スウェーデン北欧

ストックホルム 空港⇔街のアクセス 時間と値段から考える最適解は!?

スウェーデンの最大の都市であり、北欧を代表する世界都市のストックホルム。いたるところに湖や海水の水路が入り込んだこの街は「水の都」・「北欧のヴェネツィア」とも言われています。

ストックホルムにある空港の中で最も大きな空港がアーランダ空港です。他国と同じように空港自体は街中心から少し離れた場所にありますが、このアーランダ空港から街中心の公共アクセスはシンプルに言うと3通りあります。

物価の超高い北欧ですので、時間と値段のバランスを考えて公共交通機関を選択するのがお得な方法です。

今回はアーランダ空港⇔街中心部へのアクセスについて徹底解説します。(今回はTerminal5到着~を説明します。)

本記事での料金表示は記事作成時(2018年)の金額になります。年々運賃が高くなってきていますので、最新の料金に関しては旅行前にチェックが必要です。

公式サイトはこちら

日本からストックホルム アーランダ空港への航空券検索はこちら

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(↑出発地にNRT(成田)」もしくは「KIX(関空)」等、到着地にARNでプルダウンメニューを選ぶと簡単に検索できます。)

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アーランダ空港 Terminal 5 到着以降

Baggage Claimで荷物をピックアップした後に、EXITの表示に従って歩くとこの場所に来ます。税関で特に申請するものがない場合はそのまま素通りです。なお、Terminal2(ワンワールドグループ系航空会社の発着),3(ターミナル2と同じ),4(国内線)へ乗り換えの場合もこの場所を通って一旦外に出る必要があります。

先程の税関の場所を通って通路をしばらく歩くと、「Arrival」の場所に出てきます。お迎えの人々やネームプレートを掲げたタクシードライバーなど沢山の人が待ち構えている場所です。

「Arrival」場所からしばらく歩いていると右手にSEB(Skandinaviska Enskilda Banken: スウェーデンの大手銀行の一つ)の外貨両替所があります。またそのそばにはBankomatのATMもありますので、SEK(スウェーデンクローナ)を持ってきていない人はココで少し両替しておくのもいいかもしれません。(スウェーデンは超カード社会なのでほとんど現金が要りませんが、大体トイレは有料10krで、時にカードが使えませんのでやはり現金を持っておくと便利です)

そして、上の両替所から歩いてほどなく左手に写真のような券売機が並んでいるのを見ることができます。右の2つ(レインボー模様)がFlygbussarnaの券売機です。アーランダ空港からストックホルム中央駅までのバスではFlygbussarnaが筆者の個人的おススメです。

Flygbussarnaについては後ほど詳しく説明します。

今は少しそのまま歩き続けてみます。

Flygbussarnaの券売機を過ぎてすぐ左手にあるのが空港出口(EXIT)です。Flygbussarnaに乗車する場合はこの出口を通って外にでますが、今回はそのまま歩き続けてみます。

空港出口(EXIT)の真向かいはInformation(Arlanda Vistor Centoer)です。整理券制で番号が電光掲示板に表示されたらブースに行くタイプです。写真左中段端にアーランダエクスプレス(Arlanda Express)の券売機、ホームに向かうエレベーターがあります。Informationの真横に値段の高いアーランダエクスプレスへの通路を作るとはスウェーデンも商売が上手いです。

先程見えていたアーランダエクスプレスの券売機と乗り場へのエレベータ―です。電光掲示板で次の発車まで何分かを示しています。

アーランダエクスプレスについては後程説明します。

今回はまだそのまま歩き続けてみます。

アーランダエクスプレスの券売機の向かいには我々日本人にもお馴染みのコンビニ、セブンイレブンがあります。Simカードをここで尋ねてみてもよいでしょう。

そのまま歩いていると今度は右手にスウェーデン独自のハンバーガーチェーン「MAX」があります。飲んだ後は「MAX」で〆というぐらいスウェーデン人に根付いているファーストフードです。空港だけでなく、もちろんストックホルムの街中にたくさんありますので、興味のある方は是非トライしてみてください。筆者個人としてもマクドナルドよりは格段にクオリティが上と思います。なお、物価が超高い北欧ではハンバーガーセットは1000円を覚悟してください。

ではそのまま歩き続けます。

MAXを過ぎてそのまま歩くと左にアーランダエクスプレス乗り場へのエスカレーター、右に「Pressbyrån」があります。Pressbyrånはスウェーデンの最大手のコンビニです。ここでSIMカードを購入するのもよいと思います。

持ち込んだスマホをスウェーデンでも自由に使うにはプリペイドSIMを挿入しよう!ということで以下まとめていますので是非ご覧ください。

案内板に「Arlanda-Centralstation Tåg」の表示が出てきました。

エスカレーターを下らず、真ん中の通路をこのまま歩き続けます。

Pressbyrånを過ぎてそのまま歩くとこのような通路になっています。今向かっている方向は、Terminal2,3,4、Skycity(レストランやその他店が集まっている場所)です。

ムービングウォーク(歩くエスカレーター)で上にあがりましょう。

ムービングウォークで2階部分に上がるとこのようになっています。案内板に「Arlanda-Centralstation Tåg」がありますね。今回はそこまで歩きます。

カフェや旅行用品店、薬局などがあります。

Terminal2,3,4に向かうならばこのまままっすぐ歩きます。ちなみにTerminal4まではこの場所から歩いて7~8分です。案内板通り、この場所の右手が「Arlanda-Centralstation Tåg; Pendel Tåg」の乗り場入口、この場所の左手がアーランダ空港にあるクラリオンホテルやラディソンブルホテルになります。

左手に見えるクラリオンホテルとラディソンブルホテルの入り口。

右手に見えるPendel Tågの乗り場入口。場所的にはちょうどTerminal5とTerminal4の中間点にあります。ArlandaCentral stationからストックホルム中央駅(Stockholm City Station)は乗り換えなしでダイレクトでアクセスすることができます。高価なアーランダエクスプレスに比べて値段も安く筆者のおススメ交通手段です。

2017年初夏のStockholm City駅のリニューアルにより

Oden Plan駅にPendel Tågが停車することになったこと

Stockholm City駅とストックホルム地下鉄のT-Centralenが同じ駅になったこと(改札外に出る必要がない)

以上の点からも、アーランダ空港からこの電車(Pendel Tåg)を利用する価値が非常に高いものになりました。

アーランダ空港⇔ストックホルム中央駅 アクセスまとめ

まとめますと公共交通手段としては、片道運賃と時間を共に示すと以下、

1. Flygbussarna(空港シャトルバス) 119SEK 45分

2. Pendel Tåg(ローカルの電車) 120SEK 36分

3. アーランダエクスプレス(直通特急) 280SEK  20分

になります。他の手段ではタクシー(約500SEK)という手があります。では以下、それぞれの選択肢を解説していきます。

1.Flygbussarna(空港シャトルバス)

Flygbussarnaの運賃については以下の通りです。空港の券売機やバスの運転手から購入の場合は以下の金額になります。支払いはクレジットカードのみです。

片道 大人一人:119SEK、子供(8~17):99SEK

往復 大人一人:215SEK、子供・老人(8~17):179SEK

空港内のセブンイレブンや Pressbyrånでも購入することができます(カード・現金両方可)。往復を購入した場合は帰りに使用するまでレシート状の券をなくさないようにしておきましょう。

実はFlygbussarnaにはお得な購入方法があります。ウェブサイトで事前に購入しておくと安くなって少しお得です。

片道 大人一人:99SEK、子供(8~17):89SEK

往復 大人一人:198SEK、子供(8~17):178SEK

Flygbussarnaの公式ウェブサイトはこちら

券売機のアップ写真です。スウェーデン語がデフォルトですが、画面左のイギリスのマークを指でタッチすると英語表示に変更することができますので安心です。

ストックホルム中央駅まで行くには、「Arlanda Airport-Stockholm City」(画面下、左のボックス)をタッチします。

後は、何人分の購入かを選んで、カードで支払いです。カードの挿入口は画面より20cmほど下にあります。その右横にPINコードをインプットする数字キーがあります。

券売機を過ぎてすぐ左手にあるEXIT(出口)を出て、左側に銀色のバスが停まっている(もしくはバス停がある)のが見えると思います。

昼間の時間帯ならば車外に一人スタッフ、車内に運転手が一人いて対応します。大きなスーツケースを持っている場合は車体下部の荷物専用場所にいれましょう。基本は前から乗車ですが、車外のスタッフがバーコードリーダーを持っている場合はそのチェック後に真ん中の出入口からもバスに乗車できます。

乗車の際はレシート状の乗車券に記載されている2次元バーコードをバーコードリーダーに当てればOKです。

なお、車内にも小型のスーツケースを置く専用の場所が設けられています。乗り心地は非常に快適で終点のStockholm Cityまで約45分の旅です。

Stockholm Cityバスターミナルに到着です。今回はついでにStockholm City駅(旧ストックホルム中央駅)までを少し示しておこうと思います。案内板の通り進んでみましょう。

「Cityterminalen」の方向へ進んで建物の中に入ります。バスの往来に注意して道路を横断してください。建物の中に入ったら右へすすみ続けます。ちなみにこの建物がストックホルムからアーランダ空港に向かう場合に利用するバスターミナルでもあります。

電車やTマーク(地下鉄の意味)がある左側の回転式ドアの方へすすみます。その先のエスカレーターで下に下ってみましょう。

エスカレータを下って来ると上の写真のような場所に来ます。この背後がアーランダエクスプレス(後述)のプラットホームです。(旧)ストックホルム中央駅の駅舎へはこのまま歩いてすぐです。歩き続けてみます。

(旧)ストックホルム中央駅のメインのアーチ屋根部分に来ました。この地下に従来より「T-centralen」というストックホルム地下鉄の駅がありましたが、2017年初夏よりさらに地下に「Stockholm City駅」がオ―プンしました。多くの人が利用するローカルの電車Pendel TågはこのStockholm City駅に停車します。Stockholm City駅とT-centralenはつながり改札を出る必要がありません。

2. Pendel Tågの利用

2017年初夏のStockholm City駅のリニューアルにより

Oden Plan駅にPendel Tågが停車することになったこと

Stockholm City駅とストックホルム地下鉄のT-Centralenがつながって同じ駅になったこと(改札外に出る必要がない)

以上の点からも、アーランダ空港からPendel Tågの利用価値が非常に高くなりました。

まず、ストックホルムを観光する上で必ず必要になってくる「SLアクセスカード」の説明をします。「SLアクセスカード」はストックホルムの公共交通機関(Pendel Tåg、地下鉄、バス)すべてに共通して使用できる乗車カードです。料金体系は以下の通りです。

・SLアクセスカード自体の費用:20SEK

・1回券 75分間有効 大人一人44SEK 

・旅行者用券 24時間:大人一人125SEK、72時間:大人一人250SEK、7日間:大人一人325SEK

旅行者が購入する中で最も一般的なのは72時間券で

その時の支払いは、大人一人ならば20+250=270SEKになります。(ここ数年で結構値上がりしました。)

アーランダ空港からストックホルム中央までFlygbussarna(シャトルバス)を利用してもアーランダエクスプレス(特急)を利用しても、ストックホルムを観光するならば、この「SLアクセスカード」をどこかで買う必要があります。アーランダ空港のツーリストインフォメーションやPendelTågの乗り場カウンター、各地下鉄駅の改札、Stockholm City駅の改札カウンターなどが旅行者が「SLアクセスカード」を購入する主な場所です。

ストックホルムの公共交通機関の要SL社のウェブサイトはこちら

さて、アーランダ空港からPendel Tågを利用してストックホルム中央に向かう件に話を戻しましょう。

上の写真のカウンターで「SLアクセスカード」の購入をすることができます。

スタッフからカード自体に20SEK、3日券ならそれに+250SEKという説明がありますので、合計金額の270SEKになります。これはどこで買っても同じ料金なのでなにも問題はありません。

ここからが、注意点です。

アーランダ空港駅使用料という名目で120SEKがさらにかかります。

つまりアーランダ空港からStockholm City駅に行くのに120SEKかかるというわけです。

Flygbussarnaが119SEKでしたので1SEKだけFlygbussarnaより高い支払いになります。

改札で「SLアクセスカード」の購入と120SEKを支払って、地下の乗り場に行きます。

Stockholm City駅へは「PendelTåg」の「Södertälje(セーデルテリエ:ストックホルムの南にある場所)」方面行きに乗車します。全席無指定の2列×3列の電車で、Stockholm City駅へは約36分間で到着します

Stockholm City駅は地下鉄の駅T-Centralenとつながっており、改札を出る必要がありませんので、そのまま地下鉄で他の場所(ホテル等の場所)にすぐ移動することができます。

また、Stockholm City駅の一個手前のOden Plan(ウーデンプラン)駅に停車することもポイントが高いです。

観光ベストシーズン(6月7月)にStockholm City駅のホテルは非常に値段が高くなりますが(3つ星でも1泊30000円程度)、Oden Plan駅周囲のホテルはそこまで高くありませんのでお得です。値段を抑えるなら筆者のおススメはベストシーズンならOden Plan駅周辺の宿泊です。

3. アーランダエクスプレスの利用

新しく線路を敷いてクリーンエネルギーで運航し街まで20分と、観光の目玉としたかったストックホルムとしては旅行者にこのアーランダエクスプレスを是非使って欲しいというのがヒシヒシと伝わってきます。Arrivalにあるツーリストインフォメーションの隣には乗り場直通のエレベーターがありロケーションは完璧です。

しかし、です。

値段が280SEK(大人一人片道)します。

バスの「Flygbussarna」がほぼ同じ場所から出発し、45分で街へ

少し空港内を歩くけども、便利なStockholm City駅に直接着く「PendelTåg」が36分、

両者とも120SEKという安い値段。

アーランダエクスプレス完全に負けてます。現地在住の人間はほとんど利用せず、いつもガラガラです。

筆者はかれこれたったの4回ぐらいですが、本当に急ぎの時にしか利用したことがありません。

時間がない、急ぎだ、という時はアーランダエクスプレスをお勧めします。

アーランダエクスプレスのウエブサイトはこちら

 
 

最後に

いかがでしたか?今回はアーランダ空港⇔ストックホルム中央駅のアクセスについて解説しました。なんせ物価の高い北欧のスウェーデンですので、時間と費用のバランスを考えてアクセスを選択されることをおススメします。タクシーも空港からストックホルム中央エリアはFIXで大体500SEKですので、3人旅で夜到着、ホテルに直でとなればタクシーも選択肢の一つです。プランニングも旅の一番楽しい部分ですので、本サイトを参考に色々考えて楽しんでみてくださいね。

持ち込んだスマホをスウェーデンでも自由に使うにはプリペイドSIMを挿入しよう!ということで以下まとめていますので是非ご覧ください。

Fjällräven Classic (フェールラーベンクラシック)に参加する人も、知っておくと便利なこと間違いなし!ストックホルムのアウトドア用品ショップを以下に紹介していますので是非ご覧ください。

スウェーデン国鉄で長距離の移動をする場合はこちら!

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