壮大なスケールの紅葉に感動!秋のクングスレーデン トレッキング!4日目 後編

クングスレーデン(スウェーデン語:Kungsleden、英語:King’s Trail、日本語訳:王様の散歩道)は全長440kmにわたるスウェーデン北部に位置する北極圏内のロングトレイルです。最も多くのハイカーに歩かれているルートはクングスレーデン北部(アビスコ~ケブネカイセ)で、夏の期間は白夜でもあり多くのハイカーが訪れます。しかし、北極圏内のこの場所は毎年9月の中旬には冬の兆しが出始め、ほぼすべての山小屋がCloseとなります。今回、山小屋がCloseとなった後の9月最終週の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間かけてトレッキングを行いました。

本記事では、「ハイク4日目 後編 チェクチャ小屋」をレポートします。

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山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク4日目 前編 サルカからチェクチャへ」をレポートします。

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チェクチャ小屋に到着

やがて左側にチェクチャ小屋が見えてきました。写真中央左の白い標識がチェクチャ小屋が左にあることを示しています。

標識の奥の方にチェクチャ小屋の建物が見えます。

チェクチャ小屋は川を渡った向こう側にあります。

チェクチャ小屋へ行くにはこの吊り橋で川を渡って行くことになります。橋にある注意書きには渡るときは一人ずつ、ということです。

吊り橋を渡るときに見える左側の風景。川の上流の方角を見ています。

吊り橋を渡った後、右後ろに見える風景。日陰になっている時間が多い場所で雪が溶けずに残っています。この滝付近が水汲み場です。

後ろに見えるのがチェクチャ小屋ドミトリー部分です。stugvärdは管理スタッフ、Toalettはトイレ、Vattenは綺麗な水を意味します。Säkerhetsstugaは緊急避難小屋です。

同じ標識ぐるりと回って、今度は逆方向の風景。後ろに見えるのが夏期は管理スタッフ小屋で、秋・冬期には緊急避難小屋になります。Tvättplatsは洗濯場所、vedbodは巻木のストック場所、soporはゴミを意味します。

チェクチャ小屋にまだ新しい木の香りがする新しい小屋ができていました。

vedbod(巻木のストック場所)。緊急避難小屋のストーブを使用した場合は、緊急避難小屋から去る前に巻木の補充をすることがマナーになります。

本日テント泊にするか、避難小屋を試してみるか

チェクチャ小屋の周りにテントを張れる場所はあります。しかし、そこらに転がっている岩と傾斜のために、シンギやサルカほどテントが張りやすいという印象はありません。小屋から離れて少し登れば吊り橋を渡る前の対岸の方がテントを張るのに適した場所があったかもしれません。少し思案した後、今日はチェクチャ緊急避難小屋に泊まってみることにしました。

吊り橋とチェクチャ小屋の間にあるスペース、テントを張るならここがまず第一候補になると思います。

チェクチャ小屋から川と反対側の方向のスペース。場所は広いですが、ゴロつく岩と傾斜のために、テントはシンギやサルカほど張りやすくありません。上の方に行きすぎた場合、今度は水場までが遠くなり不便になります。

チェクチャ小屋のSäkerhetsrum(Emergency room)

山小屋close後、emergency roomは秋・冬の間使用可能になります。各小屋のemergency room には緊急電話(警察に直通)、ストーブ、ベッド(山小屋によってベッド数は異なります)、鍋や調味料がストックされています。今まで各避難小屋の様子をレポートしてきましたが、今回は実際に泊まってみましたのでその様子をレポートします。

チェクチャ緊急避難小屋の最初のドアを開けたところ。左側の部屋が開放されています。日本と同様、玄関で外履きを脱いでスリッパや靴下で部屋に入ります。

チェクチャ緊急避難小屋のベッド数は2です。それ以上の人員を収容する場合は、床で寝るなり、2人組のペアが同じベッドでねるなりの工夫が必要になってきます。下に置いてある青のバケツは洗いものの後の捨てる用の水を入れるバケツ。綺麗な水を汲んでおいておくには、他のバケツ(奥には金属製のバケツもあった)の中で綺麗なバケツを選びます。プロパン(?)ガスがあり、ライターがあればガスコンロが使えます。その他説明書きが壁に貼ってあります。

もうここまで来たらおなじみのストーブ。ご丁寧に鍋が上に置いてありました。

各緊急避難小屋に設置されている警察直通の救助電話。英語の説明もあるので安心です。

小屋の中の綺麗なバケツを選んで水を汲みに行きます。留まっている水よりは心情的には勢いよく流れている水を汲みたいところです。

杓子で水を汲みバケツに入れます。それを小屋に持っていって綺麗な水として使います。チェクチャ小屋から水場までは遠くはないですが、高低差はあるためバケツ一杯にすると持ち運びにくいので注意です。

他のハイカーとシェア

緊急避難小屋に入って最初にストーブをつけてみようと何回もトライしてみます。普段からやったことのないことをここで初めてしてもうまくいくはずがなありません。ストーブを諦め、水を汲みに行ったり沸かしたりあれこれしている内に、他のハイカーがチェクチャ緊急避難小屋にやって来ました。スウェーデン人のご夫婦でスウェーデンの南のある街から今回初めてクングスレーデンにやってきて、昨日はシンギに泊まったとのことでした。旦那さん曰く、テントは持ってきているものの、奥様が避難小屋の居心地の良さを知ってしまい、テントに泊まりたがらないとのことでした。筆者が旦那さんにストーブ内の巻木をうまく燃やすことが出来なかったことを伝えます。旦那さんは巻木をさらに細く削くように斧で割り始めました。間もなくうまく巻木が燃え始め、小屋内は暖かい空間になりました。やがて日は暮れ、緊急避難小屋には明かりがないためロウソクをともしてテーブルを囲んで一緒に晩御飯を食べ始めます。サルカ小屋でもらった食料が大活躍です。

彼らはベッドの1階部分で二人で1つのベッド、筆者はベッドの2階部分という風にベッドを使用しました。ストーブを使用し続けると非常に暑くなったため、寝る前にストーブの火を消すことにし、寝始めて2時間はTシャツ短パン一枚でも暖かった室内でしたが、その後だんだん冷えはじめ、朝気付いた時にはベッドの上の寝袋にしっかり全身入って寝ていました。

昨日はすでに影で暗かった部分が、今日の朝日でよく見えます。

チェクチャ小屋からアレスヤーレ方面(北側)を見渡します。

スウェーデン人のご夫婦は朝9時には出発すると言っています。次の予定宿泊地は同じくアレスヤーレです。比較的ゆっくりスタートの筆者は彼らと一緒に小屋の掃除をし、お互い「またアレスヤーレで」と言って彼らを見送りました。

チェクチャ緊急避難小屋の入り口。朝、この入り口から見渡す北側の風景が一個上の写真です。

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トレイルハイクレポート

筆者の秋のクングスレーデン トレイルトレッキング全リポートです。

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秋のクングスレーデン まとめ

準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえた北部クングスレーデンへの準備・ルート検討をレポートします。

環境条件・装備についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえ北部クングスレーデンの環境、装備のまとめをレポートします。
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