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ヨーロッパアルプス観光・トレッキングに適したレンズ・カメラは?

モンブラン(Mont Blanc, 4810m)を囲む山塊を1周する約110㎞の「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ド・モンブラン)」や、モンブランからマッターホルン(Matterhorn、4478m)までをつなぐ約150km「Haute route(オートルート)」を踏破してきた筆者ですが、それだけでなくグリンデルワルド、ツェルマット、サースフェー等、拠点滞在での日帰りトレッキングも多く楽しんできました。

それぞれのトレッキングの様子を今までレポートしてきました。その中で、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングにおけるカメラ・レンズについてのお問い合わせを個人的に何度もいただいております。

そこで今回は、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングにおけるカメラ・レンズの考察をしていこうと思います。

特に本ページは

山岳写真撮影を仕事にしているレベルではないものの

せっかく海外トレッキング・観光に行くのできれいな写真を撮りたい

ヨーロッパアルプス観光・トレッキングで名峰を写真に収めて楽しみたい

という方々に向けた考察になります。

ヨーロッパアルプストレッキング旅行の出発前に是非チェックしておきたい、つい忘れがちな物や事についてのレポートをしていますので、是非ご覧ください。

ヨーロッパアルプストレッキング旅行の出発前に必ずチェック!忘れがちな物と事!
サマーシーズンのヨーロッパアルプストレッキング旅行を計画されている方、特にTMBやオートルート等ロングトレイルを歩かれる方は必見!メインのトレッキングや観光準備の陰に隠れて、大事ながらも忘れがちな物や事があります。本レポートでは是非出発前にチェックをおススメする項目をとりあげます。

どの焦点距離・画角の写真が多かったのか?

ツールドモンブランやオートルート、グリンデルワルド、ツェルマット、サースフェーでのトレッキングにおいて撮影した写真をすべて見返したときにどのような焦点距離(35㎜換算)・画角が多かったかを調べてみました。

・基本的にヨーロッパアルプス観光地やトレッキングルートから山々を眺めた時に近くに名峰が連なっていることから、一画面に収める目的もあり超広角や広角域を頻繁に使用していました。

・標準~中望遠域は、高山植物や標識、食事のテーブルフォトで使用していました。超広角~広角域は、ほぼすべてが風景写真でありf値を絞ってパンフォーカスで撮影していました。

・さらに、使用画角には経時的変化もあることがわかり、慣れてきてヨーロッパアルプスの山々の名前がその場ですぐ同定できるようになると一気に望遠域の使用が増加していました。望遠域を使用した植物の撮影の際にのみ絞りを開け気味にしてボケを利用していました。

ヨーロッパアルプス観光・トレッキング特有の理由を考える

上のようにまんべんなく焦点距離をカバーすることは、一本のレンズでは不可能です。複数個のレンズを持っていくことが必要となります。そこで問題となるのが、海外であり、かつ山岳地帯での持ち歩きになるということです。

まず、飛行機移動であることに注意が必要

日本からヨーロッパアルプス地域に行くにはまず飛行機移動であることに注意が必要です。基本的にカメラ・レンズはCarry-on luggage で機内に持ち込みますので、嵩張ることは避けたいところです。ミラーレス一眼のカメラシステムを持っていくとすると、充電器、予備バッテリー数個、コンセント変換器も併せて携行する必要があることに注意です。

次に、山岳地帯での長時間持ち歩きになる

現地ではカメラ・レンズを持って歩くことになりますので、このことからも嵩張るシステムは極力避けたいところです。また、カメラ・レンズを携行する方法(バッグ等)も考える必要があります。

さらに複数のレンズを使用するなら、現場でのレンズ交換がホコリ・砂等が入らずに安全にできるかどうかも重要な点になってきます。

高価すぎるカメラはお勧めしません

空港での持ち込み荷物の保安検査時や、飛行機内でのカバンの取り扱いなど、結構頻繁にカバンを動かしたり、中身を取り出したりする機会があります。さらに観光やトレッキングではいつも丁寧な扱いができる保証はありません。一日中携行するとカメラ・レンズともに何千回何万回も揺れることになります。何十万円もするカメラを持って行くのは個人の自由ですが、筆者個人としてはその必要はないと考えます。落下損傷に対応する持ち物保険に入っておいて、全額に近い額がカバーされる程度の値段のミラーレス一眼(エントリー~ミドルクラス)を2台持ちして、異なったレンズをそれぞれに装着するほうがむしろコスパが良いと思います。

じゃあコンデジ(コンパクトデジカメ)1台でいいのか?

コンパクトさと性能の兼ね合いから下記の機種が有用なコンデジと思います。ただ、光学ズームを使用するとなると機種は限られてきます。手振れ補正や暗所での画質に関しては、それより大きなセンサーを搭載したミラーレス一眼よりは劣ることが多いですので、コンパクトさとのトレードオフになります。

SONY CYBERSHOT RX100シリーズ (1.0型センサー)

RX100m7RX100m6 (高倍率光学ズーム)

RX100m5a (標準ズーム、明るいレンズ)

RICHO GRシリーズ (APS-Cセンサー、単焦点レンズ、オプションで広角レンズあり)

GRⅢ (35㎜換算で28㎜の画角)、GRⅢx (35㎜換算で40㎜の画角)

・Panasonic Lumixのコンデジシリーズ

DC-LX100M2DC-TX2

(特徴:LX100M2:M3/4センサー、3倍光学ズーム、TX2:センサー1.0型、15倍光学ズーム)

コンデジはストラップをつけて首から下げていても目立たず、胸ポケットにも入るレベルですので非常に便利です。しかし、夜空の撮影や、将来的にはオーロラ撮影もしてみたい等、いろいろできて汎用性があるのはミラーレス一眼となります。

また、コンデジはボタン数が少なく、機能によってはいちいちメニューを立ち上げて操作を選択する必要があったりと、コンパクトさで犠牲になっている操作性もあります。その点ボディサイズが多少は大きくなってもミラーレス一眼はほとんどの機種がf値、露出、シャッタースピード、ISO値がワンアクションで変更できますので、山歩き中でも非常に便利です。

おススメのカメラ・レンズの組み合わせは?

以上を踏まえて、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングに携行するカメラ・レンズの組み合わせを考えます。そこで侮れないのがスマートフォンです。最近は望遠域もカバーするレンズを搭載したものが発売されていますので、万能感が以前よりもさらに増しました。

スマートフォンのみ(1台持ちもしくは2台持ち)

iPhone13 Pro:超広角(13㎜、f1.8)、広角(26㎜、f1.5)、望遠(77㎜、f2.8)

XPERIA 1Ⅲ:超広角(16㎜、f2.2)、広角(24㎜、f1.7)、望遠(70/105㎜、f2.3/2.8)

最もシンプルで軽く済ませたいならスマートフォンのみを持って行くという方法です。例えば上の2機種は超広角、広角、望遠をカバーしてレンズも明るくカメラの品質が良いものになります。テーブルフォトなど近距離の撮影も難なくこなします。3種/4種の既製の画角以外にはデジタルズームやトリミングで対応します。小さいセンサーですが、パンフォーカスで風景をとるにはむしろ好都合です。

なお、XPERIA1Ⅳが登場した今、XPERIA1Ⅲが値下げされていてお得です。

フランス・イタリア・スイスともに空港に現地の通信会社の店があり、現地のプリペイドSIMの購入が可能ですので、SIMフリー版を購入するか、渡航まえにSIMフリー化しておきましょう。

スマートフォン1台+ミラーレス一眼1台

現在の主要なスマートフォンならそれなりのカメラ・レンズを搭載していますので、お持ちのスマホのカメラがカバーする焦点距離を把握しておきます。多くのスマホのカメラは標準もしくは広角+標準ですので、標準~望遠域をミラーレス一眼でカバーし、超広角~広角レンズを携行するとすべての焦点距離をカバーすることができます。スマホは店内撮影やテーブルフォトでも活躍しますし、防水機能の付いたスマホなら雨や水滴のある場所ではスマホで撮影するというように役割分担させることもできます。例としては以下の組み合わせになります。

・スマートフォン(超広角~標準)+ミラーレス一眼(標準~望遠)

・スマートフォン(広角~標準)+ミラーレス一眼(超広角レンズと望遠レンズ)

(いずれの場合も、雨の時はスマートフォンのカメラのみ使用)

小型ミラーレス一眼2台

広角~望遠域をカバーするレンズをミラーレス一眼に装着し、さらに超広角~広角域をカバーするレンズをもう一台別のミラーレス一眼に装着する方法です。カメラは同じ機種で揃えるか、せめて同じバッテリーを使用するカメラなら充電器を共用できて荷物量の増加を抑えることができます。スマホは店内撮影やテーブルフォトでも活躍しますし、防水機能の付いたスマホなら雨や水滴のある場所ではスマホで撮影するというように役割分担させることもできます。

・ミラーレス一眼(超広角レンズ)+ミラーレス一眼(広角~望遠をカバーするレンズ)

(雨の時はスマートフォンのカメラのみ使用)

つまりはスマートフォンが鍵!?

今までに示してきた組み合わせを見ると、スマートフォンが鍵となってくることがわかります。つまるところは、多少値が張ってもカメラを妥協しないスマートフォン選びをおススメします。特に防塵防滴もしくは防水機能に優れたものを選んでおくと、雨や滝などの場面で重宝します。

フルサイズミラーレス一眼のほうが良いの?

プロの山岳写真家のように、それを仕事としている人ならばフルサイズミラーレス一眼を使用するのが良いとは思いますが、個人で海外トレッキング・観光を楽しむ上ではフルサイズミラーレス一眼は必要ないと思います。

時代はフルサイズ一眼レフからフルサイズミラーレス一眼になり、カメラ自体はボディが小さくなりましたが、レンズは?というとサイズは依然大きく、重いです。またフルサイズミラーレス一眼用のレンズの値段が1本最低15万円~と高価です。

しかしフルサイズを持っている人なら、それでもフルサイズ機を持っていきたいと思うでしょう。その場合1台持ち+スマホという組み合わせなら現実的だと思います。フルサイズ機自体は一眼レフ時代に比べるとコンパクトなのですが、レンズが大きく重いままなのが問題です。

現実的なシステム構成の例としては、Nikon Z6Ⅱ + NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRiPhone13、といったところです。これなら超広角から200mmの望遠までカバーしますので、これで完結します。

大三元レンズを持って行ったほうが良い?の質問もよくありますが、返答としては「持っていくのはおススメしない」です。作品作りやボケを利用した印象的な写真撮影ならば俄然大三元レンズの出番ですが、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングでは高めのf値に絞ってパンフォーカス気味に撮ることがほとんどですので、開放f値の低い大三元レンズの必要はありません。砂やホコリが入る恐れがある山岳・観光地で超広角・標準・望遠それぞれの大三元レンズに毎回付け替えることは現実的ではありません。むしろ高性能高倍率ズームレンズつけっぱなしのほうが使いやすく活躍の場が多いです。

それでもせっかくの海外、大三元レンズの写りに惚れてしまったら持って行きたくなる気持ちはわかります。どうしても持って行きたいという人は複数個のレンズバッグ分の嵩張りは大きくなりますので体力面の覚悟も必要です、また機内持ち込みカバンが嵩張りすぎてサイズ制限を超えてしまうことがないようにお気をつけて携行してください。

じゃあ、どのセンサーサイズがベスト?

APS-Cミラーレス一眼

フルサイズよりはセンサーサイズが小さくなるAPS-Cですが、カメラ自体のサイズそしてレンズ自体のサイズが小さくなるなら、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングには非常に有用です。

現実的なシステムの例としては、現在2種レンズと一緒にお得に購入できるセットがあります。

Nikon Z50 + NIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VR + NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR

FUJIFILM X-S10 + XC15-45mm F3.5-F5.6 OIS PZ + XC50-230mm F4.5-6.7 OIS Ⅱ

以上なら、小型なボディサイズと焦点距離約24㎜~約250(350)㎜までカバーできるレンズの組み合わせになります。また、小型ミラーレスなら2台持ちも現実的に無理ではなく、一方は広角~標準レンズ、他方は望遠レンズを装着しっぱなしにしておくと便利です。

マイクロフォーサーズミラーレス一眼

APS-Cよりもさらに小さいセンサーサイズになりますが、コンデジよりは明らかに画質が良く、ほとんどの場合ボディサイズもレンズサイズもコンパクトになりますので、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングに携行するミラーレス一眼の本命といったところでしょうか。

マイクロフォーサーズといえばオリンパス(現OM system)とパナソニックがメーカーになります。どちらも素晴らしい機種のラインナップですが、ヨーロッパアルプス観光・トレッキングならオリンパス(OM system)のOM-Dシリーズがおススメです。

その理由としては、

・非常に優秀な手振れ補正と防塵防滴性能* (*上位機種のみ)
・ボディサイズは当然のこと、コンパクトな超広角レンズや高性能高倍率ズームレンズの存在で、トータルでコンパクトなシステム構成が可能。
・35㎜換算で24-200㎜までの焦点距離をレンズ1つでカバーできるM.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PROが特に素晴らしく、その描写力と、レンズ自体のサイズ感が非常に優秀。
・上記のレンズを含め最短撮影距離が短いものが多く(寄れるレンズが多く)、テーブルフォト撮影でも着席しながら無理なく料理の撮影が可能。

さらに、マイクロフォーサーズはボケないと言われますが、f値を上げて絞らなくていい分明るさは維持できますので、歩行中に少し立ち止まって撮るパンフォーカスの風景撮影にはむしろ適しています。

特に今、OM systemから新製品のカメラOM-1が発売されたことで、従来のOM-D E-M1 Mark IIIや、OM-D E-M5 Mark IIIOM-D E-M10 Mark Ⅳが値下がりしています。動きものはそんなに撮らず、主に風景撮影やテーブルフォト撮影ならば、これらの従来機種で十分高画質で撮影できます。

高価な機種を持ち出すことなく大事に自宅に置いておくよりは、安く購入できる機種を屋外にどんどん持ち出して、現地でガンガン使い込んで行くほうがたくさん良い写真が撮れて気が楽なのは筆者だけでしょうか。

おススメのカメラ・レンズは?

現時点で各メーカーの最上位機種ではありませんが、十分高いクオリティの写真を撮影することができるカメラとレンズの組み合わせで、かつ2台持ちできるレベルのコンパクトなシステムを紹介します。

APS-Cのシステム例

カメラ:FUJIFILM X-S10

超広角ズームレンズ:フジノンレンズ XF10-24mmF4 R OIS WR

広角~望遠ズームレンズ:フジノンレンズ XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR

カメラ:Nikon Z50

広角~標準ズームレンズ:NIKKOR Z DX 16-50mm F3.5-6.3 VR

標準~望遠ズームレンズ:NIKKOR Z DX 50-250mm F4.5-6.3 VR

マイクロフォーサーズのシステム例

カメラ:オリンパス(OM system) OM-D E-M1 Mark III

超広角ズームレンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 8-25mm F4.0 PRO

広角~望遠ズームレンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4.0 IS PRO

カメラ:オリンパス(OM system) OM-D E-M5 Mark III

広角~標準ズームレンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 12-45mm F4.0 PRO

標準~望遠ズームレンズ: M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F4.0 PRO

カメラ:オリンパス(OM system) OM-D E-M10 Mark Ⅳ

広角~望遠ズームレンズ:M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6 II

どう持ち運ぶか、それが一番問題だ

ミラーレス一眼2台持ちでも、1台持ち+複数レンズ持ちでも、いずれにせよ撮りたいと思ったタイミングですぐ撮影できることが大事です。ヨーロッパアルプストレッキングにおいて、いつもトレイルが広いとは限りません。バックパックの中にカメラやレンズを収納していて、撮りたいときにバックパックを地面におろせないとなると、結局撮影チャンスをかなり逃すことになります。

ポイントは以下になります。

・撮りたいときに少ないアクションで撮れるかどうか
・トレッキングや観光で歩行動作に支障をきたさないこと
・一日中の携行によりカメラ・レンズも揺れ続けることになります。重量はそれなりにありますので、一日中の携行で身体的・精神的に負担がかからないこと
 

PeakDesign ピークデザイン キャプチャー

上のポイントを満たす、まさに王道のカメラ携行製品です。大型カメラ・レンズシステムの装着には不向きですが、現行のコンパクトなミラーレス一眼・レンズシステムにはとても適しています。筆者もTMB(ツールドモンブラン) やHaute route(オートルート)でハードに使い倒してきていますが、製品自体の不具合もなく、カメラ・レンズの故障もなく経過しています。実際、バックパックののショルダーべルトにカメラ・レンズがくっつく形になり、カメラ・レンズとも歩行毎に揺れはしますが、それぐらいではカメラ・レンズともに問題なさそうです。

休憩などでカメラ・レンズがショルダーベルトに装着されたままバックパックをおろす時に、カメラ・レンズを地面の岩など硬いものにぶつけないように注意してください。

Peak Design (ピークデザイン) キャプチャーについては以下で詳しくレポートしていますので是非ご覧ください。

トップローディングバッグ

ズームバッグ・ホルスタータイプとも言われるカメラバッグです。高性能・高倍率ズーム等、比較的サイズの大きいズームレンズを装着したまま、レンズを下に向けてバッグに差し込むように収納するバッグです。Loweproやマンフロットなどのメーカーから販売されています。メリットは撮影したいときにさっと取り出して、終わればさっと収納できることと、雨風からカメラ・レンズを保護できることです。バックパックの左右のショルダーベルトに渡すようにバッグ自体を体前部に吊り下げることもできますが、岩場の下りでは自分の足元が見辛くなるためにその方法は下りではおススメしません。バッグパックを背負っている状況に加えて使用するならば、追加できるのはショルダーとしては1つだと思います。もちろん、たすき掛けのように左右の肩にそれぞれかけて2つ持ちも可能ですが、首が結構煩わしくなります。

ミラーレス一眼2台持ちでヨーロッパアルプス観光・トレッキングを行うならば、トップローディングバッグを2つ持っておいて損はありません。飛行機機内に持ち込む際や現地までの電車・街歩き移動の際、カメラ・レンズシステムをトップローディングバッグに入れておくことで機材保護になります。主に使用するカメラ・レンズシステムをPeak Designキャプチャーに装着しておき、使わないトップローディングバッグにはカメラ用品を収納しバックパックへ、また使用状況が限定されるカメラ・レンズ(例えば望遠等)をもう一つのトップローディングバッグに入れて、そのままバックパックの一番上で取り出しやすいところに収納しておくのが現実的です。

アクションカメラってどうなの?

体や頭のどこかに装着しやすく、簡単に自撮りもできるスティックアタッチメントがあるなど、アクセサリーも充実してきたアクションカメラ。簡単に動画が撮影できて写真ももちろん撮影できます。ヨーロッパアルプストレッキング中に見かけることが増えただけでなく、街中でも観光客でアクションカメラ+スティックを持っている人を多く見かけるようになりました。

・DJI:DJI Pocket2DJI Action2

・GoPro:GoPro HERO10

・insta360:Insta360 ONE RSInsta360 ONE X2Insta360 ONE GO2

主にトレッキング中の動画を手軽に残していきたいならば、上の3つの中ではジンバル機能が優秀なDJI Pocket2がおススメです。GoProは防水性に優れていますので、雨や雪の中での撮影・滝や水場での撮影をしたい方にはGoProがおススメです。連続動画撮影時間は熱暴走を抑えるためにどれも30分程度が限界ですので、短時間の動画をたくさん集めていくスタイルになります。またInsta360はレンズ交換が可能であったり、360°撮影ができたり見えない自撮り棒機能があったりと各社魅力的な特徴があります。どれも非常にコンパクトなことがアクションカメラのメリットです。まだまだ進歩の余地があるジャンルですが、確実に改良されてきていますので今後の機種展開が期待されます。

最後に

いかがでしたか?「ヨーロッパアルプス観光・トレッキングに適したレンズ・カメラは?」。まず日本からヨーロッパアルプスに行くには飛行機に乗るということから始まり、スルーハイクなのか、拠点滞在のピストン型のトレッキングなのかという点も荷物が異なります。どちらにしても必要最低限に荷物量を抑えておくことが大事です。そうなると要領よくカメラ・レンズを運べるシステムをある程度構築しておくことがポイントになります。本記事がヨーロッパアルプス観光・トレッキングを予定されている方の一助になれば幸いです。

 

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