オーロラカメラ関係道具・持ち物

質・値段・使い勝手! なかなか良いぞ! Leofoto (レオフォト)の三脚!(LS-325C編)

オーロラ撮影・トレッキングで素敵な写真を撮るためには、ある程度質のよい三脚と雲台が必要です。しかし頑丈でサイズが大きいと使い勝手が悪くなります。そこで、最近使用頻度が多くなったLeofoto(レオフォト)の三脚LS-365C、新しく追加したLS-325Cを取り上げながら質・価格・使い勝手のバランスの良さをレポートします。

 

 

 

Leofoto(レオフォト)について

Leofotoは2014年に中国広東省の中山市に設立された比較的新しい会社です。それ以前はOEM元として他社の三脚の製造を手がけていたようです。2018年3月から日本でも正規代理店(株式会社ワイドトレード)を通しての購入ができるようになり、以後値段と質のバランスから支持されてきています。

 

一つですべてのニーズに答えるものがないから難しい

特に夜の山中での撮影では、明るい広角レンズでレンズが大きくなることと、風もあるため三脚にある程度の「重さ」と「丈夫さ」が必要になってきます。

脚径を太くすれば剛性・安定を得ることができますが、超望遠レンズを使用しない限り、一般的な使用下でミラーレスでのシステムならGitzoの3型程度(最太部で32mm径)でそれらは必要十分ではないかと感じています。

 

Gitzoのシステマティック三脚は「安定性」・「丈夫さ」・「信頼性」は抜群に良いのですが、その「重さ」とシステマティックの売りである「雲台取り付け部のベースのサイズの大きさ」が長時間・長距離持ち歩くに際には難点になってきます。

実際、ロングトレイルトレッキングではコンパクト・軽量・丈夫なマンフロットトラベル三脚エレメントスモール(上の写真左)を持ち出しています。

結局マンフロットElementトラベル三脚がトレッキングの持参定番になっていた件!
ヨーロッパの各地やトレイルトレッキングに持ち出していたのは結局Manfrotto(マンフロット)のトラベル用三脚「Elementトラベル三脚スモール」でした。筆者が持っている三脚の中でも非常に使いやすいこのトラベル三脚の紹介をします。

しかしマンフロットのエレメントスモールも万能ではなく、カメラのシステム全体が大きく・重くなるとさすがに山中の夜間や風のある場所では安定性に不安がでてきます。

 

そこで今回自分の求める三脚の条件を整理してみる

① まず、安定性・丈夫さは欲しい

② 今回はカーボン三脚で探してみる

② 立って撮影をする際の程よい高さも欲しい(センターポールなしで142~152㎝程度欲しい)

③ 28mm径なら4段で、32mm径以上なら5段の折りたたみ時コンパクト(45㎝~48㎝程度)になる物を考えてみる(安定性の面から最細の脚径で19mm程度欲しい)

④ 折りたたんだ時にシステマティックほどの直径(周囲径)になってほしくない

⑤ 折りたたんだ時の長さ(格納高)が60cm未満が絶対、50cm以下ならなお良し

⑤ 上記3つを満たして、質と値段のバランスがとれていること

⑥ なお、値段が安ければ気兼ねなく使える(気分的な問題)

 

上記を満たす三脚の候補として挙がってくるのが以下、

Gitzo マウンテニア 3型 GT3542L:全伸高150㎝、格納高59㎝、耐荷重21kg、重量1.95kg、脚径21.7/25.3/29/32.9 mm

Gitzo マウンテニア 2型 GT2542:全伸高137.5㎝、格納高56㎝、耐荷重18kg、重量1.68kg、脚径18.3/21.7/25.3/29 mm

Leofoto Ranger LS-365C:全伸高152㎝、格納高48㎝、耐荷重20kg、重量1.77kg、脚径22 /25 /28 /32 /36mm

Leofoto Ranger LS-325C:全伸高144㎝、格納高46㎝、耐荷重12kg、重量1.4kg、脚径19 /22 /25 /28 /32mm、雲台LH-40がセット

Leofoto Ranger LS-324C:全伸高130.5㎝、格納高48.5㎝、耐荷重15kg、重量1.39kg、脚径22 /25 /28 /32mm、雲台LH-40とのセット、単品選択可

Leofoto Ranger LS-284CLin:全伸高149.5㎝、格納高53.5㎝、耐荷重10kg、重量1.22kg、脚径19 /22 /25 /28mm

 

(参考)

Gitzo システマティック 3型 GT3543LS:全伸高146㎝、格納高57㎝、耐荷重25kg、重量2.03kg、脚径21.7/25.3/29/32.9 mm、実勢価格 約12万円

 

 

以上から検討を行います。。

LS-364Cは太く長く総合的に大きく、LS-324Cは全伸高が足りない、LS-284CLinは魅力的ですが格納高50㎝以下を優先して探すため今回の趣旨に合わないこと、Really light stuffの三脚は質が良いものの値段が格段に跳ね上がるためやはり今回の趣旨に合わないことから検討から外すこととしました。GitzoのGT3542L・GT2542いずれも大定番の三脚ですが、やはり値段が高いことには変わりありません。三脚単体ならば値段的にGitzoの1/2~1/3になるLeofoto(レオフォト)は非常に魅力的です。

 

そこで今回はLeofotoの三脚LS-365CLS-325Cを取り上げて、その質・価格・使い勝手のバランスの良さをレポートしていきます。

 

 

なかなか良いぞ!Leofoto(レオフォト)の三脚 LS-325 C、LS-365C!

Leofoto LH-325C・LH-365C!

上の写真はLS-365Cを開封して中身を全部取り出したところです。取り外し/取り付け可能なセンターポール、工具、カラビナ、金属製の石突が付属しています。これ以外に三脚バッグがついています。雲台LH-40とセットになったLS-325Cの場合はさらに雲台LH-40が付属します。筆者はセンターポールを使用しないため基本三脚バッグには三脚のみ入れて携行しています。

カーボン部分の見た目はGitzoとよく似ていますが少し違ったパターンです。どちらもカーボン製三脚特有の外観です。

 

三脚本体のベース部底面や側面にある1/4ネジ穴にはアクセサリーが装着可能になっていますが、その例として三脚に付属のカラビナをつけることもできます。

 

なかなか良いぞ!LS-325C、LS-365C! ①質感は十分良いぞ!

カーボンの質感、開脚角度セレクター、ベースプレート部をはじめ各パーツの作りに問題はありません。GitzoのGT3543LSに比べるとLS-325Cは開脚の際緩い印象がありましたが、Gitzoが固い方なので特に気にするほどではありません。逆にLS-365CはGT3543LSよりも開脚が固く、製品による個体差のレベルなのかもしれません。

 

LS-365C(左)とLS-325C(右)では最も太い脚径が36mmと32mmで異なりますが、雲台取り付け部のベースの直径も異なります。なお、ベースの直径はLS-365Cは約62mm、LS-325Cは約58mmとなっています。

作りがしっかりしていて、開脚部やベース周りのパーツにチープさを感じることはありません。開脚セレクターもGitzoと同じ機構になっています。

 

三脚の雲台取り付けベース底面と側面に1/4ネジ穴がありアクセサリーが装着可能となっています。

 

開脚セレクターは3段階(85°、55°、23°)に対応しています。Gitzoのシステマティックやマウンテニアの開脚セレクターと同じ機構ですが、Gitzoに比べるとセレクターレバーは小さめです。

 

なかなか良いぞ!LS-325C、LS-365C! ②脚ロックが良い!

上の写真はLeofotoのLS-325Sです。ツイストロック式の脚ロックですがこれがなかなかの優れ物です。Gitzoでは「Gロックウルトラ」と言われる機構に相当します。

 

こちらの写真はGitzoの3型システマティック三脚です。誰もが知っているGitzoのGロックウルトラは素晴らしい機構です。脚ロックを握って少し回すだけでロックが解除され下段の脚を出して行くことができます。ロックをするときも少し回すだけでOKで、簡単です。

 

Leofotoの脚ロック機構は上記のGitzoのGロックウルトラと同様、握って少し回すだけでロックが解除されるのですが、Gロックウルトラと比べるとさらに少ない回転・軽い力でロック解除・ロック施行を行うことができます。

 

上がLeofotoのLS-325C、下がGitzoのGT3543LSです。

正直、GitzoのGロックウルトラの方が外観上の高級感があります。

実際の使用においては回す力・量が少なくて済むLeofotoの脚ロックが便利で筆者個人的にはLeofotoの方が好みです。

 

 

レオフォトの脚ロックは握るゴムの部分の凹凸を強めにつけてあって、地味ですがかなり良い工夫だと思います。寒冷地での握る・回すの動作が少しでも楽になると助かります。

 

なかなか良いぞ!LS-325C、LS-365C! ③頑丈・安定性も十分!

カーボンの材質の詳細はカタログに譲りますが、見た目も手に持った感触・重さも非常に良好です。36mm径はGitzoの4型32mm径はGitzoの3型にそれぞれ相当します。

実際、Gitzoの3型システマティック三脚GT3543LSとLeofotoのLS-325Cを手に持って比較してみると、Gitzoの3型の方が重く・頑丈であることは疑いようがありません。

あとは、値段とのバランスを考えてLeofotoで十分と考えるか、その倍の値段でGitzoの頑丈さを選ぶかになるのかもしれません。

次に「5段」という点についてです。センターポールなしで142~152cmの全伸長を求めると、3段三脚なら格納高が65~70cm、4段三脚なら格納高が約60cmとなるのが常ですが、5段三脚になると格納高が45~50cmとコンパクトに折りたためることになります。上の写真はGT3543LSとLS-325Cを並べたものです。同じような全伸高の両者ですが、4段のGT3543LSと5段のLS-325Cでは収納長に11cmの差が出てきます。

 

筆者個人的には最細脚の径が19mmくらいあれば、それが多段(4段や5段など)でも頑丈・安定な三脚ではないかと考えています。構成としては例えば32mmで5段の場合19 /22 /25 /28 /32mmとなり、36mmで5段の場合22 /25 /28 /32 /36mmとなります。

上の写真では

上がLS-365Cで最細の脚径が22mm、最太の脚径が36mm、

下がLS-325Cで最細の脚径が19mm、最太の脚径が32mmになります。

 

 

三脚を上から体重をかけて押さえつけた際の脚接合部のたわみはGitzoもLeofotoもありませんが、あえて厳密に言うとLeofotoがほんの少しGitzoより脚接合部の強度・安定性が落ちるかなという印象はあります。もちろん撮影に何ら支障のないレベルですので気にする必要がないと思います。

 

 

 

なかなか良いぞ!LS-325C、LS-365C! ④付いてくる三脚バッグが良い!

Leofotoのこれらの三脚の素晴らしい点の一つにしっかりとした三脚バッグが付属してくることが挙げられます。Gitzoの三脚に付属するチープな不織布の袋とは大違いです。

 

ちなみに上の写真がGitzoの三脚に付属するチープな不織布の袋です。高価な三脚ですから付属する三脚バッグにもう少し何か色気があっても良いのに、と思います。

 

一方レオフォト三脚に付いてくる三脚バッグですが、ポケットもあり、肩掛け部分もファスナーも安っぽさがありません。

 

上の写真はLS-325C+LH-40を付属のバッグに収納した光景です。これ以上ないというぐらいのピッタリ具合です。中綿もあり衝撃吸収力もある程度あります。

なお、LS-325Cに付属する三脚バッグと、LS-365に付属する三脚バッグは異なります。

上の写真はLS-365Cを付属バッグに収納した光景です。LS-365Cに付属するバッグにLS-365+LH-40を収納すると少し余裕をもって収まります。

 

サイズは以下の通りです。

LS-325C(収納時直径96.5mm、長さ46cm)はLH-40を装着して全長54.5cmになります。

そしてLS-325+LH-40に付属するバッグのサイズは:

外寸で横57cm×縦13cm×奥行10.5cm、内寸はそれぞれ-1.5cm程度です。

 

LS-365C(収納時直径102mm、長さ48cm)はLH-40を装着して全長56.5cmになります。

そしてLS-365Cに付属するバッグのサイズは:

外寸で横62cm×縦13cm×奥行11.5cm、内寸はそれぞれ-1.5cm程度です。

 

 

なかなか良いぞ!LS-325C、LS-365C! ⑤それでいて安い!

Gitzo マウンテニア 3型 GT3542L:全伸高150㎝、格納高59㎝、耐荷重21kg、重量1.95kg、脚径21.7/25.3/29/32.9 mm

Gitzo マウンテニア 2型 GT2542:全伸高137.5㎝、格納高56㎝、耐荷重18kg、重量1.68kg、脚径18.3/21.7/25.3/29 mm

上のGitzoの2つに比べて、以下のLeofotoの2つは三脚単体としては値段が約1/2です。

Leofoto Ranger LS-365C:全伸高152㎝、格納高48㎝、耐荷重20kg、重量1.77kg、脚径22 /25 /28 /32 /36mm

Leofoto Ranger LS-325C:全伸高144㎝、格納高46㎝、耐荷重12kg、重量1.4kg、脚径19 /22 /25 /28 /32mm

 

GitzoのGT3542L・GT2542いずれも大定番の三脚ですが、やはり値段が高いことには変わりありません。三脚単体ならば値段的にGitzoの1/2~1/3になるLeofoto(レオフォト)は非常に魅力的です。値段とのバランスを考えてLeofotoで十分と考えるか、その倍の値段でGitzoの頑丈さを選ぶかになるのかもしれません。

 

Leofoto製品をどこで買う?

Leofoto製品の日本国内の正規代理店は「株式会社ワイドトレード」です。

→ワイドトレード社Leofoto製品販売ページでのLS-325C+LH-40の最新価格を見てみる

→ワイドトレード社Leofoto製品販売ページでのLS-365の最新価格を見てみる

 

最新価格情報

以下のメジャーなカメラ用品ネット通販サイトでも購入が可能です。

LS-325C+LH-40

→マップカメラでの最新価格を見てみる

→カメラのキタムラでの最新価格を見てみる

→ヨドバシカメラでの最新価格を見てみる

→ビックカメラでの最新価格を見てみる

 

LS-365C

→マップカメラでの最新価格を見てみる

→カメラのキタムラでの最新価格を見てみる

→ヨドバシカメラでの最新価格を見てみる

→ビックカメラでの最新価格を見てみる

 

最後に

オーロラ撮影・トレッキングで素敵な写真を撮るためには、ある程度質のよい三脚と雲台が必要です。しかし頑丈でサイズが大きいと使い勝手が悪くなります。そこで、最近使用頻度が多くなったLeofoto(レオフォト)の三脚LS-365C、新しく追加したLS-325Cを取り上げながら質・価格・使い勝手のバランスの良さをレポートしました。

 

Leofoto雲台の質・価格・使い勝手のバランスの良さを以下でレポートしていますので是非ご覧ください。

質・値段・使い勝手! なかなか良いぞ! Leofoto (レオフォト)の雲台!(LH-40編)
オーロラ撮影・トレッキングで素敵な写真を撮るためには、三脚・雲台ともにある程度の品質が要求されその分高価になります。さらに頑丈でもサイズが大きいと使い勝手が悪くなります。最近、筆者が使用する機会が増えているLeofoto(レオフォト)の雲台LH-40を取り上げて、その質・値段・使い勝手のバランスの良さをレポートします。

 

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