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絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ③

ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この西ヨーロッパ最高峰のモンブランを主峰としてグランドジョラスなどの4000m級の山がこのエリアに塊のように存在しており、その山群の周りを1周する約170kmのロングトレイルが「Tour du Mont Blanc (ツール・ドゥ・モンブラン、以下ツールドモンブランもしくはTMBと記載)」です。その特徴としてほぼ毎日峠越えがあり、アップダウンの累積標高差が10000mを越えるなど体力的な条件が求められますが、その分絶景を眺めることができる場所には事欠きません。

さて今年(2018年)はツールドモンブラン1周トレッキングをテント泊と山小屋泊を織り交ぜて楽しんでみました。

本ページでは絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ③を行います。

ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ①はこちら。

ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ②はこちら。

ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ①」では以下を紹介しました。

  • Tour du Mont Blanc (TMB: ツールドモンブラン)の場所
  • Tour du Mont Blanc (TMB: ツールドモンブラン)の概要
  • シャモニーの街について
  • Tour du Mont Blanc (TMB: ツールドモンブラン)の一般的行程
  • オーソドックスな行程の例とオルタナティブルートの例
  • 筆者が行った実際の行程

また「ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ②」では以下を紹介しました。

  • ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキングの計画の立て方
  • ① TMB1周をすべてテント泊で繋ぐのか、すべて山小屋泊で繋ぐのか、それともMIXか
  • ② TMB1周を、完全に100%歩き通すのか
  • ③ TMB1周を、基本歩き通すが、必要に応じて少しだけ交通機関を利用するのか
  • ④ TMB1周ではなく、TMB上の好みの部分だけチョイスしてトレッキングを楽しむのか

今回「ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ③」ではTMB1周の環境について取り上げます。

TMB一周の環境

TMBの環境

TMB(Tour du Mont Blanc、ツール・ドゥ・モンブラン)はフランスイタリアスイスの3国にまたがる約170㎞のロングトレイルです。

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TMBの西側半分がフランス内(ブルーのライン)にあり、TMBの南側がイタリア内(グリーンのライン)、TMBの北東側がスイス国内(赤のライン)にあります。

フランス側のシャモニーやレズーシュからのスタートが一般的ですが、TMBをどこからスタートするか、時計回り・反時計回り、どちらに周るかは完全に自由です。

TMBフランスサイドで一番大きな街はChamonix(シャモニー)、

TMBイタリアサイドで一番大きな街はCourmayeur(クールマイユール)、

TMBスイスサイドでは素敵な村や町を通りますが、大きな街は通りません。

TMB1周の輪の中で、シャモニーとクールマイユールがちょうど表裏のようなちょうど反対側の位置関係になります。

言語について

Chamonix(シャモニー)はフランスですので話される言語はフランス語です。そして、シャモニーの街は世界有数の山岳リゾートですので観光業に携わる人間は皆流暢な英語を話します。

Courmayeur(クールマイユール)はイタリアですので話される言語はイタリア語です。ホテル・レストランなどのサービス業に携わる人間は皆英語を話しますが、バスなどの公共交通機関、キャンプ場の受付ではイタリア語のみという場合が出てきます。(英語で押し切っても通じることは通じます)

最も一般的なTMBフランスサイドからのスタートで反時計回りルートならば、TMBはまずフランス語でスタートします。フランス・イタリア国境のCol de Seigne(セーニュのコル)を越えてイタリア国内に入り、エリザベッタ小屋辺りから道で出会う人との挨拶が完全にイタリア語に変わるのを感じます。

そして、TMBイタリアサイドを歩きつづけてGrand Col Ferret (大フェレのコル、大フェレ峠)を越えるとスイスに入ると再び挨拶があきらかにフランス語に変わるのを感じます。

ですので、シャモニーからずっと「ボンジュール」「ボンソワ」「メルシ」で挨拶してきたのが、Col de Seigne(セーニュのコル)を境に「ボンジョルノ」「チャオ!」「グラッツィェ」「プレーゴ」に変わるのがハッキリわかります。

その後、Grand Col Ferret (大フェレのコル)を境に以降は再び「ボンジュール」「ボンソワ」「メルシ」で挨拶に戻ります。

英語について

英語が母国語ではない者同士、英語をコミュニケーションの道具として皆使っています。シャモニーは公共交通機関や観光関連のスタッフは英語で何の問題もなくコミュニケーション可能です。

筆者が実際TMB1周で通ってきた場所で

イタリア語を分かっておいた方が良いなと思った場所は

  • Savdaバスで券購入時、行先を告げるとき (運転手がイタリア語のみ)
  • 代表的なピザの名前もしくは自分の好みの定番ピザの名前をメニューを見なくても言えると便利(メニューは基本イタリア語のみ、Pizzeriaによってはメニューがない)

フランス語を分かっておいた方が良いなと思った場所は

  • Orsièresの郵便局 (ことごとく口頭説明がフランス語)
  • 山小屋のカフェテリアやレストランのメニュー(英語の表記がない場合あり)

イタリア語フランス語いずれも単純な単語を分かっておいた方がいいというレベルであって話せる必要はありません。英語を聞いて理解して話すことができれば問題ありません。

飲用水について

基本的にフランス・イタリア・スイスの「ホテル」と名の付くところは、建物内の水道水が飲めます。特にヨーロッパアルプスエリアの水道水は美味しいと言われる部類だと思います。

筆者も宿泊するすべての施設で、チェックイン時に水道水が飲用可かどうかを確認しましたが、上記の通りでした。

筆者が歩いたTMB1周上の山小屋・キャンプサイトでは水道水は飲用可でした。筆者はすべて利用前に受付で念のため飲用可か毎回確認するようにしていました。特に山上の山小屋では施設内での水道水が飲用不可の場合がありますので(フレジェール小屋、べラシャ小屋等)、飲用する前に確認しておくことをお勧めします。

各行程は大体毎日約15㎞でアップダウンが激しいですので、1リットル~2リットル(人によってはそれ以上)の水を常に携行してトレッキングすることになると思います。その分のナルゲンボトルなどの軽量丈夫なプラスティックボトル等は必須です。

ハイカーの中には軽量化で水を1リットル未満しか持っておらず、川の水を汲んで飲んでいる人もいましたが、もし川の水を飲むならば、上流に動物や家畜がいない保証がなければ浄水器があった方が安心だと思いました。

食料について

約10㎞おきにある山小屋でチョコレートバーやその他スナック類、ジュースなどの飲み物を購入することができて、非常用食の携行だけでトレッキングを続けることができます。山小屋はどこも昼の間、ランチレストランとしての営業をしていますので、しっかりとした食事をすることもできます。アルコールもどの山小屋も販売しています。

なお、TMB本道上で多くのハイカーにとって宿泊候補になるキャンプサイトのうち

  • Camping Le Pontet(モンジョワ谷、フランス)
  • Camping Aiguille-Noire(ヴェニ谷、イタリア)
  • Camping Grandes Jorasses(フェレ谷、イタリア)
  • Camping des Glaciers(La Fouly、スイス)

以上の4つは近くにスーパーマーケットがありません。

ですので、キャンプサイトに到着する前後に通過する街(レ・コンタミンヌ、クールマイユール、La Foulyなど)で食材の購入等を行っておくことをお勧めします。

イタリアのキャンプサイトには不定期でPizzeriaがオープンしたり等のサービスを行っているところも多くあります。

その他

TMB1周前にシャモニーの街でガス缶やその他必要物品の購入、買い物を楽しみました。

その模様をこちらでレポートしていますので是非ご覧ください。

TMB1周後半になってテントがもう必要ないことが判明し、途中スイスのOrsièresの郵便局からテントとクッカーを日本に郵送してみました。

その時の模様をこちらでレポートしていますので是非ご覧ください。

TMB1周の後、なんと引き続き絶景トレイルの新定番!Haute route(オートルート)のトレッキングをスタートするという行動にでました。

Haute route(オートルート)トレッキングスタートへの移行について以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。

最後に

いかがでしたか?絶景トレイルの超定番!ツールドモンブラン(TMB)1周トレッキング! まとめ③。今回はTMB1周で出会う様々な環境について紹介・解説しました。フランス・イタリア・スイスの3国にまたがるTMB1周、景色だけでなく、言語も食べ物も面白いぐらいに変化していきます。是非TMBを訪れる際はTMB上の各国間の違いなども楽しんでみてくださいね!

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