北極圏に位置するラップランド。フィヨルドや深いU字谷、クングスレーデンに代表される壮大な大自然が広がる地域です。冬のラップランドもアクティビティがいっぱい。今回はスノーモービルで夜の雪原を大爆走!してきましたので実際の写真とともに紹介します。
北極圏でスノーモービル大爆走!
今回参加したのはこのアクティビティーです。
Kiruna Guideturはキルナツーリストセンターの横に店舗を構えるアクティビティ主催会社です。Webで事前にディナー無しのアクティビティを予約していたのですが、たまたま当日の参加者の人数の関係でディナー付きのアクティビティに追加料金なしでグレードアップになりました。なお、自分で運転したかったので追加料金を支払って一人乗りで予約しました。
参加申し込み前に
天気予報とオーロラ予報の確認
天気予報:AccuWeather、Yr.noで予定となる日(2~3日後)の雲の%をチェック。(Yr.noは時々刻々と予報が変わることもありますので注意!)
オーロラ予報:Aurora Forecast (Geophysical Institute)、Aurora Forecast (TINAC Inc.)、My Aurora Forecast & Alertsでチェック。
メールで店舗に直接問い合わせ
メールの返事はとても迅速でした。
雪原に行く前に
まるで宇宙服のようなツナギを、着ている防寒着の上からさらに着ることで防寒対策を確実にします。皆がヘルメットを被って準備ができたらスタッフからスノーモービルの運転方法について説明があります。
これが今回運転するスノーモービルです。右にアクセルレバー、左にブレーキレバー(ほとんど使いません)、エンジンスタート(キル)ボタン、グリップヒーターの使い方のレクチャーを受けます。
一通りのレクチャーを受けたら個々のスノーモービルに乗り込みます。エンジンスタートボタンを押すと4気筒エンジンが始動します。なんとも心地良いサウンドと振動です。アイドリングの時点でもう胸は高鳴っています。
いざ雪原へ
雪深く積もった針葉樹林の中を抜けていきます。
皆さんお気づきのように速度計は0を指しています。今回は運転に必死で、運転中の撮影は困難を極めましたので停車中の写真です。
実際運転して分かったこと
- 轍にハンドルを結構とられる。しかし長時間運転していると自然にまかせる余裕が出てきた。
- 時速50kmを超えてくるとかなり速く感じる。雪原を飛び跳ねて進んでゆく感じ。
- ブレーキを使うことはほとんどない。アクセル1本でコントロール可能。
- 目だし帽(バラクラバ)をかぶっているので、呼気で眼鏡が曇らないように工夫が必要。
- 速いスピードで曲がる場合は多少ハングオンして楽しむ!
オーロラは?
予約時点では天気予報で雲の少ない日を選び、オーロラ予報で広範囲なオーロラが予測された日を選んで狙い撃ちで参加したこの夜のスノーモービルツアー。
上の写真のようなものを期待していました。
この夜の結果はどうだったかというと、
オーロラ全く見れませんでしたっ!!
分かっています、仕方がないということは。。
問題は「夜空を覆う雲」でした。後から思い返せば2日前のYr.noではclear sky、前日のYr.noではfair、当日のYr.noではpartly coudyという感じに次第に雲予報が悪化していってましたし、AccuWeatherに至っては夜空に対する雲カバー率は終始100%でした。こう考えるとAccuWeatherは結構使える天気予報だという結論になりますね。
雪原の中の小屋でディナー
雲が充満してオーロラが見れないことが分かり、ガイドスタッフの案内のもと早めに小屋に入ってディナータイムです。2人のガイドスタッフが火をおこしたり、オーロラについての説明をしたりしながら料理を作ってゆきます。
具材を煮込んでいる間にホット リンゴンベリージュースが振舞われました。ガイドスタッフがマッチやライターがなくても(使えなくても)火を起こす方法をレクチャーします。
木の皮の裏側をナイフでこすって毛羽立たせて、ナイフと火起こし用の金属製?の小さな棒(ボールペンサイズ)を使うことでいとも簡単に着火させます。
そして、参加者全員に「火を起こすことができた人のみディナーを食べることができます」と言い、一人ずつ火起こしに挑戦してゆきます。
この日は見事みんな(私も含めて)火を起こすことができ、ちょうどみんなの挑戦が終わったぐらいで煮込んでいた料理も完成しました。
この日の料理はトナカイ肉・ジャガイモ・人参のシチューで、参加者皆大満足のおいしさでした。そのあとはコーヒー、Cloudberryと生クリームでデコレートされた自家製ケーキが振る舞われました。
ディナーの後はひたすら爆走!
ディナーの後、雪原で再度オーロラが出てないか確認。雲100%で今夜は望みがないことを確信すると、あとはスノーモービルの爆走を楽しむことがメインになります。見通しのよい雪原を駆け抜ける際はガイドスタッフもガンガン飛ばします。
時速60㎞が個人的には限界でした。まさに雪原を飛び跳ねて駆け抜ける印象です。
速くなるにしたがって露出している部分(目など)がとてつもなく冷たくなってきます。睫毛もバッチリ凍ります。
食事の後は皆運転に慣れてきたこともありスムーズに元のベースに帰ってくることができました。ツアー終了時、結局Total30km走っていました。
最後に
いかがでしたか?今回はラップランドでのスノーモービル夜の雪原を大爆走!をレポートしました。もしオーロラが見えていたら撮影の時間が十分とれたかというと、今回参加したアクティビティーツアーに関しては何とも言えません。個人的にはオーロラの撮影には十分時間をかけたいので、オーロラ撮影を主目的にするならばアクティビティーとは合わせないほうが良いと結論に至っています。オーロラを見ることができれば最高ですが、スノーモービルで雪原を30km駆け抜けて、小屋の中でサーミ風のディナーを食べるだけでも十分満足できる内容です。是非皆さんも機会があれば、アクティビティを利用して冬のラップランドでのスノーモービル体験を楽しんでくださいね。
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