Laugavegurアイスランド北欧

圧倒的スケールの絶景!トレイルトレッキング!アイスランド ロイガヴェーグル!②

ヨーロッパ最大の氷河を持ち同時に火山活動も世界有数のアイスランド。まさに「氷と火」の島という表現がふさわしい大自然の絶景の宝庫のこの島は、いつ訪れても私たちに自然の雄大さ・不思議さ・美しさを肌で感じさせてくれます。

昨年はレンタカーでアイスランドを一周して大自然が織りなす絶景を楽しみましたが、今年はさらにアイスランドの内陸から南海岸の方に向かう大自然トレイル「Laugavegur(ロイガヴェーグル)」をトレッキング、テント泊で楽しんでみました。

今回は大自然が織りなす絶景の中のトレイルトレッキング・テント泊の様子、1日目後半の様子をレポートします。

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一個後のレポートはこちら

Laugavegur(ロイガヴェーグル)の概要

Laugavegur trail(ロイガヴェーグル トレイル、以下ロイガヴェーグルと略)はアイスランドの中心よりやや南にあるLandmannalaugar(ランドマンナロイガル)からスタートし、Thórsmörk(ソルスモルク)まで南下する約55㎞のロングトレイルです。

ロイガヴェーグルは一般的にはオレンジのピンのランドマンナロイガルからソルスモルクまでの55kmを指しますが、ソルスモルクから新しい火山の火口(Modi、Magni:ブルーのピン)までの日帰りトレッキング(往復で20㎞)も最近人気のトレイルコースです。また、ロイガヴェーグルに加え、ソルスモルクからスコゥガフォス(緑のピン)までを追加で歩くこともできます。

Laugavegur(ロイガヴェーグル)の全体図

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Laugavegur(ロイガヴェーグル)トレイルの北端がLandmannalauger(ランドマンナロイガル)でレイキャビクからバスでアプローチすることができます。また、南端のLangidalur(ランギダルル)もレイキャビクからバスでアプローチすることができます。

Laugavegur(ロイガヴェーグル)トレッキングや、現地までのアクセス等の必要な情報を網羅的に以下にまとめていますので是非ご覧ください。

トレッキングレポート

前回のレポートではトレッキング1日目前半の「レイキャビクの街ーランドマンナロイガル」のレポートを行いました。

今回は実際にトレッキング開始した後の1日目後半となる「ランドマンナロイガル⇒フラプティンヌスケルをレポートしていきます。

なお、今回の行程の概要ですが、

ランドマンナロイガル、トレッキング開始:12:05

フラプティンヌスケル、テント場到着:16:45

で所要時間4時間40分、12㎞、高低差約500mというトレイルになります。

では写真を交えて解説していきます。

インフォメーションの建物に向かって左の奥からロイガヴェーグルが始まります。フラプティンヌスケルまで12㎞、ソルスモルクまで55㎞という表示も見ることができます。

ロングトレイルのトレッキングスタートに向けて、パッキングを少し調整し水分補給・トイ・情報の最終確認を済ませて、さあスタートです。

本日の行程ですが、ランドマンナロイガルからフラプティンヌスケルへは基本的にひたすら登りの12㎞(標高600m~約1100m)になります。

トレイル開始直後の風景になります。最初に正面に見える登りを登っていきます。

最初の登りを登り切ったらしばらく平坦なトレイルになります。

このあたりはまだまだランドマンナロイガルの日帰りハイキング客も多く歩く場所です。

トレイルが次第に開けてきました。幸か不幸かあまり他のトレッキング客がいません。天気が悪いからでしょうか?

ランドマンナロイガルから1.5㎞歩いてきました。ここまでは良く整備された非常に歩きやすいトレイルです。

日陰になっている部分は標高が低いこの場所でも雪が残っています。

先程の残雪部分を登るとこのような景色が目の前に広がります。トレイルとしてはこれから目の前の山越えになります。

右や左でシューシュー蒸気が出ているのを眺めながら登っていきます。このあたりは硫黄の臭いに包まれています。

登り切ったら再度しばらく平坦になります。ここからのランドマンナロイガルの眺めも絶景です。向かって右側の山のトップに向かう日帰りトレッキングが人気の様です。

日帰りのトレッキングは右のトレイルで山のトップへ、ロイガーヴェーグルは左に逸れていく雪渓のルートになります。

先程の分岐を越えた瞬間、先程まで周りにいた他のトレッキング客はいなくなりました。

緩やかながらずっと続く長い登りが始まります。

火口の淵(ふち)のようになっている部分を登り切った先に、さらに雪渓の登りが見えています。

ひたすら登っていくしかありません。少し天気が悪くなってきました。気持ちは焦りますがトレイルはまだ始まったばかり、怪我に注意です。

先程の雪渓を登り切ったと思ったら、またすぐに雪のトレイルが始まります。相変わらず登りが続いています。

雨が時に強く降ります。雪坂の上りはなかなかキツイものです。

時々土のトレイルがありますので、雨が止んだ瞬間を狙って少し休憩です。

なお、ロイガーベーグルは親切なことにトレイル上に目印が写真のように立っています。

しかし、写真のようにまったく目印がない場所も時々あります。その場合は雪のトレイルに残っている足跡(少し黒ずんでいる雪)とGPS(maps.meアプリ等)を使用してルートファインディングしていきます。

地熱があったり、蒸気が出ている場所は雪が溶けています。雪のトレイルはルートからあまり外れない方が安全です。

まだまだ登りは続きます。しばらくすると雪の急登が見えてきました。

上から降りてくる4人組はアイゼンを装着していました。

先程の雪の急登の後しばらく進むと、トレイルは360度完全に雪で覆われはじめました。雨も時に強く降っていて視界が効きません。トレイルの目印とGPS(maps.meアプリ)を便りに進んでいきます。

このあたりから、時々トレイルの目印もなくなってしまう場所が出てきます。雪に残る足跡のチェックとGPSアプリのチェックが必須です。

やっと他のトレッキング客も見えてきました。少し安心です。

雨が降っていて視界が効きませんが、他のトレッキング客が少しずつ増えてきたところを見ると、フラプティンヌスケルは近いのか?と期待しながら登り続けていきます。

いままで雪のトレイルをひたすら登ること数時間、トレイルが土に変わりどうやらここが登りのピークのようです。

先程のピークを越えて以降、次第に下っていきます。写真では視界が悪くて見えませんが、実際はそろそろフラプティンヌスケルの山小屋・テント場が見えてきます。

大雨の中、フラプティンヌスケルの山小屋に到着

まず小屋に併設されているInfomation(reception)に行って、テント1つで一人の利用であることを告げます。ここでの救いはレセプションスタッフがとても雰囲気が良かったことです。

費用は2000ISK(日本円約2000円)で、それを支払えば小屋外のfacility(テーブル、トイレ、飲用水)は使用OKということでした。

ほぼ同時に多くのトレッキング客が到着しましたので、テントをどこに張るかはある意味場所取り合戦でした。

筆者は山小屋のすぐ隣にあった土の部分にテントを張りました。大雨、風の中でのテント設営はこれもある意味戦いです。

なお、今回持ち込んだテントはHilleberg(ヒルバーグ)のSoulo(ソウロ)です。ソウロは吊り下げ式ダブルウォールテントですので先にペグダウンして強風にあおられずに設営が可能です。

一旦テント設営してバックパックをテント内に放り込んだら、外に出たくありません。外はまさに暴風雨といった感じです。今晩は手持ちの水と出前一丁で簡単ディナーです。前室の広いヒルバーグのソウロで正解でした。

なお、筆者が訪れたのは7月1週目ですが、雪上のテント設営の恐れがあることから4シーズン対応でき、今まで寒冷地でも寒さを感じたことの無いヒルバーグのソウロをチョイスしました。

テント:ヒルバーグのソウロ

マットと寝袋は以下の組み合わせで寒さを感じずに寝ることができました。

マットThermarest (サーマレスト) のZ Lite Sol (Zライト ソル)

寝袋Marmot (マーモット) Lithium (リチウム)

シーズン初めのロイガーベーグルは雪も多く、気温も低いので、くれぐれもUL(ウルトラライト)にこだわりすぎて、寒冷対策がおろそかにならないよう注意が必要だと思います。

結局翌朝明け方まで嵐のような天気が続き、このまま周りの写真を撮る機会がありませんでした。次のレポート2日目「フラプティンヌスケル⇒アルフタヴァトン」でフラプティンヌスケルの山小屋等の写真を紹介したいと思います。

さあ、2日目は晴れるのか?!

その他、今回のトレイルでの写真

今回の行程の序盤

ある程度登った場所からランドマンナロイガル方面の眺め

今回の行程の序盤

最後に

いかがでしたか?ロングトレイル「Laugavegur(ロイガヴェーグル)」スタート地点ランドマンナロイガルからフラプティンヌスケルにかけてのトレッキングの様子をレポートしました。今回は途中大雨から暴風雨のような天候になり、まさにびしょ濡れになってフラプティンヌスケルの山小屋に到着しました。こういう時は素早くテント設営を済ませてテント内で着替えて休むに尽きます。ロイガベーグルは晴れていることの方が少なく、頻繁に曇ったり雨が降ったりの繰り返しになる場所ですので、ある程度雨風に関しては覚悟が必要です。さあ、2日目は晴れてくれるのか!? 次のレポートをご期待ください。

次のレポート2日目「フラプティンヌスケル⇒アルフタヴァトン」はこちら

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