Zermattスイス中欧

ツェルマット ゴルナーグラートからの絶景とハイキングは1日かけてじっくりと!

リッフェルゼーからしばらく下るとちょっと複雑な標識が出てきます。

ちなみに右奥に見えるのがゴルナーグラートで、我々はあのてっぺんから下りてきました。

そして標識のRiffeberg(リッフェベルク)行きの表示に注目です。登山鉄道の線路に近い側のルートが所要時間20分、マッターホルン方向に向かって進む迂回ルートが所要時間40分です。どちらを選択してもリッフェベルクに着きます。単に距離の問題です。

先ほどの標識からしばらく下るとまた同じような、上の写真の標識が出てきます。

ここでも右(登山鉄道の線路側)と左(若干迂回気味のルート)に分かれていますが、両者は距離の違いだけでどちらを選択してもリッフェベルクに着きます。

リッフェベルク到着

リッフェルゼーから約40分下り続けるとリッフェベルクに到着です。ここにはレストラン・トイレもあります。

青の表示板は、次のゴルナグラート行きの登山列車の発車時刻、ツェルマット行きの発車時刻を表示しています。

またリッフェベルク ー フーリ間のロープウェイ(ゴンドラ)もこの日は運航していました。なお、夏季にこのゴンドラの運航を利用する際は、ハイキング前に運航状況を確認することをおススメします。

リッフェベルクにある標識です。写真奥にブライトホルンが見えています。我々は写真奥の丘の向こうからやってきました。

さて、標識ですが、リッフェアルプ駅に向かう標識が手前向きと右向きに出ています。手前向きが登山鉄道の線路傍を歩いて下るルートで、右向きは迂回気味に緩やかに下っていくルートです。

リッフェベルクから以降のルートについて

リッフェベルクからのルートのおさらいです。

リッフェベルクから登山鉄道の線路傍を歩いて下る「ルート③」系

ルート③A:リッフェベルク → (Grunsee、グリンジゼー経由) → ブラウヘルト or スネガ (所要時間:約3時間30分)

ルート③B:リッフェベルク → (Moosjisee経由) → スネガ (所要時間:約3時間)

リッフェアルプまで行ってからスネガ方面にトラバースの「ルート④」系

ルート④A:リッフェベルク → リッフェアルプ → (Grunsee、グリンジゼー経由) → ブラウヘルト or スネガ (所要時間:約4時間)

ルート④B:リッフェベルク → リッフェアルプ → (Moosjisee経由) → スネガ (所要時間:約3時間30分)

なお、ルート②はリッフェベルク→リッフェアルプ→ツェルマットを素直に下るルートでした。

今回ちょっと変則な、ルート③Aでブラウヘルトまで行ってみましたので実際の写真を交えて紹介します。

リッフェベルクを出発

リッフェベルクから登山鉄道沿いの道を下り始める際にゴンドラ駅の下を通ります。駅の影になっている部分ではたくさんの羊たちが涼んでいました。標高も高く我々には全く暑くないのですが、羊たちは日陰が好きなようです。

登山鉄道を右手に見ながら下って行きます。

この場所は登山鉄道がちょうど半トンネルのような状況になっている箇所です。

「カラン、コロン」とひっきりなしに聞こえてくるのは左手の牧草地からです。それぞれの牛につけられたカウベルが心地よい音をずっと奏でています。

なお、中央に見える丘を越えたところにリッフェアルプ駅があります(写真では見えていません)。

(リッフェアルプ駅を通らない「ルート③」は写真右端中段に見える高架を通ります。)

だいぶ下りてきました。上には先ほどまで歩いていた場所の傍の登山鉄道の半トンネル部分が見えています。

先ほどまで小さく見えていた登山鉄道の高架がすぐそこです。

この高架をくぐった後、すこし上り坂を登ったあと、スネガ方面にトラバースを開始します。

ルート③、④について

ルート③とルート④の交差する場所(から少しルート④側)にBerghaus Grunseeという雰囲気の良いレストランがありますので、単調なトラバース道で疲れた身体を休めるのはいかがでしょうか。

そしてここからMoosjisee→Leisee→スネガに行くのがルート3Bもしくはルート4Bになります。Leiseeからスネガまでが短いですが登りです。

ルート③、④が交差する場所、Berghaus Grunseeの近くにある標識です。

実際、ここからGrindjiseeが30~40分、

さらにGrindjiseeからブラウヘルトで50~60分の所要時間です。

Grunsee、グリンジゼー経由のルートについて

トレイルはGrunsee過ぎてからしばらくは平坦ですが、その後Grindjiseeまでずっと緩やかな上りが続きます。

上の写真はGrindjiseeを過ぎてブラウヘルトへの長い登りの途中にGrunseeやBerghause Grunsee方向を見渡した写真です。

この写真でみるとリッフェベルク方向からのルート③、リッフェアルプ方向からのルート④の位置関係も把握しやすいと思います。

Grindjiseeを過ぎたら、あとはずっとブラウヘルトまでひたすら上りです。

Grindjiseeからブラウヘルトまでの道のりの途中に、Stellisee(シュテリゼー)への分岐があります。分岐からStellisee(シュテリゼー)まではすぐです。

なお、Grindjisee →Stellisee(シュテリゼー) は所要時間約40分です。

そしてこの分岐からブラウヘルトのロープウェイ駅までは直線約900m、およそ15分間の登りです。

一旦沢の底まで到達していましたが、また結構登ってきました。

本日久しぶりにブライトホルンが見えてきました。ちょうど向こう岸はGrunseeがある場所です。

ブラウヘルト到着

グリンジゼーからの登りを上り終えたらブラウヘルトのロープウェイ駅に到着です。

ここでも羊たちが日陰で涼んでいました。

最後に

いかがでしたか?ツェルマット観光でのまさに真打といえるゴルナーグラートからの絶景。ゴルナ―グラート頂上からの360度の展望ももちろん、その後のハイキングでは逆さマッターホルンを楽しめるリッフェルゼー、そのまま素直に下りても良し、スネガ方面にトラバースしてロングハイキングを楽しんでも良しです。

今回少し変わった方法でStellisee(シュテリゼー)、Grindjisee(グリンジゼー)にアプローチしましたが、

素直なところ、

Stellisee(シュテリゼー)、Grindjisee(グリンジゼー)観光に関しては、ブラウヘルトもしくはロートホルンからの下り主体のハイキングで立ち寄るのがベストだと思います。

そしてゴルナ―グラート頂上からのロングハイキングなら、

ゴルナーグラート→リッフェアルプ→そのままZermattまで下る

もしくは

ゴルナーグラート→リッフェアルプ→Berghaus Grunsee→Moosjisee→スネガ

が登りが少なくて楽でベストかな(距離はありますが)、と思います。

本記事で取り上げたような分岐のポイントをあらかじめ把握しておくと便利ですので、ぜひ参考にハイキングルートのプランニングを楽しんでくださいね。

Zermattエリアの他のトレッキングコース、その他便利情報はこちら

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バーンホフ通りからマッターフィスパ川にかかる橋を渡り、その後やや左に緩やかに登っていった場所にあるとてもシャレーの外観の素敵なホテルです。つまりモルゲンロートを撮る定番の橋までは歩いて数分で行くことができます。部屋はマッターホルンビューにこだわらなければ比較的安く泊まることができ、各種サイトのレビューでも上がりますが朝食が比較的充実しています。筆者はこのエリアの宿泊を多用しますが、このエリアはマッターホルンビューの部屋があるホテルが多く、そこに泊まることができて晴れていたら本当に素晴らしいマッターホルンを眺めることができます。

筆者が泊まったことのあるホテルの中で、おすすめホテルその①

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バーンホフ通りからマッターフィスパ川にかかる橋を渡ったところにあります。つまりモルゲンロートを撮る定番の橋のすぐそばということになります。部屋はマッターホルンビューにこだわらなければ比較的安く泊まることができ、各種サイトのレビューでもかなり評判のいいホテルです。施設も綺麗で、天候が悪いとき用にDVDの貸し出しサービスもあります。施設スタッフはフレンドリーでおススメのレストラン等もこちらが尋ねた以上に教えてくれたり、そこまで大きくないホテルならではのホスピタリティを感じます。

コメント

  1. まめ より:

    フランスに在住しており、休暇でスイスへ行きました。その予定を立てる際に、こちらのサイトにとても助けられました。お陰でマッターホルンを拝むことが出来ました(雲で山頂は隠れていましたが、、)。

    有益な情報をシェアしていただき、ありがとうございました

    • enjoytravelingsolo より:

      まめ様

      コメント誠にありがとうございます。
      まめ様のスイス旅のお力になれたということで、非常に嬉しく思っております。
      山頂に雲がかかっているマッターホルンもまた、いかにもマッターホルンらしいという感じでもあり、迫力のある素晴らしい山容を楽しまれたと思います。
      フランスにご在住ということで、もし今後フランス国内のシャモニーエリアからのモンブランの山塊等も楽しまれることがあれば(すでに行かれているかもしれませんが) 、拙ページがまたお役に立つことがあれば幸いです。
      この度は励みになるコメント本当にありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

      enjoytravelingsolo

  2. 森田茂 より:

    質問です。私は脚が悪いので車椅子を使用していますが、家内は健脚で登山をしています。
    今回もサンモリッツからケーブルカー2台とロープウェイを乗り継いで私もピッツネイル山頂まで行けました。(私も少しくらいは歩けます。)来年はツェルマットからゴルナーグラート鉄道でゴルナーグラートまで行ってホテルに泊まりたいのですが、車椅子でも行けますか?

    • enjoytravelingsolo より:

      コメントありがとうございます。
      サンモリッツからのピッツネイルへの乗り継ぎそして、山頂からの展望は本当に素晴らしいものだったと思います。脚をお悪くされていてもヨーロッパ、そしてスイスの中でも最奥に位置する山岳エリアへの旅をされていること、荷物もある中でいつも移動にご苦労されることも多いと思いますがその気概に感服いたします。
      万人に山岳エリアを楽しめるように昔から多大な工夫をしているスイスの懐の深さも、スイス観光が世界中の人を魅了している所以だと思います。

      さて、ゴルナーグラートについてですが、今までの私の現地での記憶と(最近古くなりつつあり恐縮でございますが)、最近の情報を合わせますと
      ・Gornergrat Bahn(Zermatt駅~Gornergrat駅までの山岳鉄道)は車椅子でもアクセスしやすいように各便に低床車両があるようです。
      Gornergrat BahnのFrequently Asked Questionsのページにも情報があるようです。
      https://www.gornergrat.ch/de/pages/faqs
      ・Gornergrat駅からKulmhotel Gornergrat(クルムホテルゴルナーグラート)へはコンクリートで固められた坂道(登り)になっています。なお、クルムホテルゴルナーグラートは車椅子でアクセスできるトイレがあるようです。つまりホテルへの車椅子でのアクセスが想定されているということになると思います。
      なお、駅からホテルまでの様子についてGoogleMAP(以下のリンク)でも確認できます。
      https://goo.gl/maps/RCKGT7YSfseyUAWv9
      最新の情報ではないかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
      またクルムホテルゴルナーグラートの公式ウェブサイトのトップページでも駅~ホテルの状況が冬の映像ですがおわかりになると思います。
      https://www.gornergrat-kulm.ch/
      ・クルムホテルゴルナーグラートからゴルナーグラート展望台までは砂利の登り路です。大きな段差はありません。クルムホテル前からのマッターホルンの眺めも素晴らしいですし、ゴルナーグラート展望台まで向かうことができましたら、そこからはモンテローザの山塊等の眺めも間近に楽しめることができます(ホテルから展望台の道の様子についても上記GoogleMAPのリンクをご参照ください)。しかし、ご存じの通り標高3100m超の場所ですので、ご無理の無きようくれぐれもご注意ください。
      ・またZermattにおいての車椅子利用が可能なホテルのリストのリンクもこちらにお示しいたしますのでご参考になれば幸いです。
      Wheelchair-accessible hotels(Zermattにおける車椅子利用可能ホテルリスト)
      https://www.zermatt.ch/en/Wheelchair-users-mobility-impaired-people/Wheelchair-accessible-hotels
      いつも予約時にご連絡されているかもしれませんが、クルムホテルゴルナーグラートもその他のZermattエリアのホテルも予約の際にメール等で車椅子利用をご連絡されることをお勧めします。観光業の発達したスイスの山岳エリアですので、観光客にせっかくの旅を楽しんでもらいたいという気持ちをスタッフは皆強く持っており、ホテル側で何かと便宜を図ってくれることや、手助けになることのご提案があるかもしれません。

      来年のスイスの山岳観光のプランニングがまた楽しそうですね!来年もまた素晴らしい旅になることを願っております。
      この度はコメントをいただき誠にありがとうございました。
      今後ともよろしくお願いいたします。

      enjoytravelingsolo

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