Aletsch ArenaGrindelwaldHaute routeTMBZermatt未分類

ヨーロッパアルプストレッキング旅行の出発前に必ずチェック!忘れがちな物と事!

サマーシーズンのヨーロッパアルプストレッキング旅行を計画されている方、特にTMBやオートルート等ロングトレイルを歩かれる方は必見!メインのトレッキングや観光準備の際、普段旅行に持って行くものは忘れないのですが、その陰に隠れて忘れがちな物や事があります。本レポートでは是非出発前にチェックをおススメする項目をとりあげます。

歩く予定のトレイルにMAPS.ME上でマーキング

ヨーロッパのトレイルを歩くにあたってほぼ必須のGPSアプリです。オフラインでも使用可能でかなり重宝します。自宅等Wifi環境下でヨーロッパアルプスエリアのマップをダウンロードしておき、歩く予定のトレイルをチェックします。さらにトレイル上(マップの破線上に)にピンを打ちマーキングを施しておきます。たとえばTMBで歩くトレイル上に適当にピンを打って保存していくと、最終的にはモンブラン山塊を一周するピンの集合体がマップに表示されることになります。それで充分です。上の写真はわかりやすいように極端にピンを打った状態です。あとは現地に行けばトレイル上に自分の現在地が三角形で表示されます。何よりも便利なのは自分が向いている方向が三角形の向きで分かることと、あらかじめ打って保存しておいたピンの位置、トレイルの位置、バス停の位置と名前を必要時にチェックできることです。なお、スマートフォンの電源消費を抑えるために、現在地トラッキングの常時使用や、出発地・目的地入力でのナビゲーションは使用しないようにしておきます。

MAPS.ME ios用 ウェブサイト

MAPS.ME Android用 ウェブサイト

長袖のトップスを機内持ち込みバッグに入れておく

暑い日本から出発ですので、ついつい忘れてしまうのがこれです。日本の空港から半袖で意気揚々と航空機内に乗り込み、上空飛行中2~3時間経つと機内のクーラーの効きすぎで肌寒くなってくるケースが必ず起こります。現地到着時に風邪をひいては元も子もありません。機内ではブランケットも使用できますが、トイレに席を立つこともありますし、ブランケットよりも長袖のトップスのほうが扱いやすいです。高標高における早朝や夜など寒さを感じた時に使用できる、折りたたんで嵩張らない使いやすい物がおススメです。

利用する航空会社・空港の荷物についての注意事項を必ず確認する

出発前、特に航空機予約の段階から、利用する航空会社の預け入れ荷物・機内持ち込み荷物についてのサイズや内容の制限事項・禁止事項や決められたルールを確認しておくことが必要です。これらの制限事項・禁止事項・ルールは安全なフライトのため、また自分だけでなく多くの人の命を守るために定められています。それらに違反していると空港で急遽荷物の入れ替えや、収納のやり直しが必要になるだけでなく、場合によってはその場で廃棄・没収となる物も当然あります。また、空港でバックパック・スーツケースの中身を出して広げたりするのは物品紛失のリスクもあります。空港で慌てることの無いように、各注意事項・禁止事項をしっかり確認して渡航の準備をすることが重要です(不明な点は利用する航空会社・空港に直接問い合わせすることも有効です)。

歯ブラシセット

意外と忘れやすい歯ブラシセット。日本から持って行くのを忘れても現地の薬局で購入可能ですが、トラベルセットのような歯ブラシセットがあるかどうかは確実ではありません。物価の安い日本で購入しておき、見慣れた・使い慣れた物を日本から持参したほうが断然楽で、おススメです。

ゴミや汚れた衣類を入れるナイロン袋(レジ袋):数枚

これも忘れがちな小物の一つで、かつ持参必須なものです。高温多湿の日本の登山と違い、湿度の低いカラッとした気候のヨーロッパアルプスエリアでのトレッキングでは、衣服が汗だくになることはありません。しかし日本であれヨーロッパであれ、ゴミは何かと出てきます。ゴミは基本的には高標高の場所では山小屋であっても捨てずに、ゴミ処理が確立している下界(麓の町)のホテル宿泊時などに捨てるようにしています。

サコッシュ的な軽量バッグ

トレッキング中はパスポートやクレジットカード・現金が入っている財布はザックの安全な場所に入っていますが、山小屋内ではザックに入れっぱなしは避け、貴重品は基本肌身離さず持っておくことになります。鍵のかかる個室でない限り、山小屋での食事の時も就寝時も身近に持っておく方が安全です。各ハイカーのモラルは高く、ヨーロッパアルプスエリアの治安は良いですが、山に限らず世界中のバックパッカーの間でもドミトリータイプの宿泊をするならばこれらの貴重品を常に身近に持っておくことは常識になっています。スマートフォンや財布は衣服のポケットに入れることもできますが、ポケットが小さい場合は適当な軽量サコッシュに入れて持っておくのもおススメです。

長めのUSBコード

ポイントは長めのコードということです。主にスマートフォンの充電目的です。山岳エリアのホテルの部屋でたまにコンセントがベッドからかなり離れた場所にあってとても不便な場合があります。そのような際、長めのコードがあると便利です。

海外用変換プラグCタイプ

普段日本で生活している人がヨーロッパを旅する上で必要になるのがこの「海外用変換プラグCタイプ」です。日本の電化製品を使用するにはこれがないと始まりません。日本の空港や現地の空港でも購入は可能です。しかし旅先で販売場所を探す手間等を考えると、やはり前もって持っておいた方が無難と思います。

帽子

トレッキングには天気が良いのがベストですが、朝からずっと直射日光を浴びるのは紫外線曝露の面で心配です。少しでも日差しを遮るものがあった方が髪にも頭皮にも優しいです。意外と忘れがちでかつ、持って行くにもどうやってカバンの中にいれるか結構迷うのが帽子です。アウトドアリサーチのヘリオスサンハット等は現地でも多く見る帽子で人気のモデルになります。ちょうど中央に折り線があり、折りたたんで収納しても型崩れしにくいのも特徴です。

日焼け止め

日焼け止めも持参を忘れやすいものの一つです。現地の薬局で購入することもできますが、日本のドラッグストア程の選択肢はありません。なお、日焼け止めは英語の「sunscreen(サンスクリーン)」や「sunblock(サンブロック) lotion またはcream」と言えばヨーロッパでも大体通じます。自分の肌にあう日焼け止めを、物価の安い日本のドラッグストア等で購入し持参することがおススメです。

サングラス

サングラスも忘れやすい小物のうちの一つです。サングラスケースもセットで必要になります。筆者はひと夏サングラスをせずにTMBやオートルートを歩き続けた際に、紫外線による角膜炎で困ったことがあります。裸眼視力の良い方はサングラス単体を、メガネハイカーならばクリップオンサングラスがサングラスケースもかなりコンパクトでおススメです。最近はクリップオンサングラスも選択肢が多くなっています。

速乾性ポケットタオル

夏のヨーロッパアルプスエリアは、気温は高いものの湿度は低く快適に過ごすことができます。しかしトレッキング中は汗をかきますし、炎天下で帽子を被っていると額や髪を伝って目やメガネに汗が落ちてくることもあります。山小屋やテント泊は特に、顔や手を洗った後に拭くタオル的なものが必要です。そしてトレッキング中に使用できる携行性の高い小さなタオルがあれば何かと便利です。

予備の靴下

意外と忘れやすいので注意です。雨の時だけでなく、何かのアクシデントで靴下がびしょ濡れになることがゼロではありませんので、必ず予備が必要です。夏期のトレッキングならばそこまで厚さは不要です。程よい暑さで、乾きやすく、丈夫さがウリのトレッキングソックスがおススメです。

予備の靴紐

これも忘れやすいのですが、持参必須です。筆者の場合ではTMBやオートルートでは靴紐は問題ありませんでしたが、スウェーデンのクングスレーデンでは毎日湿地帯や渡渉もあったせいか左右とも1回ずつトレッキング終盤に靴紐が切れました。ちょうど予備の靴紐を2本持っていたため事なきを得ましたが、せめて予備の靴紐を1足分だけでも持っておくことをお勧めします。

ガムテープ

自宅のガムテープをそのままでは嵩張りますが、少量のガムテープを持っておくといろんなトラブルの時に便利です。靴のソールがベロンとはがれた時、ザックが破れた時、ストックなどのアイテムの破損の修理、テント・テントポールの修理など、色々な応急処置が可能です。少しでいいので持っておくと万が一の時便利です。

念のため多少のトイレットペーパーを丸めて入れておいたジップロック

TMBやオートルート上の山小屋にはトイレがありますが、トイレットペーパーが十分にあるとは限りません。自宅のトイレットペーパーでも残り10%程度になった状態のものがあれば、ちょうど良く利用できます。中央の厚紙の筒を抜いてペーパーだけにして、ぺちゃんこにしてジップロックに入れて持っておくと万が一の時に対応できます。濡れると使用できなくなるので、ペーパーは濡らさないように注意です。

予備のメガネ

トレッキング中にメガネを落としてレンズが割れてしまうことや、テントや山小屋内で置いていたメガネを踏んづけてしまうことがゼロではありません。裸眼視力でどうにかなれば良いのですが、裸眼視力ではトレッキングは厳しいという方は予備のメガネ+メガネケースは必須です。

耳栓

山小屋・テント泊での近隣の宿泊者のいびき対策です。ヨーロッパアルプスの山小屋は満員になればそれ以上は宿泊客を詰め込んだりしません。しかしそれでも満員状態ならば、雑魚寝スタイルの場合、一人当たりの布団のスペースが成人男性の肩幅+αぐらいまで狭くなります。疲れていて寝れることは寝れるのですが、他人のいびきが近くで始まるとなかなか辛いことがありますので、せめて耳栓で少しでも騒音が緩和されることを狙います。

絆創膏(特に靴ずれや擦り傷対策)

絆創膏は空港や現地でも購入できますが、必ずしも希望のサイズを購入できるとは限りません。日本のドラッグストア等で購入しておくことをお勧めします。トレッキング中に枝や岩で手足を擦りむくこともあり得ますし、万が一の靴ずれにも対応できるサイズの絆創膏を購入しておきましょう。

目薬

トレッキング中に風に舞った砂や小さなゴミが目に入ってしまった時、山中に眼を洗う自由な水はありません。少しで良いので目薬があると便利です。

筆記用具

意外ですが、ボールペンと小さなメモ帳(小さいノート)を持っておくと何かと便利なシーンがあります。スマホの方が手っ取り速い時もありますので、適材適所の使用になります。天候不順などで行程変更、その後数日間の行程の再構成が必要になった時などは、ノートに書き留めながらスマホで調べて、ということができるのでとても便利です。また、現地の食事の際にテーブルが一緒など、偶然知り合った異国のハイカーとのメールアドレス・連絡先交換などでも筆記用具があるとスペルが分かって便利だったりします。数日間通して歩くTMBやオートルートはいろんな人々との出会いもあり、また日が経つにつれてトレッキング後半には、すでに前半の出来事を忘れていたりするので、ノートに簡単にその日の出来事を書き留めておくのも良いと思います。

ポケットティッシュ

ポケットティッシュも意外と結構便利な小物です。トレッキング中にメガネやサングラスに汗が付いた時に、さらに汗が付いた衣服で拭こうものなら悲惨な視界になります。ここでポケットティッシュなら綺麗に拭き取れて視界が保たれます。

備考:ご時世的に「個包装」のマスクが重宝します

屋外では使用頻度が少ないですが、もし屋内の人混みや航空機内などで使用をする場合、個包装なら移動中のバッグの中でもマスク自体の清潔を保てて便利です。

最後に

いかがでしたか?サマーシーズンのヨーロッパアルプスエリアのトレッキング旅行を計画されている方、特にTMBやオートルート等のロングトレイルを歩かれる方に向けて、出発前のチェック事項のような物事を今回は挙げてみました。出発前はトレッキングや観光の準備がメインになるために、その陰に隠れて大事ながらも忘れがちな物があります。実際は持って行かなくても現地で調達できるものが多くありますが、初めて訪れた場所ではどこにスーパー・薬局があるかがまずわかりませんので、可能ならば日本で買いそろえて現地に向かうのがベターと思います。準備段階も楽しい海外トレッキング、是非すべてを楽しんでいただければと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました