バルト海に浮かぶゴットランド島。夏には多くの観光客が訪れ、スウェーデン人にとっては別荘地としても人気の島です。約3.5㎞の城壁に囲まれたヴィスビィの街(世界遺産)が観光のメインです。6月~8月の夏季が観光のベストシーズンですが、今回ベストシーズン後の9月中旬にゴットランドを訪れました。実際の写真を交えて、ヴィスビィ観光を終えた後、ゴットランド滞在中に他に観光するならおススメの場所は?を本記事で取り上げます。
ゴットランド島とは
バルト海上、ストックホルムから南に約190㎞の場所にある島(スウェーデン)です。Visby(ヴィスビィ)が島の中心都市で、中世12~15世紀にかけてハンザ同盟の貿易港として繁栄しました(ユネスコ世界遺産)。ゴットランド島内の各地に中世からの教会や遺跡が残っていて当時の文化を感じることができます。
今では、スウェーデン本土の人の別荘地として、また夏には多くの観光客が訪れ北欧の中でもリゾート地として有名です。観光のベストシーズンは6月~8月です。
また映画「魔女の宅急便」のモデルになった街としても有名です。
ゴットランドはどこにある?、アクセスは?
バルト海上、ストックホルムから南に約190㎞の場所にあります。
Stockholm City駅からのアクセスをまとめると以下のようになります。
速さ重視ならば飛行機になります。個人的には時間に余裕があるならば値段が安くなるだけでなく雰囲気が楽しめるフェリーが断然おススメです。
Stockholm City駅からNynäshamnまで
Nynäshamn(ニィネスハムン)までのアクセスですが、
accessカード(ストックホルムの公共交通機関カード)をすでに持っているならばPendeltågでNynäshamn駅まで行くのが便利だと思います。Nynäshamn駅行きに乗って終点まで乗ればOKです。
Stockholm City駅からNynäshamnフェリーターミナルへの直通バスを利用する場合は、Flygbussarnaのバスターミナル(直通バスの発着所にもなります)の自動販売機でチケットを購入するか、Destination Gotlandのウエブサイトからフェリーの予約をする際に合わせてバスのチケットも予約することができます。
フェリーチケット
Nynashamn ⇔ Visby 間のフェリーチケットはDESTINATION GOTLANDのウェブサイトから購入できます。
英語での予約に不安、日本語での予約がやっぱり安心、という方にはこちらのウェブサイトから購入できます。
フェリー内
今回は夏季シーズン外の9月中旬に訪れましたので、フェリー内もガラガラでした。上の写真はエコノミ―シートで分類される場所です。近くに食堂や売店があり便利です。他にフロントランジシート、アフターラウンジシート、ペットラウンジシート、個室のチケット予約がウェブからもできるようになっています。
Visby (ヴィスビィ)
約3.5㎞の城壁に囲まれたヴィスビィの街は中世のハンザ都市の特徴を伝える街並みとして世界遺産に登録されています。
茶色の太線が総延長3.44㎞にわたるVisbyの輪壁です。一番古く建設された部分で西暦1150年代、その他の部分は1200年代に建設されました。
まずはVisbyの街の中心、Stora Torget (大広場)に行ってみます。
Saint Katarina’s church ruin
セント・カタリーナ教会の廃墟が、Stora torgetに面して存在します。廃墟といってもとても大きいので一枚の写真で収まり切りません。石造の厚い壁や半円形のアーチ、柱も残存しておりロマネスク様式の特徴がわかります。Stora torgetを挟んで向かいにはICA store (スーパーマーケット)やいろんなレストランがあります。ゴットランドでは廃墟でさえ自然に街に溶け込んでいます。
Visby Cathedral (Saint Maria Domkyrka)
セント・カタリーナ協会の廃墟を出てStora torget を横切るとVisby Cathedral(セント・マリア大聖堂)が見えます。
ハンザ同盟の繁栄していた時期と同じくして1225年に建てられ、今でも活動を続けている大聖堂です。上部が黒いのが特徴でヴィスビィの文化遺産の中でも最も観光客が訪れる場所だと言われています。
上の写真はVisby cathedralの東側(教会横の階段を登った後の丘)から撮影した写真です。城壁内にあった17の教会のうち、この大聖堂だけが破壊を免れ現在でも活動を続けています。私が観光した当日は地元の人の結婚式が行われていました。
Visbyの街を一望する、はずだった、、、が大雨
Visby cathedralの東側にある階段を登った後の丘からはヴィスビィの街が一望できる撮影ポイントがあるのですが、私が訪れたときには大雨。残念。
このあと本格的な大雨になってしまい、他の教会の廃墟やその他いろんなところにも足を運んでみたのですが、アップできるほどの写真が取れませんでした。。。残念。
他にも教会の廃墟なら、Visby最古(1100年代)と言われるセント・クレメンス教会の廃墟や、セント・ニコライ教会の廃墟などがあります。上のグーグルマップ上にオレンジのピンをつけていますので見てみてください。
またBotanical garden(植物園)や、その近くにバラが綺麗で有名なFiskargränd (Fishermans’s alley)という小さな通りもありますので、上のマップのピンを参考にしてみてください。
総延長3.44㎞のVisbyの輪壁(城壁)
高さ約11mの城壁がぐるりと1周するようにVisbyの街を囲っています。城壁の所々に砲塔や内外に通じる門が建てられています。上の写真はThe well gate(街の北東部)と言われる場所の近くの城壁です。
海側の城壁は、少し高さが低くなっています。上の写真はThe Love gateと言われる場所で、ちょうどBotanical gardenを出て海に抜ける時に通るゲートです。
城壁外からの城壁の写真で、これはThe south gateという場所です。城壁の中を旧市街地(中世の様子を残している)、城壁の外は大型スーパーマーケットや学校、ガソリンスタンドなどがある普通の現代的な市街地という風に、完全に区分されています。
Visbyでのホテル選び
(Hotell Slottsbackenにて朝食時撮影)
船利用の場合は、フェリーターミナルからVisby城壁内の各ホテルには徒歩で行ける範囲内だとは思います。
が、
城壁内の旧市街地は石畳だということ、大型のスーツケースetc、の条件を考えると
徒歩で考えるならば
Visby旧市街地の中でも、中央部から南西部に位置するホテルが立地条件の面では良いと思います。
もちろんタクシーを利用するなら、どこでも良いと思います。
今回私たちが泊まったのは「Hotell Slottsbacken」というホテルです。
- Visby旧市街地の中でも南西に位置し、フェリーターミナルに近いこと
- 旧市街地の中心、ICA storeにも徒歩10分以内(坂道なし)
を条件に探しました。
実際に泊まってみてホテル自体が綺麗だったこと、受付の対応が非常に良かったことに加え、朝食も北欧のホテルの朝食らしくレベルが高くて大満足でした。また次ゴットランドに来た時は泊まりたいと思ったホテルでした。
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