壮大なスケールの紅葉に感動!秋のクングスレーデン トレッキング!5日目 後編

クングスレーデン(スウェーデン語:Kungsleden、英語:King’s Trail、日本語訳:王様の散歩道)は全長440kmにわたるスウェーデン北部に位置する北極圏内のロングトレイルです。最も多くのハイカーに歩かれているルートはクングスレーデン北部(アビスコ~ケブネカイセ)で、夏の期間は白夜でもあり多くのハイカーが訪れます。しかし、北極圏内のこの場所は毎年9月の中旬には冬の兆しが出始め、ほぼすべての山小屋がCloseとなります。今回、山小屋がCloseとなった後の9月最終週の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間かけてトレッキングを行いました。

本記事では、「ハイク5日目 後編 アレスヤーレ小屋とテント場」をレポートします。

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山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク5日目 前編 チェクチャからアレスヤーレへ」をレポートします。

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アレスヤーレ小屋に到着

チェクチャ方面から来た場合、吊り橋を渡り、短い急登の後にアレスヤーレ小屋があります。山小屋close後で避難小屋以外すべて閉まっていましたが、サウナ小屋で残ったスタッフが工事を続けていました。テントを張るのによさそうな場所は吊り橋を渡る手前に1か所、吊り橋を渡ってから急な登りの途中に数か所あります。テントを張る前に、まずは小屋周辺を見て回ることにしました。

アレスヤーレ小屋の受付がある建物。山小屋close後なので勿論閉まっています。

受付のある建物の向かいにドミトリーの建物があります。右にある建物もドミトリーです。奥に見えるのがアレスヤーレ小屋の緊急避難小屋です。

先ほど右に見えていたドミトリーの建物です。この向きは北向きで明日はこの向きに進んでいくことになります。

ドミトリーとレセプションに近いトイレが見えています。

こちらのトイレはもう一方のドミトリーと緊急避難小屋に近いものになります。

soporはgarbageで台所から出るごみに近い意味です。ochはandです。avfallはwasteで直訳すると廃棄物になります。

中の部屋にはしっかり分別されたごみが置いてありました。

受付のある建物の北側少し降りたところに小さな小屋があります。見に行くとサウナでした。この時は残ったスタッフがサウナのリニューアルをするための工事をしていました。

壮大な景色に感動

ひと通りアレスヤーレ小屋周辺を見て回った後、今日のテント場所を決めました。今日までクングスレーデン名物の蚊と出会うことがほとんどありませんでしたが、ここでは設営最中蚊がまとわりついて厄介でした。川の流れも緩やかで日当たりが良いことで蚊にとっても居心地の良い場所にちがいありません。陽が沈むと急速に気温が下がるので、陽の光があるうちに設営、食事を済ませたいところです。間もなくテントも立て終わり周りを見渡すと、いつまで見ていても飽きない美しい景色が待っていました。

クングスレーデントレッキングで撮影した写真の中でもお気に入りの一枚です。

吊り橋を渡る前の対岸にもテントを張れる場所があります。そちらはこちらより長時間夕日が当たるようです。

結局今日もテントを張っていたのは筆者一人でした。

夕焼け時。肉眼で見た景色の印象は真っ赤でした。

受付のある小屋付近のテーブルで食事をしていると、ヘリコプターが背後に着地しました。山小屋close後、物品を山小屋から引き上げるための運送目的のようです。

ついに姿を現した

これだけ1日中天気が良いなら、今日は見ることができるのではないかと期待はしていました。

オーロラです。

カメラのモードをM(マニュアル)にして、ISO値、シャッタースピード、F値の設定をしてテント内で時間をつぶすこと1時間。夜8時半過ぎたあたりで一旦テントを開けてみた。

見えます。

白い光の太いラインが夜空に横たわっている。そのぼんやりとした白いラインはゆっくりと動いて、時には消え、また出現する。

オーロラです。

急いでカメラを持って外に出ました。外はかなり冷え込んで、かじかむ手で簡易三脚を地面にセットし撮影を開始しました。

連日のトレッキングの疲れもあったのか、不覚にもフォーカスを無限遠にすることに失敗してぼやけた写真を100枚超量産するという羽目になってしまいました。

この日はかなり活発なオーロラでした。ずっと見ていたかったのですが、あまりにも寒すぎてテントに入ることにしました。

この日の夜は特に寒かった

オーロラの興奮はあるものの寒すぎてテントに入りました。マット2つ重ねと厳冬用の寝袋のおかげで、寝袋に入ってしまえば寒さを感じることありませんでした。いつものように寝袋に入り込み1時間ぐらい寝たぐらいで寒さで目が覚めました。正確に言えば身体は寒くなく、顔とくに鼻と頬が異常に冷たい状況です。横向いて寝てみても寝袋から出ている部分だけが冷たくて寝れません。寝ぼけながらも寝袋(marmot lithium)をフルクローズにしてみました。頭・顔も目も鼻もすっぽり覆われる感じです。唯一口の部分だけ隙間が5㎝程開いているだけです。外から見ると人間の肌が全く見えないような状況で、完全に芋虫です。

これでやっと眠ることができ、朝明るくなって気温が上がってきた時点で目が覚めました。

朝テントを撤収する時に昨夜のテント内の寒さの原因が判明しました。

換気の際に使用するアウターウォールの天井のファスナーが全開でした。

翌朝は周りもテントも霜がたくさん降りていました。

アレスヤーレの川の流れはかなりゆっくりです。川面に山が綺麗に映ります。

朝出発前に小屋の温度計を見る。陽が昇って暖かくなった時間帯で気温は3度でした。

(おまけ情報) アレスヤーレ小屋のSäkerhetsrum(Emergency room)

日本語訳すると「避難小屋」のような意味になります。山小屋close後、emergency roomは秋・冬の間使用可能となります。各小屋のemergency room には緊急電話(警察に直通)、ストーブ、ベッド(山小屋によってベッド数は異なる)、鍋や調味料がストックされています。今回は山小屋colse後のトレイルトレッキングで、各避難小屋の様子を見ることができましたので、それぞれレポートします。

アレスヤーレ小屋の緊急避難小屋の正面。雪かき用のスコップが外にかけてあります。

アレスヤーレの緊急避難小屋のベッド数は4です。ベッドの横には荷物を置くための棚が設置されていました。

他の緊急避難と同様、コンロとテーブル、水汲み置き用のバケツがあります

そして毎度おなじみのストーブです。

アレスヤーレ小屋のTIPS

飲み水としては流れる水を汲みたいのが心情です。テント場近くの川辺は流れが遅いです。川辺のよどんだ水はワタスゲの綿が浮いていたりして気分的には飲む気になれないこともあると思います。夏期営業時にはアレスヤーレ小屋は吊り橋の真ん中(川の真ん中)付近から水をポンプでくみ上げています。川の真ん中は流れがある程度あり、川辺に行くにしたがって水の流れはゆっくりになります。これは自然の法則で仕方がありません。今回は流れる水を汲む目的でサウナのある建物をさらに降りたところの川辺に行きました。

石をステップにしていけば、比較的流れがある部分の川の水を汲むことができました。

アレスヤーレ小屋の敷地でテント泊もいいのですが、この水場がテント場から行くには登り下りで7~8分はかかります。水場のテントからの近さを重視するならば、後述するアレスヤーレーアビスコヤーレ間にある川の近くでテント泊しても良いかもしれません。

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トレイルハイクレポート

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秋のクングスレーデン まとめ

準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえた北部クングスレーデンへの準備・ルート検討をレポートします。

環境条件・装備についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえ北部クングスレーデンの環境、装備のまとめをレポートします。
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