回はそのシャモニー(Chamonix)へアクセスと、ジュネーブ空港から簡単 ・便利なALPY BUSの解説を行います。

次に、TMBの概要について

TMB(Tour du Mont Blanc、ツール・ドゥ・モンブラン)フランス・イタリア・スイスの3国にまたがる約170㎞のロングトレイルです。

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TMBの西側半分がフランス内(ブルーのライン)にあり、TMBの南側がイタリア内(グリーンのライン)、TMBの北東側がスイス国内(赤のライン)にあります。

フランス側のシャモニーやレズ―シュからのスタートが一般的ですが、TMBをどこからスタートするか、時計回り・反時計回りにどちらに周るかは完全に自由です。

TMBの楽しみ方・計画の立て方・攻略の仕方について、トレッキング以外にも観光で楽しむシャモニーの街等、以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその①を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその②を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。今回はテント泊と山小屋泊を交ぜて楽しみました。今回はこのTMB1周トレッキングのまとめその③を行います。
モンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周するロングトレイルTour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)。本ページは実際にTMB1周トレッキング中に、またはプランニングの際に調べる・利用する可能性が高い情報をまとめた便利帳です。

トレッキングレポート

<前回までのあらすじ>

TMB1周初日はTré-le-champからLac de cheserysまで登り、シェズリー湖畔で野営、ワイルドキャンプで一晩を過ごしました。

2日目Lac de cheserys → La Flégère → Planpraz までトレッキングを行い、Le Bréventに立ち寄った後、Chamonix → Les Houches → Le Prarionという行程で、綺麗な夕焼けを楽しんだ後、Hôtel Le Prarionで一晩を過ごしました。

3日目、Hôtel Le Prarionからモンジョワ谷の底部を歩き続け、Les Contamines(レ・コンタミンヌ)の町を通過し、その先のCamping du Pontetでテント泊を行いました。

4日目、Camping du Pontetからの長い登りを終え、Refuge du Cols de la Croix du Bonhomme(ボンノム小屋)周辺でテント泊を行いました。

5日目前半の模様のレポートの前に、本日の予定について少し記載します。

TMB1周3日目の晩、Camping du Pontetでテント泊中、実はTMB1周5日目に泊まるかもしれない以下の山小屋の空き状況を問い合わせしていました。

・Rifugio Elisabetta (エリザベッタ小屋、ボンノム小屋から15㎞) 

・Rifugio Combal (コンバル小屋、ボンノム小屋から18㎞)

・Rifugio Maison Vielle (メゾン・ヴェイユ小屋、ボンノム小屋から25㎞)

結果、上の3つ全てすでに予約満員でした。

Rifugio Elisabettaにはさらに周囲でのテント泊の可否について尋ねていましたが、答えはNOでした。今年TMB1周した他のハイカーの情報を見ても今年は同場所でテント泊ができていないようでした。

どうやら、2018年夏~、イタリア内のTMB上の山小屋周囲でのテント泊は厳しくなったようです。(2017年までのunofficialながらもテント泊が許されていた状況とはちょっと違うようです)

以上の状況を踏まえて、筆者が出した答えは、

Refuge du Cols de la Croix du Bonhomme → Col des Fours (フール峠)越え → La ville des Glaciers経由 → Col de la Seigne (峠)越え → エリザベッタ小屋通過 → コンバル湿原通過 → La Visailleの集落まで歩いて、そこからローカルバスでCourmayeur(クールマイユール)へ

です。

なお、Refuge du Cols de la Croix du BonhommeからLa Visailleの集落まで、が歩いて20㎞の距離で、La VisailleからCourmayeurがバスで40分です。

もし、ボンノム小屋からクールマイユールまで歩くと30kmです。2つの峠越え(フール峠、セーニュ峠)に加えて、さらにはコンバル湿原からの登り、そしてメゾン・ヴェイユ小屋通過後の下りがありますので、重いバックパックを担いで一日で歩くには少し無理があると考えました。

では5日目前半の模様のレポートをしていきます。

またまたうっかり寝過ごすところでした。朝の6時30分、そのピークの形が特徴的なAiguille de la Nova、Pointe de la Combe Neuve、Le Roignaisのピークが昨日は逆方向からの光、朝日の光でピンク色に染まっています。なお、今日の予想日の出時刻は6時50分です。

少しずつ明るくなっていきます。夜の内にどうやら2組のULハイカーが筆者のテントの近くにULテントを設営して一晩を過ごしていたようです。

朝7時を過ぎると日の光が差し込んできて大分明るくなってきました。今日は結構時間のかかる行程ですのでサッサとテントを撤収します。

ボンノム小屋でナルゲンボトルに飲用水を補給完了したら出発です。まずボンノム小屋から昨日の最終TMB本道への分岐点まで登っていきます。

この分岐点でTMB本道に復帰します。標識を拡大して確認しておきます。

Col des Fours(フール峠、フールのコル)まで30分とあります。ここからひたすら登りの30分です。余裕があればTête Nord des Fours (2756m)に行っても良いのですが、今日の行程はただでさえメジャーな峠越えが2つありますのでこのままフール峠越えをしていきます。

朝一から結構な登りですが、朝一は頭が働いてないのか無心で登れて楽です。

まだ結構上までは距離があります、登り続けます。

この先もう少しでコルになってそうな雰囲気になってきました。

コルまでもう少しです。いつものようにコルの向こうはどんな景色だろうと期待をしながら登り続けます。

この雪部分を乗り越えたらコルの向こうの景色が見えます。最後の雪の部分を登ります。

Col des Fours(フール峠、フールのコル)をまさしく今越えました。遠く中央にCol de la Seigne (セーニュ峠、セーニュのコル)が見えています。セーニュのコルを向かって左に視線挙げていくとAiguille des Glaciers (3815m)です。しばらく雪渓の下りです。景色が綺麗なのですが、結構急ですので注意して下ります。

左手にTête Nord des Fours (2756m)のトップもすぐそこに見えます。

朝一でボンノム小屋から登ってきたフール峠ですが、コルを過ぎてから今度はすぐにどんどん下っていきます。

急な下りの区間をひとまず終えてから、Aiguille des Glaciers (3815m)とCol de la Seigne (セーニュのコル)を眺めます。

今日はLa ville des Glaciersまで下ってから、写真中央右に見えているCol de la Seigne (セーニュのコル)を越えていくルートです。Col de la Seigne (セーニュのコル)より向こう側はイタリアです。

もったいない気もしますが、どんどん下っていきます。

大分下ってきて傾斜が緩やかになってきました。標識がポツンと立っています。ちょっと見てみます。

一部崩れていますが、La ville des Glaciersまで1時間、という標識でした。

しばらく緩やかな下り傾斜の歩きやすいトレイルが続きます。

ひたすら下っていきます。

「熊の足爪草」といわれる黄色い高山植物もこのあたりは咲き乱れていますので、ついでに写真に入れることにします。

Col de Fourを越えてからずっと左前方にAiguille des Glaciers (3815m)を見ながら下っています。

渡渉も度々でてきます。ここで初めて今日他のハイカーとすれ違いました。

まだまだ下ります。下りは楽ですが怪我しないように注意です。

熊の足爪草や、タンポポ、キンポウゲなどが沢山咲いています。初夏に来たらもっとたくさんの高山植物を見ることができると思います。ちょっと来た道を振り返ってみましょう。

空の青に高山植物の黄色が映えます。

下の集落が時々見えそうで見えないというレベルまで結構下ってきました。

やがてトレイルは何回も写真のようなカーブを重ねてつづら折りのような下りになります。

Aiguille des Glaciers (3815m)を見ながら下っていったり、

その逆向きで、下のLa ville des Glaciersの集落を見ながら下っていったり、

そしてヘアピンカーブの繰り返しをしながら、どんどん下っていきます。

右に牛達を見ながら下っていくとすぐ、La ville des Glaciersの集落に入っていきます。

乳業を営んでいる建物を通過して直進していきます。

ちょうど目の前の車道をLes Chapieux(レ・シャピュー)行きのバスが通過していきました。このLa ville des GlaciersはLes Chapieux(レ・シャピュー)からバスでアクセスすることができます。フール峠越えが困難な天候・残雪の際はこのLes Chapieux(レ・シャピュー)経由でボンノム小屋からアプローチすることもできます。

やがてトレイルは車道と合流します。とりあえず目の前のLa ville des Glaciersの駐車場で休憩することにします。(この駐車場にはトイレもあります)

La ville des Glaciersの駐車場から眺めるAiguille des Glaciers (3815m)です。もちろんその右下に今から越えるべきCol de la Seigne (セーニュのコル)も見えています。TMB本道のトレイルとしては、まずLa ville des Glaciersから川の対岸に渡ることになります。

あまりゆっくりもしていられないのが今日の行程です。休憩を終えて出発します。まず川の対岸に渡ることになります。川を渡る前に標識がありますので確認しておきます。

今後の進行方向については上から3枚目の標識になります。Refuge des Mottes(モッテ小屋)が30分、Col de la Seigne(セーニュのコル)が2時間30分、Refuge Elisabetta(エリザベッタ小屋)が3時間10分とあります。いつもの通り大体1.5倍換算で見積もります。

La ville des Glaciersから川を渡って以降、緩やかながらずっと登りが続きます。

物資を運ぶ馬にもすれ違います。

渡渉もありますが橋が架かっているので問題ありません。

しばらく登っているとこの分岐が現れます。左を選択するとRefuge des Mottes(モッテ小屋)に向かいます。右を選択するとモッテ小屋を経由せずCol de Seigneへ向かって登りつづけます。筆者は個人的にモッテ小屋を見たかったため左のトレイルを選択しました。

先程の分岐からほんの数分でモッテ小屋に到着です。左がメインの建物です。とりあえずいつものようにオレンジーナを一本注文してカフェテラスで休憩することにしました。

メインの建物にはレストランなどがあり、その向かいには宿泊棟があります。

宿泊棟の横を抜けていくこの小道を登ってCol de SeigneへのTMB本道に復帰します。

休憩もそこそこにしてモッテ小屋を出発しCol de Seigneに向けて登り始めます。

つづら折りの登りが続いており、モッテ小屋からCol de Seigneまで2時間と標識にありましたので、3時間ずっと上り続けることを覚悟しています。

あえて上を見上げることをしません。ひたすら辛抱強く登るのみです。

今日予定している行程はまだまだ長い道のりです。

クールマイユールには無事到着できるのか?!

次のレポートTMB1周5日目後半に続く!

次のレポート(5日目後半)はこちら

西ヨーロッパ最高峰のモンブラン(4810m)を主峰とする4000m級の山塊を1周する約170kmのロングトレイル「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」。今回テント泊を織り交ぜてTMB1周のトレッキングを行いました。5日目後半のレポートです。

最後に

いかがでしたか?絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング!レポート⑩。TMB1周開始5日目前半の模様をレポートしました。今日予定しているクールマイユールまでの行程はまだまだ長い道のりです。まずは目のまえのセーニュのコルを越えないことにはイタリアにもまだ入っていません。とにかく怪我のないように注意しながらTMB1周を続けることが大事です!次のレポートをお楽しみに!

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