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スイス 通はここを選ぶ!世界遺産アレッチ氷河と裏ユングフラウを眺めるハイキング!③

アレッチ氷河は、周辺の山々とあわせて世界自然遺産に登録されています。全長24㎞、幅1.6㎞、面積171平方㎞の規模を誇り、ヨーロッパ最大かつ最長です。メンヒから続く氷河とユングフラウからのびる氷河、アレッチホルンの北側に広がる氷河の3つの氷河がコンコーディアプラッツKonkordiaplatz(氷河の厚さ約800~900m)にて合流して、大きな氷の河グロッサー・アレッチグレッチャー Grosser Aletschgletscherとなり流れており、総称してアレッチ氷河と呼ばれます。

アレッチ氷河南側(ヴァレー州側)のリーダーアルプ、ベットマーアルプ、フィッシャーアルプからは異なる氷河の美しさを存分に満喫することができます。そしてアレッチ氷河南側(ヴァレー州側)からのユングフラウの眺めは、グリンデルワルトからの眺めに比べて俗に「裏ユングフラウ」とも言われます。

本ページではベットマーアルプエリアからのアレッチ氷河の眺めを満喫するポイント前編(Fiescheralp-ベットマーアルプのハイキング+Bergstation Bettmerahorn)について取り上げます。

日本人に良く知られているグリンデルワルト→ユングフラウヨッホ、ユングフラウヨッホのスフィンクステラスからのアレッチ氷河については以下にまとめましたので是非ご覧ください。

グリンデルワルト 絶景とハイキングの美味さ満載!まさに王道 ユングフラウ
世界3大北壁の一つ、アイガーの麓の町グリンデルワルト。上りは登山鉄道やロープウェイを利用し、下りはハイキングで帰ってくるという楽しみ方ができます。今回はこれぞ王道、ユングフラウ鉄道を利用した絶景、ハイキングルートの組み合わせた行程について取り上げます。

スイスでの近・中距離移動の際の電車の乗車券購入方法について以下にまとめましたので是非ご覧ください。

アレッチ氷河の場所

アレッチ氷河はBrigエリアの北東方向に位置します。Brig駅からFiesch駅、Betten Talstation、Mörel駅までは列車で向かうことが出来ます。

  • 青色のピン:Fiesch station-Eggsihorn
  • 緑色のピン:Betten talstation-Bettmerhorn
  • 紫色のピン:Mörel station ー Moosfluh
  • 黒色のピン:アレッチ氷河
  • 茶色のピン:Brig駅

アレッチ氷河を眺める場所へのアクセス

フィッシャーアルプ エリア (上のマップで右上のライン)

  • Fiesch station (1049m) → Fiescheralp (2212m):ロープウェイ
  • Fiescheralp (2212m) → Bergstation Eggishorn (2869m):ロープウェイ

エッギスホルンロープウェイ駅からすぐの場所にある展望台からもアレッチ氷河を眺めることができますが、そこから30分ほどの登りでエッギスホルン山頂に行っても絶景を眺めることができます。なお、Fiescheralpでのロープウェイの乗り継ぎはほとんど歩きません。

ベットマーアルプ エリア (上のマップで真ん中のライン)

  • Betten Talstation (826m) → Bettmeralp (1950m):ロープウェイ
  • Bettmeralp(1950m) → Bergstation Bettmerahorn (2647m):ロープウェイ

Betten Talstation(Betten鉄道駅)からならロープウェイの乗り継ぎでBergstation Bettmerhornまで行けますが、この乗り継ぎは少し歩きます。また、FiescheralpからBettmeralpまでupdownなくハイキングすることもできますので、エッギスホルンを楽しんでからハシゴすることもできます。

リーダーアルプ エリア (上のマップで左下のライン)

  • Mörel station (759m) → Riederalp (1925m):ロープウェイ
  • Riederalp (1925m) → Moosfluh (2333m):ロープウェイ

Mörel鉄道駅からならロープウェイの乗り継ぎでMoosfluhまで行けますが、この乗り継ぎは少し歩きます。またBergstation BettmerhornからMoosfluhまでハイキングで絶景を楽しみながら歩いて向かうこともできてオススメコースです。

Fiescheralp-Bettmeralp(フィーシャーアルプーベットマーアルプ)徹底解説!

前回までのレポートで以下の行程までを徹底解説しました。

  • Visp(Brig) → Fiesch(1049m) : MGB*(レポート①)
  • Fiesch → Fiescheralp(2212m) :ロープウェイ(登り)(レポート①)
  • Fiesceralp → Bergstation Eggishorn(2869m):ロープウェイ(登り)(レポート①)
  • Bergstation Eggishorn ⇔ Eggishorn頂上:トレッキング(レポート②)
  • Bergstation Eggishorn → Fiesheralp:ロープウェイ(下り)(レポート②)

   (*MGB: Matterhorn Gotthard Bahn)

詳細については以下のレポートをご参照ください。

さて今回は以下の行程を解説します。

・Fiesheralp → Bettmeralp:ハイキング

・Bettmeralp → Bergstation Bettmerahorn (2647m):ロープウェイ(登り)

では実際の写真を示しながら解説していきます。

Fiescheralpのロープウェイ駅からBettmeralp方向に向かってハイキング開始です。

Fiescheralpには数個の宿泊施設があります。このあたりに宿泊するのも素敵です。

舗装された歩きやすい道をのんびり歩いていきます。

やがて道は砂利道になり分岐が現れますが、ここでは右に行かずまっすぐ進みます。

左手を見るとこのような眺めのいい景色になっています。雲がなければもう少し見晴らしのいい場所ですが、残念。

Fieschalpから歩いているとこのあたりは下界が良く見える場所になります。

のんびり歩き続けていると遠く正面雲の向こうに山塊が見えてきました。

雲の向こうにピークが見えていますね。

まずは左側に見えていたピーク。雲があるのが残念です。

お馴染みの名峰ですね。

そして右側に見えていたピーク。

これももうお馴染みですね。

雲がなければ色々なピークを眺めながら歩ける道ですが、今日は肝心の場所にすべて雲がかかっていて残念です。

しばらく歩いているとこのような分岐になります。ここでは右を選択します。

念のため標識を確認しておきます。Bettmeralpに向かいますので右の道を選択します。

今回のハイキングコースは前半はupdownの少ない平坦な歩きやすい道です。

時々雲の切れ目から見えるピークを眺めて楽しみます。先ほども解説したFletschhornです。

こちらも時々雲の切れ目から顔を出すので眺めを楽しみます。見えているのはWeisshorn(4506m)とGrand Gendarme(4314m)です。これもまたお馴染みの名峰です。DomとWeisshornの間にはMatterhornが見えるはずですが、今日は雲が充満していて見えそうにありません。仕方ないですね。

のんびり歩いていきましょう。

すると小さなレストランの建物を通り過ぎます。

念のためにまた標識を確認しておきます。Bettmeralpまでは40分とありますね。

レストランの建物の横にはテラスが併設されていて気持ちよそうです。

先ほどの建物を過ぎるとBettmeralpに向けて緩やかな下りが始まります。

行く先に集落が見えてきました。

Bettmeralpから出ているリフトの下を歩いてもいいですし、そのそばのトレイルでもどこを歩いてもBettmeralpには簡単に到達しそうです。

Bettmeralpの村が見えてきました。

ほどなくBettmeralpの村に入ります。

舗装路を下っているとこのような分岐に到達します。Bergstation Bettmerhornに向かうロープウェイの乗り場へはここで右を選択します。

先ほどの分岐で右を選択して少し上るとBergstation Bettmerhornに向かうロープウェイの乗り場に到着しました。

チケット売り場で人数と往復か片道かを告げて料金を支払います。

FiescheralpからBettmeralpまでのハイキングはアップダウンも少なく、1時間30分もあれば十分歩ける距離でした。雲さえかかっていなければ名峰達の各ピークを眺めることができる素晴らしいハイキングコースです。

さあ、次はいまからBergstation Bettmerhornに向かって、アレッチ氷河を再度違った角度で眺めてみます。

次のレポートに続く!

最後に

いかがでしたか?スイス 通はここを選ぶ!世界遺産アレッチ氷河と裏ユングフラウを眺めるハイキング!③。本ページではベットマーアルプからのアレッチ氷河の眺めを満喫するポイント前編について取り上げました。フランスのシャモニー、イタリアのクールマイユール、スイスのツェルマット、グリンデルワルド等がヨーロッパアルプスの山岳リゾートとして有名ですが、シーズン中は観光客が混みあうそれらのエリアに比べて、そこまで混みあうこともなく、ゆっくりと大自然を十分に楽しむことができるこのエリアも筆者のイチ押しの場所です。さらにアレッチ氷河だけでなく晴れていたらヴァイスホルン・マッターホルンも眺めることができます。是非このエリアで絶景を楽しんでみてくださいね!

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