ヨーロッパアルプスの中でも名峰がひしめくスイス ヴァレー州。その中でも一気に4000m超の18座を見渡せるとても貴重なそして絶景の場所があります。それがHohsaas (ホーサース)です。今回はそんなHohsaas(ホーサース)の徹底解説その⑤を行います。
スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。
Hohsaas(ホーサース)の場所
・ブルーのピン:Saas-Grund→Kreuzboden(クロイツボーデン)→Hohsaas(ホーサース)
・パープルのピン:Saas-Fee(サースフェー)
・オレンジのピン:Visp駅(中央、上の端)
Hohsaas(ホーサース)へのアクセス
Visp駅からポストバスでのアクセスになります。
(なお、Brig駅からVisp駅経由のポストバスもあります。)
Visp駅からSaas-Fee行きのポストバスに乗車、Saas-Grundエリア内のバス停(例、Saas-Grund等)からならクロイツボーデンやHohsaas(ホーサース)に向かうSaas-grundロープウェイ乗り場に 容易に到達することができます。
名峰18座が見渡せるホーサース(Hohsaas) 徹底解説!
今回はBrigを出発点にして話を進めていきます。本レポートはレポート②になります。
- Brig → Saas-Grund : ポストバス(レポート①)
- Saas-Grund → Kruezboden → Hohsaas :ロープウェイ(レポート①)
- Hohsaas :名峰18座を眺めるトレッキング(レポート②)
- Hohsaas :名峰18座を眺めるトレッキング(レポート③)
- Hohsaas :名峰18座を眺めるトレッキング(レポート④)
- Hohsaas :名峰18座を眺めるトレッキング(レポート⑤)
- Hohsaas → Kruezboden:トレッキング(下り)(レポート⑥)
- Kruezboden → Saas-grund:トレッキング+ロープウェイ(レポート⑦)
では実際の写真を示しながら解説を始めていきましょう。
Dürrenhorn(デュレンホルン、4035m) を眺めていたところから話を再開します。
18座を眺めるトレッキングコースは下りになっていきます。
左はStrahlhornから右はデュレンホルン、さらにその右の山々も見えています。
16番目の案内モニュメントに到着しました。
16番目は「Fletschhorn(4001m)」です。
じつはフレッチホルンがこの場所から直接眺めることが困難です。
Michael Amherdt、Johannes Zumkemmi、Friedrich Clausenが1854年8月に登頂したとされています。その非常に急峻な北壁はE. R. Blanchet、Oskar Supersaxo、Kaspar Mooser が1927年7月25日に登頂しました。
なお、HohsaasからKruezbodenに下るトレッキングの間に右手にバッチリFletschhorn(4001m)が見えてきます。
HohsaasからKruezbodenに下るトレッキングレポートの際にまたFletschhorn(4001m)を取り上げようと思います。
ではトレッキングコースを進むことにしましょう。
しばらく下っていると17番目の案内モニュメントに到着しました。
17番目は「Laggin(4010m)」(別名「Lagginhorn」とも言われます)です。
Edward Levi Ames, Johann Josef Imseng, Franz Andenmatten らが1856年8月26日に初登頂したといわれています。フレッチホルンとヴァイスミース間に位置するこれも特徴的な形の山です。
18座を眺めるこのトレッキングコースから最も近い場所にある4000m超のピークです。すぐそこにありそうに見えますが3100mからの眺めですので、あと登り900mはあります。
Lagginの右側のピークです。
Lagginの左側のピークです。こちらの方が右より標高が高い場所になります。
さらにトレッキングコースをくだっていくことにします。
さらに下っていると18番目の案内モニュメントに到達です。
18番目は「Weissmies(4023m)」です。
Jakob Christian Häusser とPeter Josef Zurbriggen が1855 年にTriftgrat経由で初めて登頂しました。Trift Glacier(トリフト氷河)→南西ridge (Triftgrat) ルートは 氷河のエッジに位置するHohsaas (3,100 m)からアプローチすることができます。傾斜角度40度以上とクレバスがある氷河の登りでホーサースから4時間でヴァイスミースに登頂できるとされるルートがありますが、東西南北の壁によっては難易度がかなり異なるとのことです。
ヴァイスミースはこのトレッキングコースからそのピークの全容を見ることは困難ですが、ピークの壁一部とそそり立つ斜面と氷河をじっくり堪能することができます。
18番目のWeissmiesの案内モニュメントを過ぎるとトレッキングコースは終わりに近づいていきます。Rimpfischhornからデュレンホルン、さらにその右の峰々までバッチリ見えていますね。
Hohsaasのロープウェイステーションが先に見えてきました。右上にドームの屋根が特徴のレストランも見えますね。
これからKruezbodenに向かって下りトレッキングをスタートしますので、標高が下がっていく前にもう一度Hohsaas(ホーサース)からの4000m超峰をおさらいがてら眺めておきます。
ホーサースから眺める4000m超峰のおさらい
左からSignalkuppe(4554m)、Zumsteinspitze(4563m)、Dufourspitze(4634m)、Nordend(4609m)、Strahlhorn(4190m)、Rimpfischhorn(4199m)、Allalin(4027m)が見えています。
左からRimpfischhorn(4199m)、Allalin(4027m)、Alphubel(4206m)が見えています。
左からTäschhorn(4490m)、Dom(4545m)、Lenzspitze(4294m)、Nadelhorn(4327m)、Stecknadelhorn(4242m)、Hohberghorn(4219m)が見えています。
左からDom(4545m)、Lenzspitze(4294m)、Nadelhorn(4327m)、Stecknadelhorn(4242m)、Hohberghorn(4219m)、Dürrenhorn(4034m)、Balfrin(3795m)が見えています。
ホーサースからの名峰の眺めを堪能しつつ、今からKruezbodenに向かって下り主体のトレッキングを開始します。標高が変わることですこしずつ見え方が異なってくるのも面白い点です。
続きは次のレポートで!
最後に
いかがでしたか?スイス 一気に4000m超の18座を見渡せる絶景!Hohsaas (ホーサース)!⑤。ツェルマットが絶景トレッキングコースの雄大さは一番ですが、このHohsaas、Saas-Feeエリアは晴れていたらモンテローザ・アラリン・アルプフーベル・テーシュホルン・ドーム・レンシュピッツ、その4000m越えのヨーロッパアルプスを代表する名峰がバッチリ見えて、かつ、人の数はツェルマットより確実に少なくのんびり楽しむことができます。ツェルマット観光に余裕があれば、Vispからもアクセスがシンプルで簡単なこのHohsaas、Saas-Feeエリアに足をのばしてみてはいかかがでしょうか?ツェルマットも絶景に事欠きませんが、こちらのエリアも負けてませんよ!
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