【雪山山行記】鳥海山、登ればわかる規模の大きさと懐の深さ!広大な雪斜面を満喫!(祓川・矢島口編)の2ページ目です。鳥海山(七高山)山頂へもう少しという地点で周囲の眺めを楽しみながら歩いているところです
この棒を過ぎて進行方向を右手方向の直登方向へ次第に変えていきます。
引き続き黙々と登ることには変わりありません。ちなみに目指しているのは今見えている七高山(しちこうさん)の頂上です。(七高山をはじめ鳥海山を構成する山々については冒頭の説明参照)
その時々の雪面の斜度によるのですが、先ほど見えていた頂上が見えたり見えなくなったりします。上を見ているとうんざりするので、時にはステップのみを見ながら進むことにします。
斜度が時々やや急になることもありますが、まあぼちぼち行きましょう。
もう少し登ったらさらに進行方向右手に方向を変えて最後の直登です。
頂上までの最後の直登です。先行者のステップをうまく利用させてもらいます。
頂上に居る人々も見えてきました。ここまできたら脚の疲れを感じなくなって、足取りが軽くなるのが不思議ですね。
七高山(しちこうさん)の頂上に到着しました。頂上には結構多くの人々が岩場に座って休憩していました。この日は雪山登山者50%、山スキーの人50%といった割合でした。
1800年から1801年にかけての溶岩流出により溶岩ドームの「新山」が形成されました。現在「新山」が最高峰(2236m)となっています。まさに今、外輪山である七高山(しちこうさん、2229m)の頂上から「新山」を眺めています。
新山を眺めて右手方向を眺めます。写真中央右手に稲倉岳(1554m)が見えています。その麓の平坦な部分は中島台ー新山ルートで歩く場所になります。
今回の祓川‐七高山ルート方向を見渡してみます。筆者は向かって写真左側から登ってきましたが、向かて右側のルートを利用して登って来る人の方が多いようです。
もう一度、新山方向を眺めてみます。七高山からさらに新山に進む人や、他のルートから新山に向かう人など色々のようです。
新山を眺めながら左方向に視線を移してみます。写真中央に何か建物が見えます。ズームして見てみます。
新山の麓の向こう側に御室小屋が見えているようです。
外輪山の稜線を歩いている人も見えますね。
七高山から新山に向かう際は、一度下ってからの登り返しになります。今回は七高山の頂上で折り返しの予定でしたので、新山はまたの機会のお楽しみにしておきます。
外輪山歩きにも積雪の際はやや注意が必要な箇所があります。
七高山頂上部分の北端です。向こうには日本海が広がっています。
稲倉岳とその向こうの日本海も見渡して楽しみます。
眼下に広がる土地と日本海、海岸線を眺めることができるのが良いですね。
七高山頂上でたっぷりと眺めを楽しみ、エネルギー補給をして、かつ長時間ぼーっとしてくつろぎました。そろそろ下り始めることとします。まだまだ登って来る人がたくさん見えていますが、筆者が下る方向は写真向かって左方向になります。
膝近くまで沈むフカフカ雪の上をガンガン下っていきます。
黙々と耐えた登りに比べて、悲しいぐらいに下りは楽です。
結構下ってきました。もったいない気もしますが、仕方ありません。下りつづけます。
あまりにも下りは速いので、頂上を時々振り返って景色を目に焼き付けておきます。
ズームするとこんな感じです。登っている最中は、歩けども歩けども頂上が遠ざかっていくように見えました。
下の世界も良く見えるようになってきました。
目印の竹の棒がありますので、今回のコースは非常に分かりやすくなっています。
眼下に祓川ヒュッテが見えるようになってきました。少しズームしてみます。
写真中央に祓川ヒュッテ、その奥に筆者が駐車した祓川駐車場が見えています。さらに右奥には祓川キャンプ場駐車場も見えていますね。この日は天気が良いこともあり両駐車場とも満車だったようです。
ズームをやめて現実に戻ります。気の緩みは怪我のもとです。
斜度によって先ほどまで見えていた下界の様子が見えなくなったり、見えたりの繰り返しです。
時々振り返ります。先ほどまで居た頂上が遠くなってきました。
結構下ってきているのですが、なんだか先ほどと見える景色が変わりません。祓川ヒュッテは見えているのですが、なかなか近づいた実感がしませんね。
そういう時はズームして満足しておきます。
最後の下り(出発時の際は最初の登り)をくだります。もう祓川ヒュッテまでの平地も良く見えていますね。
最後に振り返って七高山を眺めます。
やっぱりズームでも楽しめますね。頂上が見えていますのですぐ到着しそうなのですが、そうでもないのが鳥海山です。東北の山特有の規模の大きさと懐の深さを実感します。
いかがでしたか?残雪期の鳥海山トレッキングの様子をレポートしました。鳥海山は別称として「出羽富士」「秋田富士」、また山形県では「庄内富士」と呼ばれます。鳥海山はその特徴として裾野が日本海までに及んでいることが挙げられます。また過去の度重なる噴火により畏怖の的となり山岳宗教の発達等も過去に見られたという歴史があります。そして登るとわかる規模の大きさと懐の深さです。広大な雪斜面を登る楽しさと日本海を含めた絶景を楽しむことができる鳥海山の雪山登山いかがでしょうか?雪山登山の山選びに本レポートが一助になれば幸いです。
宿泊案内
鳥海山登山の際の宿泊地としては、祓川駐車場(矢島口登山口)からのアプローチならば、関東方面から向かう場合は新庄(山形県)エリアが候補になると思います。早朝の登山口へのアプローチの手段は自動車になります。しかし近隣と言ってもそれなりに運転時間がかかりますのでその点は注意が必要です。
新庄(山形県)エリアやその他上記近隣エリアの宿泊施設の紹介(レビュー・施設情報)を以下で調べることができます。
楽天トラベル (尾花沢・新庄エリア) | Yahooトラベル (尾花沢・新庄エリア) |
Booking.com (新庄エリア) | じゃらんnet (尾花沢・新庄エリア) |
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