夜空の撮影・オーロラ撮影で使用することの多いレリーズ。実際現場でレリーズがぶらんと三脚にぶら下がってしまうことや、ひどいときは長時間露光の際にレリーズが風に揺られて三脚にあたりブレが生じるなど、いろいろ経験します。マスキングテープやマジックテープなどで自作でレリーズを三脚にとめておくことが最も安価で簡単ですが、今一番扱いやすくしかも安いレリーズホルダーが「ケンコー・トキナー 三脚グリップ&レリーズホルダー」です。今回はこの便利なレリーズホルダーをレポートします。
「ケンコー・トキナー 三脚グリップ&レリーズホルダー」の最新価格は以下でご確認ください。
レリーズの居場所
一般的なレリーズはカメラ本体から離れて有線でつながるシャッターボタンという機能があります。三脚・雲台にカメラを固定し夜空撮影・オーロラ撮影・花火撮影などの長時間露光の際に使用することの多い機器です。
カメラ本体から離れてシャッターボタンが押せるということが目的でもあり、メリットでもあるのですが、数十秒以上の長時間露光時に問題が発生します。
それが、撮影中の現場での「レリーズの居場所」です。
ガムテープ、マスキングテープ、マジックテープ、クリップ、洗濯バサミなどで三脚の脚に固定すれば、簡単に安くレリーズを三脚に固定することができます。
しかしさらに問題が発生します。
カメラ本体から話してレリーズでシャッターボタンを押した後、長時間露光中に上記に挙げた固定方法では、三脚・カメラが揺れてしまいブレを生じてしまうリスクが高いということです。
筆者がFujifilimのカメラに使用しているレリーズはETSUMI(エツミ)の「リモートスイッチ」で比較的コードの管理がしやすく便利なのですが、これでも同様に数十秒間の長時間露光時にはレリーズの居場所問題が発生してしまいます。
ケンコー・トキナーの「三脚グリップ&レリーズホルダー」が便利!
レリーズの居場所問題を見事に解決してくれる便利で安価な方法がありました。
それがケンコー・トキナーの「三脚グリップ&レリーズホルダー」です。
「レリーズホルダー」だけではなく、三脚のレッグウォーマーになる「三脚グリップ」もセットになっています。
購入した時のパッケージはこのようになっています。使用方法はまさしく記載されてある通りで非常にシンプルです。
三脚グリップが対応する三脚の脚の太さは、直径20㎜~36㎜です。脚の太さに関しては一般的な三脚ならばまず問題ないと思います。
パッケージから内容を取り出すと上の写真のようになります。左が三脚グリップ、右がレリーズホルダーです。
三脚グリップの外面(人の手と触れる面)は細かくモコモコとした生地です。
三脚グリップの三脚と直接触れる面はゴム製の滑りにくい生地になっています。
レリーズホルダーは全長11.5㎝(上端の取っ手を含むと14.5㎝)、幅は約4㎝、マチは広いところで3㎝、狭いところ(底部)で1.5㎝です。
レリーズホルダーの裏面です。裏にはマジックテープ処理がされており、上部にはゴムの輪も装備しています。
レリーズホルダーの背面には綿が詰め込んであり芸が細かい感じです。また表面にもマジックテープが備え付けられ、余ったコードなどを挟めるようになっています。
「三脚グリップ&レリーズホルダー」装着例
上の写真は、Gitzo マウンテニア 2型 GT2542に「三脚グリップ」と「レリーズホルダー」を装着したものになります。Gitzoマウンテニア2型(2542等)は直径29㎜、さらにGitzo マウンテニア 3型 (GT3542L等)は直径36㎜ですので、この「三脚グリップ」で巻くことが何も問題なくできます。
とにかく「レリーズホルダー」が便利!
上の写真はGitzo マウンテニア 2型 GT2542にGitzoのレッグウォーマーGC2560と「レリーズホルダー」を装着したものになります。ETSUMI(エツミ)の「リモートスイッチ」もすっぽり入ります。
Gitzoのレッグウォーマー「GC2560」「GC5560」はともにマジックテープと相性のよいモコモコとした生地ですので、今回のケンコー・トキナーの「レリーズホルダー」が強固に接着します。
Nikonの純正レリーズももちろんすっぽりはいります。使用しない時はマジックテープでまとめておくことができます。
ちなみにレリーズを使用する時はこのようになります。
パナソニックの純正レリーズのようにやや長めのものもすっぽり入って安定しています。
「三脚グリップ&レリーズホルダー」の注意点!
①三脚グリップの縦の長さに注意
とても便利なケンコー・トキナーの「三脚グリップ&レリーズホルダー」ですが、購入にあたっては注意点があります。
それは「三脚グリップ」の縦方向の長さです。
縦方向に26.5㎝の長さがありますので、上の写真のように5段の三脚などカーボン・アルミ部分が短いと、三脚グリップを巻くことはできますがフィット力が落ちます。
②「レリーズホルダー」のマジックテープに相性の悪い生地がある
出来の素晴らしい「レリーズホルダー」ですが、マジックテープと相性の悪いレッグウォーマーの生地があります。たとえばレオフォトのレッグウォーマーはモコモコしている生地ではなくさらっとした生地ですので、マジックテープの引っ掛かりがなくレリーズホルダーは接着しません。筆者が多様するLeofotoのLS-325Cなどは、また別の工夫が必要になります。
最後に
夜空の撮影・オーロラ撮影で使用することの多いレリーズ。レリーズがぶらんと三脚にぶら下がってしまうことはブレに注意が必要な長時間露光などの際は避けたい点です。今回は、今一番扱いやすくしかも安いレリーズホルダーの「ケンコー・トキナー 三脚グリップ&レリーズホルダー」をレポートしました。いままであったようでなかった、特に便利なレリーズホルダー、星空などの数十秒にわたる長時間露光の際などに使用してみてはいかがでしょうか?おススメです!
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