ヨーロッパ最大の氷河を持ち同時に火山活動も世界有数であるアイスランド。まさに「氷と火」の島という表現がふさわしい自然の絶景の宝庫のこの島は、私たちに自然の雄大さ・不思議さ・美しさを肌で感じさせてくれます。
今回アイスランド国道1号線(リングロード)をメインドライブルートとしテント泊で大自然を楽しみながらアイスランド1周してきました。
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アイスランド1周 2日目
サクギル(Thakgil)キャンプ場 ⇒ デューピボーグル(DJÚPIVOGUR)キャンプ場
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朝はゆっくり
テント泊はチェックアウト時間が厳格に決まっていませんので気楽です。誰にせかされるわけでもなく起床し、山肌とともに朝日を浴びて朝がスタートします。少し高い標高と山に囲まれているせいか夜中は冷え込みが強く、無意識にダウンを着て寝袋で寝ていたようです。BONUSで買ったパンとハム、野菜でお手製サンドウィッチを作り、Thakgilキャンプ場を後にすることにします。
昨晩から今朝にかけてキャンプ場に泊まった人はそこまで多くありませんでした。終始静かに過ごすことができて大満足の一泊でした。
アイスランド山間部は天気がコロコロ変わります。出発間もなく雨が降り出しました。前に羊達が道を行進中です。決めた行く道を進み終わるまで彼らも全く妥協しません。
舗装なしの道路から一号線に帰ってきました。舗装の有難みがわかる瞬間です。前にも後ろにも車がいません。
スカフタフェットル国立公園に向かう
1号線をしばらく東向きに走ったあと、空が晴れてきました。今日はまずスカフタフェットル国立公園に向かうことにしています。
東向きに走行中、左側はしばらくこの断崖が続いています。
断崖を左に見ながら、迂回していくように1号線が走っています。断崖になっている部分はここで終わりです。この先左には遠くに氷河、右は過去の氷河の跡の黒い大地が広がっているのが見えます。
1号線の右側の黒い台地に降りてみました。過去に氷河存在した部分です。地面が柔らくて少し粘着性の不思議な感触です。
進行方向左には遠くに氷河が見えます。手前の黒い大地は過去に氷河だった部分です。
スバルティフォス (Svartifoss)
サクギルキャンプ場から約2時間半でスカフタフェットル国立公園に到着します。公共駐車場の先にはガイドツアーの事務所や売店があったり、それなりに賑わっています。この場所を起点にしてスバルティフォスに行くコースや氷河を見に行くコースなど分かれて出ています。今回は往復で3.7㎞、1時間半で帰って来れるスバルティフォスまでトレッキングを行うことにしました。
整地されたコースで歩きやすくなっています。天気もよく多くの観光客が滝に向かって歩いています。
歩き始めて45分程度でスバルティフォスに到着します。アイスランド語で黒い滝の意味で、落差は約20mです。ブラックサンドビーチでも見たような見事な玄武岩質の柱状節理を見ることができます。まるで岩のパイプオルガンのようです。
スバルティフォスに降りて、行きの道とは対岸の道で帰ってみます。30分も歩くと芝生の家(Laufás)を見ることができます。これは昔からの実用的な知恵で、芝生を屋根に植えることで断熱効果があるとのことです。
Svínafellsjökull Glacier (スヴィナフェル氷河)
スバルティフォスを見て約1時間半で駐車場に帰ってきました。駐車場にはツーリストセンターがあり、売店や昔の氷河の写真が展示されているスペースがあります。写真比較からはこの100年で氷河が相当消失してきている様子がわかります。スバルティフォスの駐車場を出発して10分程度で次の目的地スヴィナフェル氷河に到着です。
上流を見ると、氷河がせめぎあってこちらに下りてきている様に感じます。凄い迫力です。
ヨークルスアゥルロゥン (Jökulsárlón)
スヴィナフェル氷河を出て1時間でヨークルスアゥルロゥンに到着します。このアイスランドで最大の湖は、ヴァクナヨークトル氷河の分枝が大西洋に向かって崩れて出ていく場所にあります。
ここではボートツアーも盛んです。
湖岸では割れた氷山の氷塊に触れることもできそうです。
ヘプン (Höfn)
ヨークルスアゥルロゥンから1号線を東へ進み続けること約1時間、一旦1号線から右折して99号線に入りヘプンの街に向かいます。今日の晩御飯の買い出しです。99号線に入って5分もすると街の中心部になり、右手にスーパーマーケットNettoが見えてきます。ここにもキャンプ場がありますが、今日はもうちょっと進むつもりです。買い物の後、ガソリンスタンドで給油を済ませて出発します。
北上開始
アイスランド南東の端に位置するヘプンを過ぎると、1号線は北上を開始します。アイスランド東海岸の1号線は入り組んだ海岸沿いをそのまま地形の通り走行していきます。
1号線は大自然の中を走っています。
そして、天気もコロコロ変わります。ヘプンを過ぎてからはずっと入り組んだ海岸線を走っています。
7月末、20時の時点で空はこんな感じです。ここ1時間近く、前にも後ろにも走る車はいません。
道にいるのは羊だけです。
何か用?ってな感じです。アイスランドの羊たちは堂々としていて逃げません。
20時半、そろそろキャンプ場についてほしいですが見渡す限りその気配はありません。
想定外の事態発生
宿泊の予定をしていたEyjolfsstadirキャンプ場に行ったところ、今日は団体客の貸し切り、ということで使用不可でした。すぐ、iPhoneで他のキャンプ場が近くにないか検索します。70㎞先にwebで評価の高いEgilsstadirキャンプ場があり、今来た道を18㎞戻ればDjúpivogurという所にキャンプ場があります。3人で協議の結果、すでに21時だということで、より近いDjúpivogurのキャンプ場に行くことにしました。
デューピボーグル(DJÚPIVOGUR)のキャンプ場
正確には以下、
Framtid Camping Lodging Barrels
キャンプ場の部分に本日は宿泊です。キャンプ場の奥に樽を横向きに置いたような形のコテージが数戸あります。それで上のような名前になっているようです。
ネットでの評価が今一つだったため期待していませんでしたが、見事にその悪い期待を裏切られました。21時を過ぎて到着したにも関わらずフレンドリーなレセプションスタッフが、さらにシャワーに小銭が必要と説明した後自ら両替までしてくれました。敷地内を見て回ると、シャワー・屋内キッチン・屋内ダイニングともに清潔に維持されていてとても良い感じです。コテージ泊の人々にとっては物足りないのかもしれませんが、テント泊で安くあげるつもりの旅人には十分すぎる施設です。テントをどこに張るか決め、早々に屋内キッチンで晩御飯の用意を始めます。
22時前夕焼け時です。キャンプ場は海が望める高台のような場所にあります。
今日の晩御飯はキャンプの定番、カレーライスです。このシチュエーションで食べるカレーライスは何よりも美味しいものです。
ヘプンのNettoで買った牛肉、野菜、持参のカレー粉で今晩はキャンプの定番カレーライスです。鍋でご飯もうまく炊けています。そしてこういう時は食べ過ぎてしまうというのがオチです。後から入ってくる人々が皆「何のにおいだこれは!?」という表情をしています。キッチン・ダイニングにカレーの臭いを充満させて申し訳ないですが、気にしていては食べられません。この幸せな香りに慣れてもらうしかないのです。
この後、温かいシャワーに入りテントに戻ります。昨日のサクギルキャンプ場ほど寒くありません。辺りは少し薄暗くなったぐらいで今時刻は24時を過ぎています。横になると気づかないうちに眠っていました。
Framtid Camping Lodging Barrelsの良かった点
- キャンプ場から望む海の景色も素晴らしい。
- キッチンは大きくないが、共有できる食器も十分あり清潔。
- コンパクトな分、テントをどこに張っても施設棟に近い。
- シャワーの湯温が安定。
Framtid Camping Lodging Barrelsのもう1つだった点
- 夕食の時間が他のキャンパーと重なると、キッチンは小さいかも。
- コンパクトなキャンプ場の宿命で、客数次第では若干テント密度が高くなる可能性あり。
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アイスランド1周 準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。
アイスランド1周 宿泊・環境・食事事情についてはこちらにまとめています。
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