壮大なスケールの紅葉に感動!秋のクングスレーデン トレッキング! 3日目

クングスレーデン(スウェーデン語:Kungsleden、英語:King’s Trail、日本語訳:王様の散歩道)は全長440kmにわたるスウェーデン北部に位置する北極圏内のロングトレイルです。最も多くのハイカーに歩かれているルートはクングスレーデン北部(アビスコ~ケブネカイセ)で、夏の期間は白夜でもあり多くのハイカーが訪れます。しかし、北極圏内のこの場所は毎年9月の中旬には冬の兆しが出始め、ほぼすべての山小屋がCloseとなります。今回、山小屋がCloseとなった後の9月最終週の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間かけてトレッキングを行いました。

本記事では、「ハイク3日目 シンギからサルカへ」「サルカおまけ情報」をレポートします。

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山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク2日目 ケブネカイセマウンテンステーションからシンギへ」をレポートします。

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山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では、「ハイク4日目 前編 サルカからチェクチャへ」をレポートします。

ハイク3日目 シンギ から サルカ へ

  • 開始:Singi(シンギ) (11時00分)
  • 到着:Sälka(サルカ) (15時30分)
  • 距離:12㎞

霧が立ち込めるなか出発

結局昨夜から今朝まで一度も途中起きることなく、朝を迎えました。テントを開けて外を見る。雲が手に取れるように低い位置にあります。運よく雨は降っておらずテントの撤収には手間取らず、そのまま水の用意をして出発です。

結局テント泊をしていたのは自分とその他1人だったようです。

シンギからサルカへは序盤、徐々に登っていく感じになります。

この場所の紅葉は黄色成分が少なく、ほとんどが紅色です。

緩やかながらも登りは続きます。

太陽の光が差し込むと鮮やかな紅色に変わります。

ここは右方向へ道を選択します。石の上のオレンジのペイントが目印です。ここから数十分、急な登りが続きます。

急な登りの際の左手に見える景色。赤の差し色が綺麗です。

一時の急登が終わっても、緩やかな上りがまだ続きます。

長い長い登りが終わったところに標識が現れます。シンギから何km歩いたのだろうと見てみると、3㎞という表示を見て落胆です。サルカへはあと9㎞、今日の道のりはまだ長いです。

長い登りの後は、やや下り、その後は比較的updownの少ないトレイルです。

updownが少ないと言っても岩場なので足を挫くことの無いよう注意が必要です。クングスレーデンの中でもこのあたりは街という場所からはかなり遠い場所です。歩くのに支障をきたす怪我=遭難を意味します。

建物が見えてきました。おのずと足取りが速くなります。

Kuoperjåkka (Kebnekåtan)避難小屋でちょっと休憩

シンギから結構歩いてきたと思って期待して標識を見るとシンギからまだ5㎞しか歩いてないとのことで。少し落胆します。サルカへはあと7㎞とのこと、今日は疲れる割にはなかなか進んでない印象です。シンギから5㎞、サルカへは7kmのこの地点にKebnekåtan避難小屋は建てられています。

非常にシンプルな避難小屋です。水場へは結構距離があり、あくまで緊急避難小屋要素が強い建物です。

マットと寝袋があれば十分一泊できます。

外観からもわかる通り、ストーブがあります。これがあるだけでどんなに暖かく幸せな空間になることか。少なくとも夜の寒さ、朝の結露のテントよりは数段居心地のよい空間に違いありません。

トイレも小屋の向かいにある。4つの内2つが開放されていました。

雲の中から時々うれしい日の光

Kebnekåtan避難小屋で休んでいると、シンギ方面から男女2人組がやってきました。聞くと彼らはHemavanからスタートして来たとのことでした。Hemavanはクングスレーデン440kmの最南端です。彼らが母国のドイツを出てクングスレーデンを開始してから軽く2週間は経っている。彼らは避難小屋で昼食をとるとのことで、筆者は先にサルカに向けての道のりを再開しました。

今日一日は雲が低くて眺めが遮られるのが残念です。

一見右方向に進んでいくかと思いますが、左に進んでいくY字路。石に塗られたオレンジ色のペイントが目印です。

アップダウンの少ない道を進んでゆきます。

雲が低くなかなか明るくならなかった一日でしたが、午後3時頃に雲が薄くなり一気に明るくくなりました。サルカ小屋ままだ見えませんが、そんなに遠くないはずだと、希望を持って歩き続けます。

一旦明るくなった空でしたが、また厚い雲に覆われてしまいました。その後やっとサルカ小屋が見えてきました。

Sälka(サルカ)に到着

Kebnekåtan避難小屋で休んでからは、今日の序盤に比べると行程は比較的容易なコースでした。しかしここにきて右膝裏が少し痛くなってきました。これは北アルプス縦走時3日目以降に何回か経験したことがある痛みです。明日は歩くスピードを落とすか、休憩をこまめに挟もう。などと考えながらサルカ小屋のレセプションのある建物に到着しました。今年度のサルカ小屋の管理を担っていたスウェーデン人夫婦(60歳ぐらい?)が筆者を出迎えてくれて、陽気に挨拶してくれます。男性が「我々にとって君が今年最後の訪問者だ。ウエルカムドリンクだ!ファンタあげるよ、食料はどう?」と話してくれます。聞くと、彼らは明日山小屋から完全に撤退するとのこと。売れ残った食料が沢山あるのでほんの少しならあげるよ(内緒でね)、ということでした。これまでの経験上3日続けてパスタを食べれば必ず飽きるし他も食べてみたいという食欲と、商品が陳列されてある場所も見たいとう気持ちがあり、スタッフご夫婦の御好意に甘えて建物の中に入らせてもらいました。

サルカ小屋のレセプションのある建物。

山小屋closeで商品は明日ヘリコプターですべて引き上げるとのことでした。中にはそのまま置いておくと賞味期限の問題がでてくる品もありそうです。御好意に甘えて、結局ナイロン袋まで用意してもらってご飯系・お菓子・ファンタを頂きました。

今日はサルカ小屋の後ろ側のテントスペースにテントを設営です。左に見えている川から飲み水を汲みます。

サルカ小屋のご夫婦が呼んでいる

テントを張ってファンタを飲んでいると、レセプションの建物の外からご夫婦が筆者を読んでいます。行って聞いてみると、「明日午前中にヘリコプターが全商品を引き上げにくるから、今日中にファンタをあそこのパレットに移すのを手伝ってくれないか?」とのことでした。先ほど御好意に甘えたため、断る理由はなく、勿論快諾です。しかし右膝が痛いので、今日のこれ以上の運動は不安でした。建物からパレットまでは台車が行けるような道ではなく、高低差がビル4階分ぐらいある山道です。ファンタ10缶入りの箱を両脇にかかえ往復を開始しました。

運んでも運んでもファンタが建物の在庫から運ばれてきます。10往復はしたかもしれません。今年夏の初めにコカ・コーラとファンタを同数仕入れて、ファンタだけが余ったとのことでした。作業が終わった頃には右膝にはかなり痛みを感じていました。

サルカ小屋のご夫婦がまた呼んでいる

作業が終わって、テントそばで本日2本目のファンタを飲んでいるとご夫婦が呼んでいます。聞いてみると「サウナに入りたかったら今日は入れるよ」とのことです。山小屋はcloseしていますが、今季最後のサウナにご自身達のために入るので、そのあとサウナに入れるようにしてあげるよ、ということでした。冷え切った身体を温まらせることができるのと、頭が洗えるのが本当に嬉しいものです。ご主人は親切にもタオルとシャンプーを用意してくれました。

レセプションの建物からやや下った場所にある建物が、サウナルームです。

外からドアを開けて入ると着替え場所です。はやる気持ちを抑えてまずは説明の張り紙を見ましょう。

巻木の用意、バケツで近くの川から水を汲んでくること、温水をつくるためにストーブの専用口に水を入れること、が説明されています。

着替え室からガラスドアを開けると身体や頭を洗うためのスペースがあります。川から汲んできた水のバケツとストーブで作成した熱湯を混ぜて好みの温度のお湯を作ります。電灯がないためヘッドライト持参が必須です。ヘッドライトがないと真っ暗です。

サウナルームの写真。ストーブについている蛇口から熱湯が出ます。暖かい(温かい)というのは本当にありがたいものです。

サウナで温めた身体が冷えないうちにテントに帰り、諸用を済ませたのちに寝袋に入ると気づかないうちに眠りについていました。

(おまけ情報) サルカ小屋のSäkerhetsrum(Emergency room)

日本語訳すると「避難小屋」のような意味になります。山小屋close後、emergency roomは秋・冬の間使用可能となります。各小屋のemergency room には緊急電話(警察に直通)、ストーブ、ベッド(山小屋によってベッド数は異なります)、鍋や調味料がストックされています。今回は山小屋colse後のトレッキングで、各避難小屋の様子を見ることができたため、それぞれレポートします。

この建物の裏側に周るとサルカ小屋のemergency roomの入り口のドアがあります。

山小屋close後、秋・冬季の間、鍵はかけられず開放されています。

サルカ小屋の避難小屋のベッド数は9です。キッチン・食器も充実しています。ガス(プロパン?)が調理用と室内の電灯用(キッチン部分のみ)に使えるようになっています。これだけベッドがあれば先着・後着でのベッドの不足になることはなさそうです。

毛布は各ベッド用意されています。枕カバーとベッドカバーは各自自分で用意することが期待されています。大体はベッドの上に寝袋を置いて寝るケースが多いようです。

秋・冬期はもしも捜索が必要となった時を考えて、避難小屋に泊まる人も、泊まらないで通過する人も名前を記入できるようになっています。

1泊につきSTFメンバーは150sek、non-STFメンバーは250sekを銀行振り込みで後払いです。これは他の避難小屋も同額です。

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トレイルハイクレポート

筆者の秋のクングスレーデン トレッキング 全リポートです。

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秋のクングスレーデン まとめ

準備・ルート検討についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえた北部クングスレーデンへの準備・ルート検討をレポートします。

環境条件・装備についてはこちらにまとめています。

山小屋がCloseとなった後の秋の北部クングスレーデン(ニッカルオクタからアビスコSTFまでの110km)を6日間のトレイルハイクしました。本記事では秋特有の事情を踏まえ北部クングスレーデンの環境、装備のまとめをレポートします。
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