ヨーロッパアルプスの山々の中でもモンブラン(Mont Blanc, 4810m)は日本人にもその名前は知らない人はいないというほど有名です。この西ヨーロッパ最高峰のモンブランを主峰としてグランドジョラスなどの4000m超級の山がこのエリアに塊のように存在しており、その山群の周りを1周する約170kmのロングトレイルが「Tour du Mont Blanc (TMB、ツール・ドゥ・モンブラン)」です。
マッターホルン(Matterhorn、4478m)も世界的にその名前は知らない人はいないというほど有名で、その姿はヨーロッパアルプスの中でも群を抜いて雄大で多くの人を魅了し続けています。この世界が誇るヨーロッパの2大名峰の間をつなぐロングトレイル(約150㎞以上)が「Haute route(オートルート)」です。
TMBもHaute routeもその特徴としてほぼ毎日峠越えがあり、毎日1500m~2000mのアップダウンの標高差があります。そのため絶景を見るポイントには事欠きません。
そしてこの2大人気ロングトレイルの起点(基点)となるのが、フランスのChamonix(シャモニー)の街です。
今回はそのシャモニー(Chamonix)への行き方(アクセス)について徹底解説、そしてジュネーブ空港からシャモニーへの便利で低価格なALPY BUSの解説を行います。
まず、シャモニー(Chamonix)はどこにある?
レッドのピンがChamonix Mont Blanc駅です。参考にジュネーブ空港、チューリッヒ空港、ミラノマルペンサ空港、パリシャルルドゴール空港、フランクフルトアムマイン空港をブルーのピンで打ってみました。
シャモニー(Chamonix)へのアクセス
シャモニー(Chamonix)の街はフランスになりますが、距離的・交通の便の面から、シャモニー(Chamonix)へのアクセスはスイスのジュネーブ空港からが向かう方法がメジャーです。
下にスイスのジュネーブ空港(Genève-Aéroport)からシャモニー(Chamonix-Mont-Blanc)へのアクセス方法についてリストアップしてみます。
- 専用バスで直通:ジュネーブ空港→シャモニーの街 (約1時間30分)
- フランス側から電車乗り継ぎで向かう(約3~4時間、乗換2,3回)
- タクシー (約1時間30分)
勿論、チューリヒ空港(Zürich Flughafen)からChamonix-Mont-Blancに向かうことも可能ですが、その場合はLausanne(ローザンヌ)やMartigny(マルティニー)を経由して4時間30分~5時間はかかります。
今回はこの中で「専用バスで直通」を解説していきます。
なお、電車でのアクセスの詳細については以下をご覧ください。
ジュネーブ空港からシャモニーへの直通バス
ジュネーブ空港(Genève-Aéroport)からシャモニー(Chamoix)の街への直通バスサービスは結構な数のバス会社が提供しています。
ALPY BUS | Chamonix Cabs |
Mountain Drop-offs | ChamExpress |
Chamonix Valley Transfers (CVT) | Cham-Van |
Chamonix First | BlaBlaCar (OUIBUS) |
今回筆者はジュネーブ空港(Genève-Aéroport)からシャモニー(Chamonix)のホテルに向かうのにALPY BUSを利用してみて、簡単・便利でしたので紹介・解説していきたいと思います。
ALPY BUS 予約方法
ALPY BUSの予約をするにはまずALPY BUSのウエブサイトにアクセスします。
すると、上のメイン画面になります。
メイン画面の左ですべて簡単に予約内容を決めていくことができます。「Private transfer」は相乗りではなくプライベート利用の際に✅を入れる場所です。普通は相乗りで快適に移動できます。
上記のすべて選択したら「GET A QUOTE」ボタンをクリックします。
すると、先ほどのページで選択した予約内容の確認と、料金が表示されます。フライトの空港到着は17時10分で、シャモニーへのバスが出発する時刻は18時30分と余裕のある予定が自動的に打ち出されます。
内容と料金を確認して問題なければ、「NEXT STEP」をクリックします。
すると連絡先入力画面になりますので、上を参考に入力していきましょう。上の入力を終えたらスクロールダウンしましょう。
するとこの画面になります。一番下まで入力し終えたら、「BOOK NOW」ボタンをクリックします。
BOOK NOWボタンをクリックすると、クレジットカードの情報入力画面になります。画面に示される手順に従って、進めていきましょう。
クレジットカードの情報入力画面から取引が問題なく完了すると、この画面になります。この後しばらくすると登録したE-mailアドレスに予約内容が送られてきます。
登録したE-mailアドレスにこのようなメールが送られてきます。念のためこれをプリントアウトして携帯しておきましょう。
後日談
フランクフルト空港で待っていると、フランクフルトからジュネーブ行きのフライトが突然欠航になってしまいました。カウンターに行くと5時間後の便のキャンセル待ちになるとのことでフランクフルト空港で待っている間に、ジュネーブ空港到着が遅れる旨をALPY BUSのContactにメールを送りました。
さらに、シャモニーに深夜着になるため、当初予定していたシャモニーのキャンプ場でのテント泊を取りやめにして急遽ホテル泊に切り替えました。Booking.comでシャモニーのホテルは簡単に予約でき、ALPY BUSのContactに再度シャモニーでの行先の変更もメールで連絡しました。
土曜日の夕方であったにもかかわらず、ALPY BUSのcontactからの返事は非常に迅速で丁寧なものでした。メールには5時間遅れの便に対応したバスと行先変更の了解の旨が書かれていました。ALPY BUSは安価がウリのトランスファーサービスですが、対応の良さの面からもおススメできると思います。
ジュネーブ空港到着
チューリッヒ空港(Zürich Flughafen)と違ってジュネーブ空港(Genève-Aéroport)はこじんまりとしています。今回筆者は搭乗予定だったフランクフルトからジュネーブ行きの便が突然欠航になるというハプニングがあったものの、キャンセル待ちで空席がでて2つ後の便でジュネーブ空港に到着しました。
降機して空港建物内に入るとムービングウォークで移動していきます。ゲートに寄ってはこの移動距離は結構長いです。
とりあえず向かうはBaggage Claimです。
それにしても結構歩きます。
うーん、まだBaggage Claimにつきません。
ムービングウォークを結構歩いてやっと免税店エリアを通り過ぎます。ターンテーブルまではもうすぐです。
ターンテーブルで筆者のバックパックが周ってくるのを待ちます。預けたのは70+15リットルのドイター エアコンタクトproです。預け入れの際はSpecial Baggageですが、出てくるのは普通荷物と同じ場所に出てきます。
荷物をピックアップしてArrival出口をでたらこの景色になります。ここで左側に進みます。
Arrival出口を出て左に進むと、左手に両替カウンター、右に売店という風景です。
左手に見えている両替カウンターです。その隣にSimカードの出張販売店舗もあります。チューリヒ空港に比べるとSimカードの購入選択肢もなく、筆者は今回はココを利用しました。
先程の両替所の隣にはスイス最大の銀行UBSのATMが並んでいます。ここで現金を引き出してもいいと思います。
UBSのATMの真向かいにはジュネーブ空港からシャモニーなどの観光地に向かう直通バスのカウンターがずらっと並んでいます。
そしてその中にALPY BUSのカウンターもあります。スタッフの女性に予約している旨伝えます。
今回途中フランクフルトからジュネーブ行きの飛行機が突然欠航になって予定より4時間近く遅れたことを告げ、フランクフルト空港からもALPY BUSの連絡先に遅れる旨メールしていたことを伝えます。(ALPY BUSからのメールの返事はとても迅速で、遅れてもOKということで新たに乗車チケットをpdfで送付するなどとてもサービスでした。)
スタッフの女性がバスの空き具合を調べてくれて、「次のバスが夜の10時なのでその15分前にカウンターに集合してください」とのことです。
それまで時間があったので、その間にSimカードの購入やATMでのスイスフランの引き出しを行いました。
この晩、集合時間にALPY BUSのカウンター前に集まったのは6人でした。その6人でALPY BUSのバスまで歩きます。(3分程度)
6人が乗るには十分な大きさのバンで、中もゆっくりできる快適なシートでした。
ジュネーブ空港をでて約1時間30分、シャモニーの街に到着して、6人全員が違うホテルでしたので、順々にこのバンが周りました。
乗り心地も良く、運転しているスタッフも非常に気さくで、低価格ながらも安全・簡単・便利なトランスファーサービスで満足です。
最後に
いかがでしたか?「フランス TMB・Haute routeの起点 Chamonix(シャモニー)!へはALPY BUSが便利!」。今回、おもにジュネーブ空港からシャモニーへのアクセスについて、直通バスサービスについて紹介・解説を行いました。日本からのアクセスであればジュネーブ空港に到着した時点で長時間のフライトでの疲れもあると思いますので、個人的には直通バスサービスでのアクセスがおススメです。多数の会社がトランスファーサービスを展開していますので、いろいろ見比べてみても良いと思います。是非機会があれば、絶景トレイルの起点シャモニーへの旅を検討してみてはいかがでしょうか。
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