Kirkenesノルウェー北欧

ノルウェーの極北東部 キルケネス ロシア国境からロシアを覗く!

ノルウェーの北東部、超北東部に位置するロシアとの国境がある街、キルケネス。このノルウェーで最も北部のFinmarkエリアは天気さえよければ高確率でオーロラを観察できる場所です。キルケネスは「スノーホテル」や「King Crab Safari」などアクティビティが豊富にあり大自然が体験できる素晴らしい場所ですが、そこまで観光客は多くありません。今回は、このこじんまりと雰囲気のよい感じでまとまったキルケネスのアクティビティにもなっている「ロシア国境ツアー」を体験してきましたので実際の写真とともにレポートします。

なお、キルケネスでの「オーロラ撮影レポート」・「スノーホテル」・「King Crab Safari」を以下にまとめていますので是非こちらもご覧ください。

キルケネス 空港・街中心・ロシア国境の位置関係

キルケネス空港(グリーンのピン)とキルケネスの街中心部(オレンジのピ)、ロシア国境(紫のピン)の位置関係は以下の通りになります。

<アクセス>

キルケネス街中心部→ロシア国境:タクシー もしくは アクティビティ参加の2択です。

(所要時間は片道車で30分) 

キルケネス・ロシア国境の歴史背景

キルケネスは1826年に国境が定められるまで、ノルウェーとロシアが影響を及ぼしあった場所でもあります。第二次世界大戦時のドイツ軍によるノルウェー占領中はドイツ海軍・空軍の基地が配置されムルマンスク戦線(ドイツVSロシア戦線)の本部になりました。

第二次世界大戦中、キルケネスは320回もの空襲(ヨーロッパの中でマルタに次いで2番目に多い)を受けたといわれています。

今ではシリアからの避難民がロシア内を自転車で北上しキルケネスでノルウェーに入るケースも多くあるということもあり、以前ニュースにもなりました。

さらに、

キルケネスはノルウェーということで時刻はUTC+1

すぐ南西にあるフィンランドに入ると時刻はUTC+2

すぐ東にあるロシアに入ると時刻はUTC+3

という風に、フィンランドが南西にあるにもかかわらず時刻を1時間進める必要があるという現象が起きます。さらに、ロシアに入ると一気に時計を2時間進める必要があるという現象が起きます。

つまりロシア国境ではロシアではノルウェーにくらべて時刻は2時間進んでいます。

ノルウェー・ロシア国境ツアー

キルケネスでロシア国境ツアーと名のつくアクティビティはいくつかあります。

キルケネスでアクテビティを検討する上で必須のウェブサイト、

Pasvikturist AS のウェブサイト

HOME > Russiaと進むと本気のロシアツアーになりますので、それではなく、

HOME > Kirkenes Activities > Winter-Activities > Sightseeingと進んでみてください。

その中には

・SNOWHOTEL と Russian border

・Kirkeses sightseeing と Russian border

・Northern lights と Russian border

・King crab と Russian Border

という風にロシア国境が色んなアクティビティとセットになって目的の一つになっていますね。日本人にとってもロシアは入国にVISAが必要で、異国情緒がとてもある国に間違いはありません。日本人に限らずロシア国境ツアーは他の国の人々にとっても異国情緒を感じることのできる人気の観光ルートになっているようです。

Pasvikturist ASはキルケネスの街中心部に事務所を構えキルケネスの旅行活動全般をまとめて紹介、予約取り次ぎをしている旅行会社です。こじんまりした街なのでこうやって一つのウェブサイトでほぼすべてが網羅されていると旅行者に優しいですね。

アクティビティに参加できない場合でも、大丈夫

Scandic Hotel Kirkenes受付に張ってあるポスターです。

シンプルにタクシ―1台でロシア国境に行くこともできます。タクシー1台で900NOKです。時間もフレキシブルに決めることができます。1~4人でタクシー1台で行くとなるとこれがシンプルで一番お得です。ホテルの受付で予約することができます(せめて前日には現地で予約しておきましょう)。当日はKirkenes Taxiのタクシーが来ます。現地のタクシ―はボルボかベンツのワゴンですので大きな荷物があっても心配ありません。

今回利用したアクティビティ

Pasvikturist AS のウェブサイトから申し込んだSNOWHOTEL主催のオーロラチェイスのアクティビティでまず夜のロシア国境に向かいました。

翌日朝は、先ほど示したScandic Hotel Kirkenesの受付でKirkenes Taxiを申し込んで再度ロシア国境に向かってみました。

帰りにSNOWHOTELに寄りたかったため、車内で交渉したところ以下のような料金体系になっていることがわかりました。(タクシー1台あたりの値段)

・キルケネス街中心→ロシア国境→キルケネス街中心:900NOK

・キルケネス街中心→ロシア国境→SNOWHOTEL: 1100NOK

・SNOWHOTEL→キルケネス空港: 約200NOK

夜のロシア国境

夜はゲートが閉まっていました。ゲートの奥では監視の人が時々こちらを見ています。ちなみにゲートの向こうはロシアなので時刻は2時間進んでいることになります。

国境ゲートで記念撮影しているとオーロラが出ていることに気付きました。大きなオーロラでしたが大部分が雲に隠れてしまって残念な感じになってしまいました。

オーロラチェイスアクティビティでこの日は唯一ロシア国境でのみオーロラを見ることができました。雲があるものの大きなオーロラが出ていることがわかります。

昼間のロシア国境

キルケネスからロシアに向かう道は昔は山越えをする必要があり冬は特に大変だったようです。今ではロシア国境に向かう道が整備され、写真のような新しいトンネルも建設されて便利になったとタクシーの運転手が教えてくれます。

この橋も昔はなくて山側に迂回する旧道を通っていたんだよ、とタクシーの運転手がまた教えてくれます。ノルウェーにある国道ですが、ロシア国境を結ぶこの道の整備に関してはロシアの資金的援助もあったようです。

谷の向こうにある奥の山はもうロシアだよ、とさらにタクシーの運転手が教えてくれます。

ロシア国境に到着です。ノルウェー側からもロシア側からも1時間に10台ぐらいのペースですが往来がありました。

以前に、国境をまたいでふざけた若者がロシア側に逮捕されるということがあり、ふざけても国境をまたいではいけません。その点は要注意です。

ロシア国境、ノルウェー側にある唯一のお土産ショップです。不運なことにこの日は営業していませんでした。

大雪ということもあり見るもの見たらタクシーに戻りました。タクシー運転手も写真を撮ってくれたり、あらかじめ車内を暖房で温めてくれたりと非常に親切でした。

帰りは旧道で帰ってみようということになり、大雪の中、車は雪煙を上げ、時々ドリフトもしながら、タクシーの運転手も我々もテンション高く楽しみました。

最後に

いかがでしたか?ノルウェーの北東部、超北東部に位置するロシアとの国境がある街、キルケネスでの「ロシア国境ツアー」。歴史背景や最近の世界事情も考えながらロシア国境を眺めてみるとまた違った印象があると思います。キルケネスはオーロラが高確率に見えるフィンマルクエリアでもあり、昼・夜のアクティビティも楽しみに訪れてみてくださいね。

コメント

タイトルとURLをコピーしました