壮大なスケールの紅葉に感動! 秋のクングスレーデントレイル 環境・装備編

クングスレーデン(スウェーデン語:Kungsleden、英語:King’s Trail、日本語訳:王様の散歩道)は全長440kmにわたるスウェーデン北部に位置する北極圏内のロングトレイルです。ヨーロッパの中では最大の原生自然の中に存在し都市部から離れているにも関わらず、程よい距離に点在するCabin(もしくはHut)と言われる山小屋ネットワークの存在により、上級~初級者まで幅広いハイカーが親しみやすくなっています。最も多くのハイカーに歩かれているルートはクングスレーデン北部(アビスコ~ケブネカイセ)です。

夏の期間は白夜でもあり多くのハイカーが訪れ年内で最大の盛り上がりを見せますが、北極圏内のこの場所は毎年9月の中旬には冬の兆しが出始め、ほぼすべての山小屋がCloseとなります。

今回、山小屋がCloseとなった後の9月最終週の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間かけてハイクしてきました。本記事では、クングスレーデン トレイルハイクのまとめとして準備・ルート検討についてレポートします。

秋のクングスレーデン準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえた北部クングスレーデンへの準備・ルート検討をレポートします。

秋のクングスレーデン 環境条件

夏・秋同じ特徴として

  • しっかり足がハマってしまうぐらいの”ぬかるみ”が多い
  • 橋がない小川を頻繁に渡る
  • 水場はトレイル中に簡単に見つけることができる。

見事に足首までしっかりハマってしまう”ぬかるみ”が至る所に存在します。

これくらいの規模の小川を渡ることが頻繁にあり、石を踏み継げば渡れる場合と、川の底に足をつける必要があるときがあります。

夏と違って秋の特徴として

  • 夏に比べ蚊が少ない(少ないですが蚊はいます)
  • 夏の白夜に比べ、秋は夜7時にはかなり暗くなる。
  • 夏でも夜は寒い(0~5℃)が、秋の夜はもっと寒い(-10℃~0℃)
  • 山小屋がcloseとなり、テント泊が前提となる。
  • 山小屋がcloseとなり、食料の途中買い足しができない。
  • 山小屋close後のトレイルを歩く人の数は夏に比べ激減する
  • 山小屋close後、緊急避難小屋の利用はできる。

日陰部分は霜が日中も残り、水たまりは氷が張ります。

板の小橋にも霜が残り滑りやすいため注意が必要です。

秋の大きなメリットとして

  • 秋の壮大な紅葉景色をほぼ独り占め状態になる。
  • 秋の夜空にオーロラが見える

秋には夏とはまた違う壮大な紅葉景色を見せてくれます。

アレスヤーレから見たオーロラ。大きなオーロラだったのですが、残念なことにピント合わせに失敗してしまいました。

秋のクングスレーデン 装備

日本でいうところの山岳縦走の際の装備を基本として、さらに秋のクングスレーデン環境の特徴を踏まえて装備の検討を以下にまとめます。

夏・秋 いずれでも

  • ぬかるみ・渡渉対策ハイカット+防水のトレッキングブーツを基本として、ストックがかなり有用です。UL志向の方はローカットの軽量トレランシューズを考えたいかもしれませんが、ETS自身としてはお勧めしません。
  • 給水対策:沸騰したお湯にも対応できるボトル、広口のナルゲンボトル等が有用です。クングスレーデンでは川の水は飲めると言われていますが人によってはポータブル浄水器があったほうが良いでしょう。ETSは今回試しにMSRのMiniWorksを使用してみました。
  • GPS機能のあるmobile機器:一般的なスマートフォン(iphone)等にmaps.meアプリを使用するなどで、対応します。電話の通信電波はクングスレーデンではアビスコ周辺を除いて圏外になります。

秋なら特に、防寒・食料対策

  • 冬用の寝袋・マット:夏用の寝袋とシンプルなスリーピングマットでは寒くて寝ることは不可能です。現地のハイカーに人気のマットは”サーマレストソーライト”です。寒がりの私は夏に常用する”Zレスト ソル”と”プロライト”(いずれもレギュラーサイズ)の合わせ技にしました。寝袋はMarmotの”Lithium” (comfort temp: -18℃)を使用しました。
  • 複数のポータブルバッテリー:寒くなれば驚く程速くmobile機器のバッテリーが減少していきます。トレイル走破に最低4-5日は必要ですのでスマートフォン・カメラ用の予備バッテリーは複数必要です。下のモデルの1世代前のモデル(容量は同じ)を使用してますが、iphone6フル充電3回可能です。
  • スマホ対応のグローブ:気温が低いとスマホやカメラを触っている短時間でも指がとてつもなく冷たくなってしまいます。防水でなくても十分重宝します。私はThe North FaceのETIPグローブを使用しています。
  • 日数分の食料:山小屋がclose後はトレイル途中で買い足しができません。

ETSが使用している道具(Adventure編)についてはこちら

度重ねたヨーロッパの各都市の一人旅の後、最近はもっぱら大自然に入り浸ることが多くなりました。本記事では筆者が山行に使用している道具 バックパック・シューズ・アウター・パンツ編を紹介します。
度重ねたヨーロッパの各都市の一人旅の後、最近はもっぱら大自然に入り浸ることが多くなりました。本記事では筆者が使用している道具(テント・マット・寝袋・グローブ編)を紹介します。
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トレイルハイクレポート

ETSがトレイルハイクした秋のクングスレーデンのレポートです。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク前々日 ストックホルム→キルナ」「ハイク前日 キルナ泊」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク1日目 前編 キルナ→ニッカルオクタ→ケブネカイセマウンテンステーション」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク1日目 後編 ケブネカイセマウンテンステーション」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク2日目 ケブネカイセマウンテンステーションからシンギへ」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク3日目 シンギからサルカへ」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク4日目 前編 サルカからチェクチャへ」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク4日目 後編 チェクチャ小屋」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク5日目 前編 チェクチャからアレスヤーレへ」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク5日目 後編 アレスヤーレ小屋とテント場」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク6日目 前編 アレスヤーレからアビスコヤーレ①」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク6日目 中編アレスヤーレからアビスコヤーレ②」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク6日目 後編アビスコヤーレからアビスコツーリストステーション」をレポートします。
山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク終了翌日アビスコツーリストステーションからストックホルムへ」をレポートします。

準備・ルート検討

秋のクングスレーデンの準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえた北部クングスレーデンへの準備・ルート検討をレポートします。

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