とうとうここまでやってきました。ヨーロッパ最北端の岬、ノールカップ (Nordkapp)。もちろんここノールカップも天気さえよければ高確率でオーロラを観察できるノルウェー最北部のFinmarkエリアに属します。夏は一日中太陽が沈まない真夜中の太陽が見れる観光地として多くの人が訪れますが、冬の夜となると話は全く別です。冬のノールカップへはまずアクセスが限られます。昼も夜もブルドーザー型のトラックを先頭に後続の車が隊列を組んで現地へ向かう方法しかありません。そして夜にノールカップに向かう人は、1日に20人もいません。今回この超マニアックな冬の夜のノールカップでオーロラを捉えた後、さらにマーゲロイ島の違う場所にも行ってみました。
ヨーロッパ最北端の岬、ノールカップでのオーロラ撮影レポート その① 2018はこちらをご覧ください。
オーロラの撮影方法については以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。
オーロラ撮影時の服装・持ち物については以下にまとめていますので是非ご覧ください。
Nordkapp (ノールカップ)について
上の地図の中でオレンジのピンの位置が「ノールカップ」です。ノルウェーの最北端の岬でもあり、ヨーロッパ最北端の岬でもあります(厳密にはスヴァ―ルバル諸島がありますが、今回は大陸的な意味でヨーロッパ最北端の岬と言わせていただきます。さらに、同じマーゲロイ島(Magerøya)の中でも実は最北はノールカップより約1.45km北のクニフシェロッデン(Knivskjellodden)ですが、まあこれも良しとしておきましょう。
冬の夜のノールカップへのアクセス
まず「ホニングスボーグ」まで来ることがファーストステップ
ホニングスボーグがノールカップに向かうためのベースになります。最寄りの空港は「ホニングスボーグ空港」です。国際ハブ空港からのアクセスならばオスロ空港→トロムソ空港→ホニングスボーグ空港などの方法がメジャーです。
ホニングスボーグへのアクセスについて以下にまとめていますのでご覧ください。
ホニングスボーグのホテル・観光・食事・スーパーについて以下にまとめていますのでどうぞご覧ください。
次のステップ ノールカップへ向かう隊列に参加する!
冬のノールカップは隊列を組んで往復する方法しか許可されていません。(個人で行くと事故を起こしたり車道から転落した場合、気候と土地的に確実に死亡事故になるためです。)
<冬のノールカップ昼の部は以下>
・ノールカップ行きの隊列 11時(個人)、12時(フッティルーテン、公共バス)
・ノールカップから帰りの隊列 13時、13時45分
<冬のノールカップ夜の部は以下>
・ノールカップ行きの隊列 19時30分
・ノールカップから帰りの隊列 21時45分
隊列開始場所からノールカップまで30分はかかりますので、ノールカップの実質滞在時間は90分程度です。
ノールカップ隊列に参加するための条件として、十分燃料があること、万が一の際の備えがあること等、その他の諸々の注意があります。詳しくはこちらをご覧ください(Visitnordkapp公式ページ Winter driving to North Cape)。
冬のノールカップへのアクセスに関しては以下にまとめていますのでどうぞご覧ください。
ノールカップでオーロラを見るには
(f2.8、無限遠フォーカス、SS8秒、ISO400、半月)
実質この2択です。
②ホニングスボーグ発のアクティビティツアーを利用してノールカップに行く
③自分でレンタカーを借りて隊列に参加してノールカップに行く
Nordkapp公式ページで冬の夜のノールカップに行くアクティビティが紹介されています。
今回筆者が参加したアクティビティはこちらです。
Arctic Guide Serviceが提供するアクティビティーで、運転手1人、ガイド1人が同行します。この夜参加したのは3人、ワンボックスカー1台で催行となりました。このほかにも冬の夜のノールカップに行くアクティビティはありますのでNordkapp公式ページをご覧ください。
ノールカップ オーロラ撮影レポート その② 2018
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
今回のカメラ・レンズ・三脚
カメラ:OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II
レンズ:LAOWA Laowa 7.5mm f/2 MFT
三脚:Manfrotto Befree Advanced 旅行用三脚
現像:Adobe Photoshop Lightroom Classic CC
今回も「軽量・コンパクト・お値打ち価格」での「OM-D E-M10 Mark II」と「Laowa 7.5mm f/2 MFT」の組み合わせでのオーロラ撮影です。今年は決してハイクラスではないこの組み合わせでどこまでいけるか攻める方針です。
すべての写真において「手振れ補正OFF」、「セルフタイマー2秒」、「無限遠フォーカス」、「ノイズリダクションなし」としました。
撮影後のRAWファイルの現像でおススメはLightroomとPhotoshopが使用できるお得な以下のプランです。
Lightroomのみのプランは以下になります。
オーロラ・天候条件
Kp値:3、観測値気温:-16℃、半月。
ノールカップ発の帰りの隊列21:45でホニングスボーグに向けて出発し、途中マーゲロイ島の漁村Gjesvær(イェスヴァル)向かう分岐で右折しました。今回お見せする写真はその道中で捉えたオーロラになります。
まさしくノールカップでのオーロラ撮影に関しては、
「ヨーロッパ最北端の岬、ノールカップでのオーロラ撮影レポート その① 2018」にありますので、そちらをご覧ください。
写真紹介
お待たせしました。ここからは実際の写真を紹介していきます。以下はマーゲロイ島の漁村Gjesvær(イェスヴァル)向かう道でのオーロラ写真になります。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS8秒、ISO400、半月)
移動中にオーロラが見えているということで車から飛び出し急いで撮影しました。何条ものオーロラがあったものの雲も結構あり少し残念な写真になってしまいました。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS5秒、ISO400、半月)
マーゲロイ島の漁村Gjesvær(イェスヴァル)向かう道です。マーゲロイ島の北部は木も生えない場所で、冬に見えるのは雪に覆われた道路とフィヨルドを形成する岩山だけです。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS4秒、ISO400、半月)
途中ポツンと山小屋が建っていました。ストーブ・テーブルを備えた小屋でした。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
漁村Gjesvær(イェスヴァル)が見えてきました。この先進んでも雲が充満していてオーロラが見えそうになかったため引き返すことにしました。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
移動中に空が突然一面明るくなったため外に出てみると上の写真のようになっていました。ここでしばらく撮影を続けることとしました。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
色は薄いですがカーテンのようにオーロラがたなびいています。薄く見える垂直方向の光がカーテンのひだのように流れていきます。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
カーテンのようにサラサラとたなびいた後次第に消えていきました。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
垂直方向のオーロラが発生してきたら、その後ワッと広がる前兆です。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
オーロラはどんどん広がっていきます。まるで生きているかのようです。
(f2.8、無限遠フォーカス、SS6秒、ISO400、半月)
しばらくすると違う方向でもオーロラが展開し始めました。
撮影をいつ終わろうかというぐらい長時間オーロラが空を舞っている夜でした。
オーロラタイムラプス動画
今回の、ヨーロッパ最北端の岬ノールカップ (ノルウェー)があるマーゲロイ島(Magerøya)にて撮影したオーロラをタイムラプス動画にしていますので、よろしければ以下をお楽しみください。
最後に
いかがでしたか?
以上、ヨーロッパ最北端の岬ノールカップ (ノルウェー)があるマーゲロイ島(Magerøya)にて撮影したオーロラを紹介しました。冬のノールカップに行く筆者のようなマニアックな人には昼のノールカップに加え夜のノールカップおススメです!多くの場合でアクティビティーに参加して現地に向かうことになると思います。ドライバーもガイドも現地のとっておきの場所を知ってますので、最北のフィンマルクエリアということもあり高確率でオーロラを捉えることができると思います。是非、本ページを参考にして冬の夜のノールカップをご検討くださいね。
オーロラの撮影方法については以下に詳しくまとめていますので是非ご覧ください。
オーロラ撮影時の服装・持ち物については以下にまとめていますので是非ご覧ください。
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