夏も冬もラップランドを楽しむ上で要(かなめ)となる場所、それがスウェーデンのキルナです。夏は白夜、冬は極寒(-20℃近く)というまさに北極圏ラップランドの大自然を肌に感じることができます。アイスホテルやアビスコに訪れる際に必ずといっていいほど利用するキルナ空港・キルナ駅があり、乗り継ぎの関係で宿泊する可能性が高い割に、実はキルナの街自体に観光スポット・食事場所が豊富なわけではありません。
今回は「キルナで半日~1日余裕ができたんだけど、キルナ観光どうしよう?」という時の参考になれば幸いです。
キルナへのアクセスについては以下にまとめていますので是非ご覧ください。
キルナのホテルの選び方については以下にまとめていますので是非ご覧下さい。
キルナでのオーロラ撮影レポートはこちらに詳しくまとめていますので是非ご覧ください。
キルナの街(中心部)
紫色のピン:Cafe Safari、Stejk
グリーンのピン:ICA、Coop
ブルーのピン:キルナ駅、キルナバスステーション、キルナツーリストセンター
上にキルナ中心部の地図と色分けしたピンを打ってみました。皆さんお分かりの通り街中心部といっても観光すべきところが豊富というわけではありません。
なお、キルナで時間がある人や英語でのツアー開催とタイミングが合えば、世界に誇る地下の採鉄鉱山「LKAB」見学ツアーの参加が是非おススメです。
LKAB見学ツアーについては実際参加した体験を交えて以下にまとめていますのでご覧ください。
キルナ教会
【キルナ教会外観】
【キルナ教会の内部】
1912年建造の木造教会で、ラップランドの先住民であるサーミ族のテント小屋をモチーフとして三角形の屋根の教会が設計されています。
2001年にスウェーデンで最も美しい建物(1950年代以前に建造された部門) に選ばれています。敷地内に高さ35mの鐘塔(Kiruna Church’s bell tower)があり定時に鳴らされる鐘の音色が毎日街に広がります。
キルナ市庁舎
【キルナ市庁舎の外観】
【キルナ市庁舎の内部】
1963年に鉱山Kirunavaaraの対岸の開けた斜面の上にレンガ造りで建造されました。街から見ると3階建て、鉱山側からみると5階建てで、入口は街側に面しています。以前は屋上には時計塔が建っておりキルナのランドマークでした。しかし2017年春に時計塔が取り外され、2018年夏から稼働する新市庁舎の敷地に移動しました。
このキルナ市庁舎はキルナバスステーションの向かいにありますので観光時間がない人はこれだけでも見る価値はあります。外見よりも大きく広い内部にびっくりするのと、極寒の外と違って中に入ると暖かい室温にほっとすること間違いなしです。
2018年1月に新市庁舎まで街中心から歩いてみました。従来旧市庁舎の屋上に建っていた時計塔がこちらに移植されています。この時点ではまだまだ新市庁舎自体は建設途中でしたが、2018年夏には稼働し始めるということで非常に楽しみです。
Stejk
【Stejkのキッチン兼注文カウンターの様子】
【Stejkのテントの内部の様子】
本当は紹介したくない?!食事の穴場です。キルナの街中心から少し歩きますが、訪れる価値はあります。トナカイ(reindeer)やムース(moose)の肉などから種類を選び、サンドイッチスタイルかサラダスタイル、フライドポテト添えスタイルなどで1つのトレーに入れて食べる形式です。美味しい味もさながら、サーミスタイルのテントに入って焚火を囲みながら食べますので、ラップランドの雰囲気をバッチリ感じることができます。二人のスタッフも気さくで話しやすいです。ちゃんとしたレストランで暖かい環境でゆっくり食べたいという時には向いていませんが、ラップランドの雰囲気を感じながら楽しむカジュアルランチとしては素敵な体験になること間違いありません。
Cafe Sarari
もしキルナでオシャレなカフェでケーキとお茶を楽しみたいと思えば、まずこのCafe Safariが候補に挙がります。ケーキもコーヒーも種類は豊富でサラダやサンドウィッチもオーダーすることができます。外の通りは人が全くいない吹雪のような日でもこのCafe Safariの中には地元民・観光客がたくさんくつろいでいるというのが良くある風景です。昼前は比較的空いていて入りやすいですが、昼過ぎ以降はいつ入っても結構混雑しており場所を確保するのが大変だったりします。
ICAスーパー(Östlunds Snabbköp ICA Nära)
以前まで街の中心にあったICAスーパー(ICA Nära Toppen)が無き今、食材等の買い出しにとても貴重なICAスーパーです。
入口入ってすぐに、スウェーデンのスーパーお馴染みのキャンディー・チョコレートコーナーがあります。一般的に日本人の舌には合わないと言われるリコリス菓子ももちろんありますので、記念に食べてみてはいかがでしょうか?
意外と広い店内で、缶詰や冷凍食品も豊富に揃っています。
Coop Kunsum
以前まで街の中心にあったICAスーパー(ICA Nära Toppen)が無き今、食材等の買い出しにとても貴重なCoopです。
キルナツーリストセンター
【キルナツーリストセンターの外観】
【キルナツーリストセンター内部、受付前】
キルナの街中心にあります。LKAB見学ツアー開始前の集合場所であったり、その他のアクティビティツアーの集合場所であったりします。オーロラが見たい、スノーモービルツアーに参加したい等を受付で相談できます。アクティビティツアー申し込みに関しては申し込み締め切りを過ぎていても空き状況を直接主催会社に問い合わせてくれたり(特例ですが)あるようです。LKABの鉱山・キルナの街のジオラマも観ることができます。なお、施設内には売店・無料トイレもあります。ツーリストセンター前には大きな駐車場があり、それを囲むようにアクティティツアー主催会社の店舗、レストラン等があります。
番外編 スポーツ・アウトドア用品ならココ
ブルーのピン:Intersport (スポーツ用品店)
グリーンのピン:Vildmarkshörnan (アウトドア用品店)
夏はクングスレーデンに行く前の「ガス缶」やその他のアウトドア用品の買い出しに、冬は足りない防寒対策の衣服の買い出しに利用できる便利なお店です。
Intersport
スウェーデンやスイスなどヨーロッパ内にチェーン展開する大型スポーツ店です。店内に入りやすく試着もしやすいです。独自のブランド展開をしている商品もあり値段も安い場合があります。夏・秋はプリムスのガス缶を販売しています。
Vildmarkshörnan
キルナ地元のアウトドアショップです。アウトドア用品とともに釣り用具も充実しています。夏・秋はプリムスのガス缶以外に他社のガス缶も販売しています。真向かいのintersportと違って、こじんまりしてより洗練された雰囲気のお店です。
最後に
いかがでしたか?夏も冬もラップランドを楽しむ上で要(かなめ)となる場所、スウェーデンのキルナの観光スポット・食事の穴場・スーパーの場所を今回取り上げました。キルナはアイスホテルやアビスコに訪れる際に必ずといっていいほど利用するキルナ空港・キルナ駅があり、乗り継ぎの関係で宿泊する可能性が高い場所です。特に冬は-20℃で極寒ですので歩いてウロウロするよりは事前に情報を把握しておくことをお勧めします。そして昼間は街の観光、夜はオーロラ観察でキルナの街を存分に楽しんでくださいね。
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