クングスレーデン(スウェーデン語:Kungsleden、英語:King’s Trail、日本語訳:王様の散歩道)は全長440kmにわたるスウェーデン北部に位置する北極圏内のロングトレイルです。最も多くのハイカーに歩かれているルートはクングスレーデン北部(アビスコ~ケブネカイセ)で、夏の期間は白夜でもあり多くのハイカーが訪れます。しかし、北極圏内のこの場所は毎年9月の中旬には冬の兆しが出始め、ほぼすべての山小屋がCloseとなります。今回、山小屋がCloseとなった後の9月最終週の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間かけてトレッキングを行いました。
本記事では、「ハイク5日目 前編 チェクチャからアレスヤーレへ」をレポートします。
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ハイク5日目 チェクチャ から アレスヤーレ へ
- 開始:Tjäktja(チェクチャ) (11時00分)
- 到着:Alesjaure(アレスヤーレ) (15時30分)
- 距離:13㎞
今日は快晴、出発
緊急避難小屋に泊まったおかげで、今朝はテント撤収作業をする必要がありません。朝小屋の掃除をしたあと、一緒だったスウェーデン人夫婦を見送り、川から水を汲み少しくつろぐこととにしました。今日は今のところ雲一つない快晴です。忘れ物がないか最終確認の後、アレスヤーレに向けて出発です。
アレスヤーレ方面に向かって歩き始めます。見渡すところ雲一つありません。
対岸にチェクチャ小屋が見えます。水場に降りていく道もうっすら確認できます。
昨日チェクチャ峠を越えてから、道はかなり歩きやすくなった印象です。登りがほとんどありません。
太陽の向きと歩く方向の組み合わせが偶然、自分の影を綺麗に映し出していました。
平坦で歩きやすい道が続きます。快晴も相まって清々しい気分です。
比較的広い渡渉が出現します。踏み台とする石を慎重に選びます。防水のブーツなら川底を普通に歩いても問題ありません。
平坦な道をどんどん進んでゆきます。今日は見通しが素晴らしいです。
少し登りになりますが、今までに比べるとなんてことはありません。
緩やかな上りが終わると、気持ちいいほどのまっすぐ平坦な道になります。
右に連なる3つの山を見て歩くこのあたりは、少しアップダウンがあります。空と紅葉のコントラストがとても綺麗です。
右の3連山を見ながらしばらく歩いていくと吊り橋が現れます。クングスレーデンの吊り橋は上下の揺れがスリリングで楽しいです。
吊り橋を渡った後は、左手に川を見ながら歩くことになります。
Meditationsplatsは直訳すると「瞑想場所」です。スウェーデンの外交官、作家、国連事務総長だったDag Hammarskjöld(1905-61)にちなんで、北部クングスレーデンにはトレイル沿いに短い文章が彫刻された石とともに7つの瞑想場所があります。
進行方向右、果てしない紅葉のカーペットが広がっています。
進行方向左、こちらの景色も雄大です。
今日は広めの渡渉が多く、滑らないように注意です。
やっと建物が見えてきました。いつもの通り歩くスピードが自然と速くなります。
小屋の方角ばかり見て歩いていましたが、その逆サイドも綺麗な紅葉があることに気づきました。
小屋が近くなってきました。速く歩きたい気持ちもありますが、赤色が綺麗なこのあたりも満喫したい気持ちもあります。
吊り橋を渡った先にあるのがアレスヤーレ小屋です。今日は総じて平坦な道でした。
吊り橋のたもとにある標識です。サルカから25㎞、チェクチャから13㎞、今まで歩いて来た道です。吊り橋を渡った先、短いが比較的急な登りを登り切ったところにアレスヤーレ小屋があります。
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トレイルハイクレポート
Enjoy traveling soloの秋のクングスレーデン トレイルハイク 全リポートです。













秋のクングスレーデン まとめ
準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

環境条件・装備についてはこちらにまとめています。

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