Adventure編

筆者が山行に使用している道具 水回り・電気関係・カメラ・レンズ編

度重ねたヨーロッパの各都市の一人旅の後、最近はもっぱら大自然に入り浸ることが多くなりました。

軽量化については常に頭の中にあるのですが、耐久性や快適性を重視した結果、昨今のUL(ウルトラライト)とは逆行するような持ち物もあります。短所もあるけど長所がそれを凌駕している、そんな物だからこそ愛着が湧くような気もしています。筆筆者が山行に使用している道具 水回り・電気関係・カメラ・レンズ編を以下にまとめます。

その他の使用中の道具(adventure編 その①)と(adventure編 その②)についてはこちらです。

タオル

普通のタオルよりも速乾性・吸水性のあるトラベルタオルを使っています。ヨーロッパ各都市部の旅行ではタオルは1つ、数日間のトレイル等ならばタオルは2つ持って行ってます。PackTowlは1回目の洗濯で結構色落ちします(PackTowl自体は色は変わらないですが)ので、一緒に洗う物に注意してください。

PackTowl (パックタオル) Personal HAND

吸水性と触り心地はPersonalに軍配があがります。セーム皮のような感触といえばよいでしょうか。しかし、速乾性が特段良いと感じたことはありません。テント生活では一晩でなかなか完全には乾いてくれない印象があります。部屋干しでは一晩で完全に乾くので、主にホテル滞在型の旅行をする際に持っていきます。バスタオルが用意されていない宿泊先でシャワー後の体拭きにも私はHANDで十分です。

PackTowl (パックタオル) Ultralite HAND

吸水性はPersonalと互角、速乾性に関してはPersonalより速いです。テント泊の際はこれを2つ持って行っています。薄い分軽いのですがPersonalよりタオルとしての感触は低下します。速乾性の面でアドバンテージが大きく、最近はどんな時ももっぱらUltraliteを使用しています。MサイズがHANDになります。

水の管理

従来からセイシェルを使用していましたが、最近試しに購入したのがMSRのMini Worksです。一般に浄水器から浄水を得ることは簡単なのですが、何らかの理由で浄水器外から未浄水の水が混ざってしまうことが屋外生活では頻繁にあります。例えば浄水した水を他の容器に入れている最中に虫が飛んできて浄水の中に溺れてみたり、数日間連続使用していると浄水器の外側が汚れたり土が付着して、それが浄水と他の容器で混ざってしまうこともあります。クングスレーデンにも浄水器を持って行きましたが、場合によっては直に川の水を毎回汲んだ方が綺麗なのではないか、と思うこともありました。いずれにせよ完全な浄水を得ることは意外と難しいと実感します。

Saychelle (セイシェル) サバイバルプラス携帯浄水ボトル

吸い口のキャップを引き上げて、ボトルを逆さまにして飲むタイプの浄水ボトルです。本体120g程度で非常に軽くて丈夫なプラスチック製のボトル形状で携帯しやすいです。旧バージョンを使用していました。直接吸い口から飲む分には便利なのですが、ボトルを押すだけでは圧力不足のようで、クッカー内に浄水を大量に得るには時間がかかります。圧力をかけすぎて、内部の未浄化の水が蓋からしたたり落ちた際は、浄水に混ざります。気になってしまうと、人によってはやり直す羽目になるかもしれません。しかし総じて手軽で便利な携帯浄水ボトルです。

MSR (エムエスアール) Mini Works EX

セラミックフィルターに水を通して浄水するタイプの浄水器です。このタイプの中では軽量・コンパクトに作られていますが、約600gの重さでバックパックに入れると結構嵩張ります。丈夫で工具が無くても完全分解できる点や優れた浄水機能はこの浄水器の素晴らしい点です。浄水をためる先が広口のナルゲンボトルならば、直接浄水器に合体させることができますので、浄水と未浄水が混ざってしまう恐れが格段に減少します。製品にメッシュのスタッフ袋が付属していますが、浄水後に収納した後、ホース内の未浄水が垂れてきて、数日連続使用するとスタッフバックが結構濡れたままになっていたりします。浄水には関係ないのですが、やはり気になる人もいるかもしれません。

nalgene (ナルゲン) TRITAN (トライタン) ボトル

ナルゲンの代表的なボトルです。耐熱耐冷温度が-20℃~100℃で、沸騰した熱湯を入れても変形や破損などトラブルなしです。個人的にはこのボトルの頑丈な作りとソリッド感がお気に入りです。広口のナルゲンボトルはMini Works EXと綺麗に合体でき、浄水に未浄水が混ざることなく便利です。

ヘッドランプ

コンパクトなヘッドランプであればどんなものでも良いと思いますが、最低限の頑丈さと信頼性があれば、あまり高性能・高価なものは必要ないと考えています。

PETZL(ペツル) ティキナ、ティカ、アクティック

シンプルで使いやすいクラシックシリーズのティキナ、ティカ、アクティブシリーズのアクティック、筆者は3種類とももっていますがどれも-30℃でも使用出来ており、その他特に問題ありません。トレッキング中に無くすこともたまにあり、現地で何回か買いなおしたこともあります。総じて上記3つのうち一番シンプルで安価なモデルでも十分かとも思っています。

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ポータブルバッテリー

スマートフォンと世界中でインターネットにつながる環境の普及のおかげで、いまやガイドブックや旅行地のマップが不要の時代になりました。都市部の旅行にはポータブルバッテリーは不要ですが、数日間都市部から離れた自然環境の中の旅になるとポータブルバッテリーが必要です。寒冷地では驚くほど速くバッテリーが減少しますから数日間のトレイルなどでは通常複数持っていきます。最近は基本PD(Power Delivery)対応のものを使用しています。

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USBケーブルですが、宿泊先のコンセントの事情で0.9mでは短い場合も多く、トレッキングで歩きながらザックの中のポータブルバッテリーから充電する場合もあり、このような場合は1.8mぐらいがちょうど使いやすいという結論に至り、便利に使用しています。

カメラ①

何と言ってもスマートフォン(iPhone6以降)のカメラが便利です。最近のスマートフォンに搭載されているカメラには上等なレンズが付いてますし、ポケットから取り出しサッと撮れる軽快さは素晴らしいです。 綺麗なぼけ具合を作ったり、オーロラを撮ったりとなればF値、ISO値、シャッタースピードのマニュアルセッティングができる一眼がやはり便利です。街使いするならば軽量・コンパクトであれば使い勝手がいいでしょうし、大自然の中で撮るなら防水・防滴、耐寒機能が欲しくなるところです。

OLYMPUS (オリンパス) ミラーレス一眼 OM-D E-M10 MarkⅡ(今ならOM-D E-M10 MarkⅢかOM-D E-M5 MarkⅢがオススメ)

E-M10 MarkⅡは実際持ってみると上位機種よりも明らかに小さく軽く感じます。ポイントは雨の中で写真を撮る機会があるのかどうか、ということでしょう。降雪や土砂降りの中で写真をとるならば防塵防滴をうたっているEM5 MarkⅡ以上の機種をお勧めします。

実際、筆者はオーロラ撮影、TMBなどの夏山での夜景をこのEM10MarkⅡを使用していますが、気温-28℃でも長時間吹きっさらしの中耐えてくれています。そして山行時にはレインジャケットの胸ポケットにもスッと入るというコンパクトさがお気に入りです。自分としては何も不満がない使い勝手のよいコストパフォーマンスの素晴らしいカメラです。

今なら断然MarkⅢがオススメです。

LAOWA Laowa 7.5mm f/2 MFT

オリンパスのE-M10 MarkⅡに装着しているマイクロフォーサーズ規格の広角単焦点レンズの決定版です。これで北欧の厳寒の場所での長時間オーロラ撮影からTMBでの夏山高所の天の川撮影まで、シャープにクリアに写せていつでもどこでも使用できて、下手するとつけっぱなしにしているレンズです。大自然を撮るのもよし、街中の撮影も単焦点レンズならではの特徴で、写したいものを写したい大きさで撮るにはどうしたらいいか、撮影する人が足で動く必要があり勉強になります。

カメラ②

OLYMPUS (オリンパス) ミラーレス一眼 OM-D E-M1 MarkⅡ (いまならOM-D E-M1 MarkⅢもオススメ)

マイクロフォーサーズのミラーレス一眼の決定版です。これと下に紹介する12-100㎜のレンズで、防塵防滴のカメラとレンズのセットでどんな場所も無敵です。最高に握りやすいグリップ、バリアングル液晶モニター、焦点設定範囲の広さ、バッテリーが意外とよく持つ、機能満載で丈夫なのにフルサイズ機に比べると圧倒的にコンパクトで軽いという山行にもってこいの機種です。OMD EM10 Mark2に広角単焦点をつけっぱなしにして、OMD EM1 Mark2には12-100㎜をつけっぱなしにしていることが多いです。OMD EM1 Mark3が発売された今、Mark2は安くなっているので、販売終了になるまでMark2がかなりお得です。

M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

上に紹介したOM-D E-M1 MarkⅡとの使用でs世界最強6.5段の「5軸シンクロ手ぶれ補正」を実現しています。高倍率の際にも手振れがピタッと停止する様子は圧巻です。これなしでの山行は考えられないぐらいの出動回数です。なおこのレンズはF4スタートですのでオーロラ撮影にはLaowaF2の広角単焦点が勝ります。スイスアルプス、TMB(ツール・ドゥ・モンブラン)やHaute route(オートルート)などの山では35㎜換算で24㎜~200㎜あれば、可視範囲の遠くの山の拡大、数十メートル離れていてもすぐに逃げてしまうアイベックスの撮影なども十分対応できます。

カメラ③

Canon EOS 6D Mark2

Canonのフルサイズ一眼レフです。5Dシリーズよりコンパクトなこととバリアングルが便利で気に入っています。詳細の機能・特徴は既出の他の紹介サイトでも多く語られている通りです。昨年出たフルサイズミラーレスも魅力的ですがまだこの機種を当分使い続けます。

EF16-35mm F4L IS USM

Canon EOS 6D Mark2につけっぱなしにしている広角ズームです。写り・値段・手振れ補正・軽さ・サイズを考えるとこれが筆者にとっては最も使いやすい決定版です。F4 スタートですが6DMark2の特徴もあって高ISOでもきれいなオーロラの撮影が可能です。

三脚

筆者が使用している三脚を以下に紹介していますので是非ご覧ください。

最後に

筆者が使用しているその他の道具(adventure編 その①)と(adventure編 その②)についてはこちら

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